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ハゴロモ の商品レビュー

3.9

270件のお客様レビュー

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失恋や都会の暮らしで…

失恋や都会の暮らしで疲れきってしまい、故郷に帰ったほたるはみつるに出会う。お互いにあたためあいながら、次第に過去の記憶が甦ってきて―。恋人ではなくて、ただの友人でもないような2人の関係にほっとできます。おすすめです。

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 人が回復していく尾…

 人が回復していく尾はないなので、傷ついた人が出てくるんだけれど、書き方が痛々しくないので、するりと読めてしまいます。 ただただ静かに読んで、最後に少し泣いて、ちょっと笑ったお話でした。

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心がしおれているとき…

心がしおれているときに読みたいな、と思うような作品。

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辛い時から抜け出す方…

辛い時から抜け出す方法を教えてくれる本です。最初はなかなか読み進められなかったのですが、ある日一気に読んでました。故郷の情景やおばあちゃんの喫茶店、インスタントのラーメン屋さん。べそかきそうなあったかい気持ちになります。

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東京で失恋し、自分自…

東京で失恋し、自分自身が、どこにあるのかも分からなくなってしまった「ほたる」が、実家に帰り、そこで出会った、なぜか懐かしいような青年みつると、徐々に心を通わし、ゆっくりと自分を取り戻していく…ほたるの心が、本当にゆっくりと回復していく様子が伝わってきて、読んでいて落ち着いてくる本...

東京で失恋し、自分自身が、どこにあるのかも分からなくなってしまった「ほたる」が、実家に帰り、そこで出会った、なぜか懐かしいような青年みつると、徐々に心を通わし、ゆっくりと自分を取り戻していく…ほたるの心が、本当にゆっくりと回復していく様子が伝わってきて、読んでいて落ち着いてくる本でした。

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しんしんと、ひたひたと、心の柔らかいところに触れる物語だ。

愛人生活と都会の喧騒に疲れて、故郷の街へと帰ってきたほたる。静かで暖かいものに包まれた場所で、彼女が思い出したのは……。しんしんと、ひたひたと、心の柔らかいところに触れる物語だ。

zxc

2024/09/02

ばななさんの小説は弱った心によく効く。 特大のいやなことがあっても、 わたしは人を大事にしよう、 人にも自分にも、ただリスペクトのきもちを持とう、 すきな人や場所を感じながら自然に毎日すごそう、 と思えて、少しずつ栄養をもらい、なんとなく負荷が減る、そんなかんじの小説。 本棚に...

ばななさんの小説は弱った心によく効く。 特大のいやなことがあっても、 わたしは人を大事にしよう、 人にも自分にも、ただリスペクトのきもちを持とう、 すきな人や場所を感じながら自然に毎日すごそう、 と思えて、少しずつ栄養をもらい、なんとなく負荷が減る、そんなかんじの小説。 本棚にだんだんとばななさんの本が増えていく幸せ。

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2024/08/02

ばななさんの作品は、なんとなくしんどいなあと思う時期に読むと更に共感できる。きっと、ばななさんもそんな経験したんだろうなあって感じられる文章があって、自分の心にある誰にも伝わらない繊細な感情を見事についてくる。「ハゴロモ」は失恋から再生していくお話であり、辛さや寂しさや虚無感から...

ばななさんの作品は、なんとなくしんどいなあと思う時期に読むと更に共感できる。きっと、ばななさんもそんな経験したんだろうなあって感じられる文章があって、自分の心にある誰にも伝わらない繊細な感情を見事についてくる。「ハゴロモ」は失恋から再生していくお話であり、辛さや寂しさや虚無感から徐々に心に温かさを取り戻していく過程が描かれている。バスターミナルのお婆さんや、手袋の繋がりや、夢の話は、ばななさんらしく優しくて幻想的だなあと感じた。また再読したい。

Posted byブクログ

2024/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

田舎ならではの暖かさや人との繋がりの温度感は伝わってくる。しかし、登場人物の大半に超能力(?)があるのは予想外で、運命だと無理やりこじつけている気がした。 主人公への感情移入もできない。 18歳からの8年を不倫相手だけに捧げたからなのか、多面的に物事を見る力に乏しい。 不倫という関係性において、病気の奥さんよりも自分の方が辛いという意見は私には聞き入れがたかった。 全体を通して見ると、すっきりとまとまっており、主人公が失恋から立ち直るまでの心境の変化が丁寧に書かれている。彼女がこの先どの道を選ぶか、どの道に進むのかは分からないが、この本を通して成長は遂げたと思う。 この作品において、私はみつるの母が一番好きだ。 病床に臥せったとしても、ただ死を待つのではなく、自分の気持ちと折り合いをつけ、回復をじっと待っているその姿は、私が今1番手本とするべき考え方だと思う。 失恋した時に見ると、また違う感想を抱くのだろうか。今はあまり、ピンと来ない。

Posted byブクログ

2024/05/12

ちょっとスピリチュアル過ぎると感じた。 主人公が夢で出会った男の子と大人になって再会する一点でもかなりそうだが、バスターミナルの神様おばあちゃんや、その娘である占い師のさらに娘であるるみちゃんの3世代で登場人物のほとんどがスピリチュアルだった。 東京での恋愛に失敗して地元に戻っ...

ちょっとスピリチュアル過ぎると感じた。 主人公が夢で出会った男の子と大人になって再会する一点でもかなりそうだが、バスターミナルの神様おばあちゃんや、その娘である占い師のさらに娘であるるみちゃんの3世代で登場人物のほとんどがスピリチュアルだった。 東京での恋愛に失敗して地元に戻った主人公が、その冴えない生活の中で段々と生きるリズムと人生観を取り戻していく姿は良いストーリーだった。 せっかく、実直な暮らしと周囲の人との繊細な思いやりが時間と共に生活を癒す様を描いているのに、その理由づけが偶然と個々人の心がけに還元されず、謎の夢の縁や川のある町の雰囲気やスピリチュアルなパワーのあるとされた人々のおかげ、という持っていき方にはがっかりした。

Posted byブクログ