小さき者へ の商品レビュー
『「そのときに『押忍』の心が生きてくるんだ。人生には押して忍ばなきゃいけない場面がたくさんあるけど、いちばんたいせつなのは、なにかに後悔しそうになったときなんだ。後悔をグッと呑み込んで、自分の決めた道を黙々と進む、それが『押忍』なんだ、人生なんだ。決断には失敗もあるし、間違いもあ...
『「そのときに『押忍』の心が生きてくるんだ。人生には押して忍ばなきゃいけない場面がたくさんあるけど、いちばんたいせつなのは、なにかに後悔しそうになったときなんだ。後悔をグッと呑み込んで、自分の決めた道を黙々と進む、それが『押忍』なんだ、人生なんだ。決断には失敗もあるし、間違いもある。悔しいけど、自分のスジを曲げなきゃいけないときだってある。そういうときも『押忍』の心があれば、いいんだ」
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子供の頃の記憶が液状化現象みたいに湧いてきました。今になってしまえば誰でも通る道だったと思うようなこと。単純で微笑ましいと思えること。だけどその当時は感情に言葉が追いつかなくて、どうしてこんな気分になるのか説明できなくて、人の反応が怖いくせに自分をしっかりもってる振りをして・・・...
子供の頃の記憶が液状化現象みたいに湧いてきました。今になってしまえば誰でも通る道だったと思うようなこと。単純で微笑ましいと思えること。だけどその当時は感情に言葉が追いつかなくて、どうしてこんな気分になるのか説明できなくて、人の反応が怖いくせに自分をしっかりもってる振りをして・・・。もう毎日がぐちゃぐちゃでした。だから忘れてしまいたかった。心の奥にしまいこんで、綺麗な上澄みだけをみて「あの頃は楽しかったなぁ」なんて思い出すようになりました。だけど子供と面と向かって話そうとしたら、惨めだったことも苦しかったことも思い出さなきゃいけない。親に迷惑かけないようにしてきたつもりだけど、あの言葉、あの行動がどれだけ傷つけたか。同じ事を子供にされた時には自分はどうするのか。親って、親であるだけで偉大だなぁと思うのです。
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「父」としての今の自分と、「子」としての過去の自分を、同じ世界に置いて書く『重松清流』作品の数々。どれをとっても、どちら側に立っても納得してしまう不思議さが好きです。
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親子の話を書かせたら右に出るものはいないと思う作家 重松清。すごいのは大人の立場も子供の立場も両方書けること。それを強く実感するのが短編集。主人公が女だったり男だったり、子供だったり、大人だったり。さまざまなものの見方が出来ていてすごい。イジメについてこんなにリアルにかける大人は...
親子の話を書かせたら右に出るものはいないと思う作家 重松清。すごいのは大人の立場も子供の立場も両方書けること。それを強く実感するのが短編集。主人公が女だったり男だったり、子供だったり、大人だったり。さまざまなものの見方が出来ていてすごい。イジメについてこんなにリアルにかける大人はそう居ないと思う。この本全体を通して思ったのは誰にでも子供時代がある。そういうあたりまえのことを忘れている。 そうゆう当たり前のことを思い出させてくれる。 そうゆう当たり前のことが日頃の悩みを解決させてくれる。 この本はそんなことを教えてくれる。
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