僕たちの戦争 の商品レビュー
現代のフリーターと昭和19年の青年が時空を超えて入れ替わる。 戸惑いながらそれぞれの境遇に順応しつつも, お互いに元の時代に戻ろうとするが…。 現代の青年が戦時中を,50年前の青年が現代を, どう体験し,どう感じるのかがうまく描かれている。 面白くもあり,切なくもあり,いろ...
現代のフリーターと昭和19年の青年が時空を超えて入れ替わる。 戸惑いながらそれぞれの境遇に順応しつつも, お互いに元の時代に戻ろうとするが…。 現代の青年が戦時中を,50年前の青年が現代を, どう体験し,どう感じるのかがうまく描かれている。 面白くもあり,切なくもあり,いろいろと考えさせられる。 「50年後の日本は,多すぎる物質と欲と音と光と色の世界だった。誰もが自分の姿を見ろ,自分の声を聞けとわめき散らしている。謙虚も羞恥も謙譲も規範も安息もない。これが,自分たちが命を捨てて守ろうとしている国の50年後の姿なのか?」 結末は読者に委ねられるため,最初は消化不良のように感じるが, その余韻が結果的にいいのかもしれないと思う。 一読の価値はある。
Posted by
ドラマ化もされた物語の原作。 戦時中から現代へ、現代から戦時中へ、それぞれ飛ばされてしまった瓜二つの青年の物語。 回天の存在をそこそこ認知させたのかなあ、と思ってみたり。
Posted by
現代のフリーターと、昭和19年の特攻隊少年が、タイムスリップして入れ替わってしまう。外見は同じ人間なので、周りは気付かないという設定。 モノが有り余っている現代と、何も無かった戦争時代。戦争を通じて色々考えさせられる個人の生き様。映画やテレビに出てくるお話として、さもありなんとい...
現代のフリーターと、昭和19年の特攻隊少年が、タイムスリップして入れ替わってしまう。外見は同じ人間なので、周りは気付かないという設定。 モノが有り余っている現代と、何も無かった戦争時代。戦争を通じて色々考えさせられる個人の生き様。映画やテレビに出てくるお話として、さもありなんという、予定調和のお話でした。2007/2/13
Posted by
「萩原浩さん始めまして」の本です。表紙買いです。惚れました。後にあの「なかよし小鳩組」の人と知り、読んでいなかった事を悔やみました。
Posted by
昔の日本と向き合うためにもいい本。たくさんの人が命を捨ててまで必死で守りぬいた日本がこんなんで本当に申し訳なくなった。私がもしタイムスリップしても健太みたいに強くは生きられへん。でも今も昔も大切なものは変わらない。
Posted by
軍国青年の吾一が、現代に突然飛ばされたときの 驚きと戸惑いがなんとも物哀しくて少し笑ってしまう。 でも、彼が度々憤ったり疑問を感じる現代社会に 違和感を感じない自分が怖くも思える。 一方、戦時下に飛ばされたフリーター健太は 痛々しくも少しずつ逞しく順応していく。 現代...
軍国青年の吾一が、現代に突然飛ばされたときの 驚きと戸惑いがなんとも物哀しくて少し笑ってしまう。 でも、彼が度々憤ったり疑問を感じる現代社会に 違和感を感じない自分が怖くも思える。 一方、戦時下に飛ばされたフリーター健太は 痛々しくも少しずつ逞しく順応していく。 現代の若者のが戦争に直面するという視点は、 なかなか面白かった。 ひとつ気になったのは、健太について。 ゲーム好きのサーファーで銀の短髪で、 バイト先の上司にキレて辞めてからはプータロー。 漠然と何かでかいことをするのが夢。・・・って。 オヤジが考える若者のイメージを寄せ集めた風で 逆にリアリティがない気がする。 ストーリーが進むにつれて、健太の行動力や魅力との ギャップは開く一方だった。 ラストは希望もあり切なくもあり。 健太の恋人のミナミと、健太と入れかわった吾一との 妙な三角関係?も含みを持たせていて、想像が膨らむ。 ありがちと言われればありがちだし、辻褄が合わない ところもあるけれど、良い作品だなと思った。
Posted by
根拠なしポジティブのフリーターと、バリバリの特攻隊員が、時空を超えて入れ替わり…!? コミックノベルの第一人者が放つ、愛と青春のタイムスリップ・ウォー
Posted by
タイムトラベルものなので帳尻合わせしなきゃいけないのが目に見えていたので期待薄でしたが 少しは戦争の無意味っていうのが伝わっていたのかなと。
Posted by
私はドラマみてないけど、TVドラマ化されてた原作。 現在の若者と終戦前の青年とが入れ替わる話。 途中は、主人公たちにイラっと(ハラハラ?)するけど、 「スキ」って感情は何を対象にしてるんだろう?とか、戦争時代の教育って思想って、死ぬことが喜びみたいなのが怖い…とかいろいろ思うこと...
私はドラマみてないけど、TVドラマ化されてた原作。 現在の若者と終戦前の青年とが入れ替わる話。 途中は、主人公たちにイラっと(ハラハラ?)するけど、 「スキ」って感情は何を対象にしてるんだろう?とか、戦争時代の教育って思想って、死ぬことが喜びみたいなのが怖い…とかいろいろ思うことがあった。 ラスト、戻れるのか戻れなかったのか読者に委ねられてるのかな?
Posted by
暇に飽かせて適当に手に取ったもの。現代のニートが特攻隊と入れ替わる…、泣くとまでは行かないものの喉の奥が熱くなる。
Posted by