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檻の外 の商品レビュー

4.6

82件のお客様レビュー

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2013/09/12

文庫版「箱の中」の完結のために。BLのそういうシーンに目を奪われて大事な事を見逃してはいかんよ、勿体無いよ。と、このジャンルを避けてる方々に申し上げたい。『雨の日』からは喜多川からの語りになるので、それまで語彙が少なく常識が乏しく思えた喜多川が随分と人間性が豊かになったように思わ...

文庫版「箱の中」の完結のために。BLのそういうシーンに目を奪われて大事な事を見逃してはいかんよ、勿体無いよ。と、このジャンルを避けてる方々に申し上げたい。『雨の日』からは喜多川からの語りになるので、それまで語彙が少なく常識が乏しく思えた喜多川が随分と人間性が豊かになったように思われて、それだけでも彼らの満たされた生活が感じ取れます。本編で打ちのめされはしても落涙までなりませんでしたが、『なつやすみ』、これは…決壊。

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2013/09/08

オレは今、木原本を毛嫌いしていたことをモーレツに反省した。 なんだこのよさは! 色々あって苦しいだろう状況を優しい夏が通り過ぎていく「なつやすみ」号泣ものだった。 そしてまさか最後の最後まで書くとは!!

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2013/06/23
  • ネタバレ

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借り物。 ああああ……ああああああああ喜多川あああああ……… 久々にガッと小説読んだけど喪失感が…… BLで死まで書く作品ってなかなか少ないと思う。大体老後までいってご想像にお任せします(BLって基本的には悲しさとか切なさとかより幸せとかよかったね!っていうのを求められてる気がする)な感じが多い気が。 後日談が全く別のキャラクター目線で書かれるのって多いね。夏の塩思い出しただけだけど。 尚がどんどん成長してくからエッエッどこまでいくのって思ったら…そこまでいっちゃったか…… すっかり人間らしくなった喜多川がまた愛しくて仕方ない。 「…一緒に死にたかったな」でピーク。泣きかけた。 最後は堂野が死ぬところまで書かれるのかと思ってた。でも堂野は最後まで生きるんだね。 はーいとしい。

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2013/07/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

講談社文庫を読んで、続きの短編が読みたくなってすぐに購入。 『なつやすみ』は、本編で堂野の離婚の原因となった、妻と浮気相手の子、尚の二十年ほどを描いた話。 喜多川がどれだけ幸せに生きたかよく分かる、それゆえボロボロ泣いてしまうラストでした。 喜多川は30歳近くなって堂野に出会うまで、愛も善悪も自由も知らない子供だった。初めてそれらを教えてくれた堂野をかけがえのない人だと信じて、命を削るほど苦労して捜して、妻子がいても諦めなかった。 失ったものもたくさんあったけど、最後まで見たら、これほど幸せな人生もないんじゃないかと思う。喜多川が信じたことを大事にしてきたからだと思う。 で、でももうちょっと長生きしてもよかったんじゃないかな…(ブワッ)

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2013/06/11

「箱の中」では収録しきれていない短編2話を含んだもので、もう「箱の中」を読んだ方には、ぜひこっちまで必ず読んで欲しい。 「箱の中」でも泣かされたんだけれども、この2編で、最期まで喜多川を書ききってくれてありがとうございますと作者にお礼をいいたくなる。 その後の二人が描かれているの...

「箱の中」では収録しきれていない短編2話を含んだもので、もう「箱の中」を読んだ方には、ぜひこっちまで必ず読んで欲しい。 「箱の中」でも泣かされたんだけれども、この2編で、最期まで喜多川を書ききってくれてありがとうございますと作者にお礼をいいたくなる。 その後の二人が描かれているのだけれども、喜多川の変わり様から、どれだけ彼がその後幸せで、愛されて晩年を生きたのがわかって、その愛溢れる想いに泣けてくる。 本当に素晴らしかった!

