小さき者へ の商品レビュー
とっくのとうに14歳を過ぎている自分としては、 平和だったな、あの頃は。 としか思い出せない、たぶん真剣に生きてなかったんだと思う。 父親になって14歳の息子を見て、ふと振り返ることってあるのかな? あのころ特有の悔しさや恥ずかしさを経験したからわかることって大きくて、 ...
とっくのとうに14歳を過ぎている自分としては、 平和だったな、あの頃は。 としか思い出せない、たぶん真剣に生きてなかったんだと思う。 父親になって14歳の息子を見て、ふと振り返ることってあるのかな? あのころ特有の悔しさや恥ずかしさを経験したからわかることって大きくて、 それを正しく?経験できたことってやっぱり財産だと思った。 短編だけだったけれど、誰かは誰かのために生きている、そう強く思った。
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夏休みになると、実家へ帰省した。 いつからか、何だか少し楽しくないイベントになっていたことが、私にもある。 気づかれないほど小さいものへのまなざしが暖かい、そんな一冊。
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泣けた。 自分と同じ世代の父親と子供・妻… 別れた子どもたちはどうしているだろう? 前向きにはなれないけど、それでも生きていかなくてはいけないんだな。 生きるために、楽しむために生まれてきたんだもの。
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やはり表題作がいい 「お前が落としたものは、おとうちゃんが一緒に拾ってやるけん。」 応援することも、応援されることも、精一杯なんだな。
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2008/06/01読破。 6編の小さき者たちの話。苦しい家庭や、人間関係を見て、私はいつも目を背けたくなってしまう。 でも、こうも思うのだ。こう、なってはいけない、と。 そして、いつもこうも考える。 私がこの立場にならないようにすることで、また別のこの立場になってしまうのではな...
2008/06/01読破。 6編の小さき者たちの話。苦しい家庭や、人間関係を見て、私はいつも目を背けたくなってしまう。 でも、こうも思うのだ。こう、なってはいけない、と。 そして、いつもこうも考える。 私がこの立場にならないようにすることで、また別のこの立場になってしまうのではないか。 またそうならないための方法は無いのではないか。どんなに頑張ってもそうなってしまうときは、なってしまうのではないか。 そのとき私は対処できるか。 答えは、ない。
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現代の家族を語る短編が書き下ろされていて、とても考えさせられる。 重松清の本は、どの本も日本のどこかで必ず起こっているだろう日常での出来事が書かれている 。だから僕にいつも様々な人の気持ち、想いを与えてくれる☆ そして子供と大人の狭間、どちらにもまだ、なれない自分にとっては ...
現代の家族を語る短編が書き下ろされていて、とても考えさせられる。 重松清の本は、どの本も日本のどこかで必ず起こっているだろう日常での出来事が書かれている 。だから僕にいつも様々な人の気持ち、想いを与えてくれる☆ そして子供と大人の狭間、どちらにもまだ、なれない自分にとっては その両方の視点が遠くなくて、色々と考えてしまう。。。 絶望の中に生まれる小さな希望に胸がいっぱいになります。 と、言いつつ重松清らしくない結末に少し期待とは違う読後感。。
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重松清の小説は、「かっこ悪いお父さん」が主人公のことが多い。 お父さんのモノローグ的な話も多いけれど、 娘から見たお父さんを描いている話も多い。 この本にも、そういうお父さんがたくさん出てくる。 私はお父さんと仲が悪くなったことがない。 お父さんに怒られた記憶、ってのもあん...
重松清の小説は、「かっこ悪いお父さん」が主人公のことが多い。 お父さんのモノローグ的な話も多いけれど、 娘から見たお父さんを描いている話も多い。 この本にも、そういうお父さんがたくさん出てくる。 私はお父さんと仲が悪くなったことがない。 お父さんに怒られた記憶、ってのもあんまりない。 だから、重松清の話は、わかるようでいて、わからなくもある。 お父さんが主人公の話を読むと、 お父さんには「お父さん」以外の役割があるんだなぁと思う。 おばあちゃんの「息子」、お母さんの「夫」、おばさんの「弟」、 それから職場での役割や友人関係の中での役割、 様々な私に見せない顔を持ちつつ生活してるんだなぁと しみじみ思う。
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2008年2月28日読了。家族の抱える悩みを描いた短編集。第一作目、『海まで』でいきなり涙腺を刺激されます。
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08'1/26 『団旗はためくもとに』がよかった! 「あのね、美奈子。応援するっていうのは、『がんばれ、がんばれ』って言うことだけじゃないの。『ここにオレたちがいるぞ、おまえは一人ぼっちじゃないぞ』って教えてあげることなの。応援団は絶対にグラウンドには出られないの。野球...
08'1/26 『団旗はためくもとに』がよかった! 「あのね、美奈子。応援するっていうのは、『がんばれ、がんばれ』って言うことだけじゃないの。『ここにオレたちがいるぞ、おまえは一人ぼっちじゃないぞ』って教えてあげることなの。応援団は絶対にグラウンドには出られないの。野球でもサッカーでもいいけど、グラウンドは選手のものなの。そこにずかずか踏み込むことはできないけど、その代わりスタンドから思いっきり大きな声を出して、太鼓を叩いて、選手に教えてあげるの。『ここにオレたちがいるんだぞーっ、おまえは一人ぼっちじゃないんだぞーっ』ってね」 そうだよね、応援ってないがしろにされがちだけど、そうじゃない。
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私は重松清の文態と相性がいいから、スラスラと読めたけど、彼の作品の中ではまーまーといったところ。読みやすいし、心理描写とかも上手だから読んでるその時は面白い、って感じるんだけど。深くは残らない。基本的に私の中で彼の作品はどれもはずれがないけど、時々垣間見える彼の現代の世相に対する...
私は重松清の文態と相性がいいから、スラスラと読めたけど、彼の作品の中ではまーまーといったところ。読みやすいし、心理描写とかも上手だから読んでるその時は面白い、って感じるんだけど。深くは残らない。基本的に私の中で彼の作品はどれもはずれがないけど、時々垣間見える彼の現代の世相に対するやけに悲観した見方にたまにいらっとすることがあります。
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