ハゴロモ の商品レビュー
とっても癒されました。 登場人物一人一人が可愛らしくて頼もしくて、こういう繋がりっていいなあとしみじみ思いながら読んでいました。 短いので気軽に読めて良いですね。
Posted by
「同じような気持ちでそばにいるだけで、語り合う言葉がないほうがかえって通じ合えるということのすばらしさを私はその歳にしてもう知っていたみたい。」 なんて可愛らしい小説なのだろうと驚きさえ感じる読後感。なんだか懐かしい小説の楽しみ方。
Posted by
東京で8年間愛人関係にあった主人公が突如縁を切られる。傷心の気持ちを抱えながら田舎へとやってくる。都会の喧騒から離れ、田舎の“川”を目にすることで初めは大切なことが流されてしまうと怖くなる。しかし、るみやみつる、みつるの母と接していくうちに“川”の存在は変わっていく。自分が流れ着...
東京で8年間愛人関係にあった主人公が突如縁を切られる。傷心の気持ちを抱えながら田舎へとやってくる。都会の喧騒から離れ、田舎の“川”を目にすることで初めは大切なことが流されてしまうと怖くなる。しかし、るみやみつる、みつるの母と接していくうちに“川”の存在は変わっていく。自分が流れ着く様なところへ行こう、時の流れをおそれずに行こう、と前向きな気持ちになる主人公。都会のころと自分とは違い、前向きに、何かに包み込まれる気持ちになる主人公。これはタイトルの「ハゴロモ」にも繋がるのだろう。 「あのおじさんは君と見ている世界が違うから、自分の世界を大切にして、なんど壊れても作り直してね」このセリフが心に残る。
Posted by
作中の舞台になっている「ふるさと」には川が流れている。何度となく川が描写され、ふるさとの生活や、時間の流れに例えられる。 自分の実家の側にも川が流れていて、家を出るときも帰るときも、小ちゃな橋を渡り、川を跨がなければならない。 小学生くらいのときに、橋の上から川を見下ろして、...
作中の舞台になっている「ふるさと」には川が流れている。何度となく川が描写され、ふるさとの生活や、時間の流れに例えられる。 自分の実家の側にも川が流れていて、家を出るときも帰るときも、小ちゃな橋を渡り、川を跨がなければならない。 小学生くらいのときに、橋の上から川を見下ろして、キラキラと変わる川面を見ては、見えている川面の模様ずっと同じ様が繰り返されているのだろうか、と観察するのが好きだったことを思い出した。 この小説の中では、川は、あらゆるものを押し流し、飲み込み、もとには戻せない、大きな力として描かれている。 大学進学を機に一人暮らしを始めて、実家の側の川を見下ろすことはほとんどなくなった。 次に帰省したときに、落ち着いて川を眺めてみようと思う。 あとがきが良かった。 「何ということもない内容ですが… どうにもほっとできない気持ちの中にいる人が、ふと読んで、何のメッセージを受け取るでもなく、ただちょっとだけ苦しみのペースを落とすことができたらいいな、と思います。」
Posted by
やさしくてやわらかいおとぎ話のような小説 弱ってるときに読むとじんわりするらしい。弱ってるわけではないと思いますが、じんわりしました。 現実ではありえない様な、さまざまな繋がりがあって、それがおとぎ話みたい。ツンと寒くなるような川と町が頭の中に浮かぶのと同時に、じんわりあったか...
やさしくてやわらかいおとぎ話のような小説 弱ってるときに読むとじんわりするらしい。弱ってるわけではないと思いますが、じんわりしました。 現実ではありえない様な、さまざまな繋がりがあって、それがおとぎ話みたい。ツンと寒くなるような川と町が頭の中に浮かぶのと同時に、じんわりあったかくもなるような。 やっぱりよしもとばななさんの小説、すきです。惹き込まれるし、心が浄化されるような感じがする。 また忘れた頃に読みたいです。
Posted by
ひらがなのよしもとばななさんの作品はどうも相性が悪いのですが、今回のは昔の作風に少し似ていて癒されました。ホッとするような感じ。でも、スピリチュアル感はやっぱり出てましたけど。
Posted by
ハゴロモ(よしもとばなな) 1日で読了。 地元の人を包む川、主人公の女性が経験してきた苦労や霊的な体験、そこに関わる人々… 弱った人へのヒントがここにはあります。自分には霊的な体験はありませんが、いろいろ考えさせられました。
Posted by
田舎の風景がとても好きでした。 生まれ育った街は、特別な思いがあるように思います。 将来、2人はどんな関係になるのかな〜
Posted by
長くつづいた不倫の愛が終わり、故郷の町に帰ってきた主人公のほたるが、みのるという青年と出会い、うしなわれていた彼とのつながりにかんする記憶をすこしずつとりもどしていく物語です。 著者の作品がスピリチュアルな世界観をもっていることはこれまでいくつかの作品を読んで知っていたのですが...
長くつづいた不倫の愛が終わり、故郷の町に帰ってきた主人公のほたるが、みのるという青年と出会い、うしなわれていた彼とのつながりにかんする記憶をすこしずつとりもどしていく物語です。 著者の作品がスピリチュアルな世界観をもっていることはこれまでいくつかの作品を読んで知っていたのですが、本作にかんしてはとらえどころのなさを強く感じてなかなか作品世界に入っていくことができないまま、読み終えてしまいました。「あとがき」に、「これは、多分、おとぎ話のようなものなのだと思います」と書かれているのを見て、こちらのチューニングがまちがっていたのかもしれないとようやく気づいたのですが、作品のなかでえがかれているさまざまなエピソードをストーリーのなかでどのように位置づければよいのかわからず、構成の未熟さだけが印象にのこってしまいました。
Posted by
よしもとばなな 著 以前 読んだような…って気もしたけど、また 手に取ったら買って読んでしまいました。 「ハゴロモ」ってタイトルから 装丁もいいですよね。 私も やっぱり このところ疲れてたから 癒されたかったのかな…。 裏切らない よしもとばななさんの世界観。 ...
よしもとばなな 著 以前 読んだような…って気もしたけど、また 手に取ったら買って読んでしまいました。 「ハゴロモ」ってタイトルから 装丁もいいですよね。 私も やっぱり このところ疲れてたから 癒されたかったのかな…。 裏切らない よしもとばななさんの世界観。 「人の意図しない優しさは、さりげない言葉の数々 は、羽衣なのだと私は思った。 いつのまにかふわっと包まれ、今まで自分をしばっていた重く苦しい重力からふいに解き放たれ、魂が宙に気持ちよく浮いている。」 この 物語はいい人しか出てこない印象があるものの、やはりそれは 相手の思いや経験を素直に受け止められることが、優しさを感じる気持ちになれるんだろう 川の音 見上げた空の青 木々の緑 自然が織りなすもの ひとの心は 感じるもの。
Posted by