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2013/04/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自称BL門外漢のレビュアーさんが絶賛していたので、大変期待して図書館から借りてきましたが、恥をかいて借りるほどでもなかったと落胆致しました。 ネットで無料で読ませていただける作品の方が、なんぼもおもしろい。 子供ネタをああいう風に扱うなんて、嫌です。 嫁の人物像もあんまりです。普通過ぎて残念です。 ミステリー要素もすんごい中途半端だし、お色気シーンも定型文だし、恋愛模様としても未消化で物足りないし。 色々残念でした。

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2013/03/29

講談社文庫版「箱の中」を読んだら続きが気になったので購入。 草間さんが挿絵ということでイメージどおりだな!と思っていましたが、挿絵見て一安心。 書き下ろしを見て何となく文庫版に載らなかった理由が分かったような…うん、BL小説という感じ。 文庫版にあった「(まだ)万人に勧められる雰...

講談社文庫版「箱の中」を読んだら続きが気になったので購入。 草間さんが挿絵ということでイメージどおりだな!と思っていましたが、挿絵見て一安心。 書き下ろしを見て何となく文庫版に載らなかった理由が分かったような…うん、BL小説という感じ。 文庫版にあった「(まだ)万人に勧められる雰囲気」が抜けたような気がします。 勿論その後が知りたい方には太鼓判だと思います。

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2013/02/05

な、泣ける…読んでよかった。 喜多川自身が本当に真っ直ぐで、堂野のような真摯に自分を愛してくれる相手に出会えて幸せだったろうな。 『なつやすみ』では尚視点。 尚も喜多川、堂野に愛されて、素敵な大人になって…さらに繋がっていくんだなと思わせる終わりでよかったなぁ。 同性同士の描...

な、泣ける…読んでよかった。 喜多川自身が本当に真っ直ぐで、堂野のような真摯に自分を愛してくれる相手に出会えて幸せだったろうな。 『なつやすみ』では尚視点。 尚も喜多川、堂野に愛されて、素敵な大人になって…さらに繋がっていくんだなと思わせる終わりでよかったなぁ。 同性同士の描写がストレートな部分ありだけど、それでもやっぱり泣ける…! 『箱の中』からここまで読まねば得られない感動ありですね。

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2013/02/04

講談社文庫『箱の中』(レビューは一般書アカtegetegejinseiの方に)を読んで、解説の三浦女史がぜひ『なつやすみ』を読めと訓辞していたので読んだ。 夜に読みはじめたせいで、日付が変わった頃には泣きそうになっていた。 他人の感情を推し量れなかった喜多川が、愛を知り、愛を与え...

講談社文庫『箱の中』(レビューは一般書アカtegetegejinseiの方に)を読んで、解説の三浦女史がぜひ『なつやすみ』を読めと訓辞していたので読んだ。 夜に読みはじめたせいで、日付が変わった頃には泣きそうになっていた。 他人の感情を推し量れなかった喜多川が、愛を知り、愛を与えられ、愛を与えるようになった。 尚視点の喜多川は、おおらかでおもしろくて優しい、よく笑うおじさんだった。喜多川がそうなれたことこそが、堂野の優しさのあかしなのだが……もどかしさとせつなさの複雑な感情が、涙を禁じ得ない。 『雨の日』の甘い二人もよかったけど、絵を描く喜多川の傍で本を読みながら些細な会話をする二人のシーンが好きだと思った。 喜多川が死ぬまで堂野と居られてよかった。そこまで書いてくださっていて嬉しい。

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2013/01/08

『箱の中』の続編。『箱の中』は刑務所のお話ということで、読んでみたらBLでした。 ちょっとびっくりしましたが、人を好きになる理由に、「自分に意味づけしてくれたから」というのはアリで、それに性別は関係ないなあと。 で、続編の『檻の外』も読んじゃいました。 案外フラットな気持ちで読め...

『箱の中』の続編。『箱の中』は刑務所のお話ということで、読んでみたらBLでした。 ちょっとびっくりしましたが、人を好きになる理由に、「自分に意味づけしてくれたから」というのはアリで、それに性別は関係ないなあと。 で、続編の『檻の外』も読んじゃいました。 案外フラットな気持ちで読めたのは、キャラの良さと 少女漫画的な世界観と、作者さんの描き方がきれいだったからかな?

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