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プリンシプルのない日本 の商品レビュー

3.9

124件のお客様レビュー

  1. 5つ

    28

  2. 4つ

    46

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2012/02/20

白洲次郎が1950年代に文芸春秋等に散発的に発表したエッセイをまとめたもの。 白洲次郎はよく名前を聞くけど、どういう人物かよく分からなかったが、何となく一端を垣間見ることが出来た。これまでのイメージとしては、英国調の洗練した文章を書くのかと思っていたが、本書を読むと、まったくそう...

白洲次郎が1950年代に文芸春秋等に散発的に発表したエッセイをまとめたもの。 白洲次郎はよく名前を聞くけど、どういう人物かよく分からなかったが、何となく一端を垣間見ることが出来た。これまでのイメージとしては、英国調の洗練した文章を書くのかと思っていたが、本書を読むと、まったくそうではなく、思ったことをそのままズバリ書く人であり、ありとあらゆることに怒りを正直にぶつけているという感じ。 政治・行政・財界・GHQ・言論界等、すべての事柄に対して、これはおかしい、こうすべきと書き続けている。これだけ批判し続けることが出来るのは、やはりすごいのかもしれない。 内容的には、ちょうど小説吉田学校第一部を読んでおり、時代的にも重なっていたので、分かりやすかったが、時代背景を分かっていないと、何に対して怒っているのかが分かりにくいかもしれない。

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2012/02/17

自分の主張を出し、相手の主張を聞いてお互い対等な関係で議論する。 今も昔も日本人には難しい事なのかもしれない。 白洲次郎のような人物は好き嫌いがはっきりするだろうが、嫌いな人も敬意を払えるような人物ではないだろうか。 ネタとして当時の政治関係の話が多いです。注釈もあるが基本的な知...

自分の主張を出し、相手の主張を聞いてお互い対等な関係で議論する。 今も昔も日本人には難しい事なのかもしれない。 白洲次郎のような人物は好き嫌いがはっきりするだろうが、嫌いな人も敬意を払えるような人物ではないだろうか。 ネタとして当時の政治関係の話が多いです。注釈もあるが基本的な知識と政治系への興味があると読み方が違うかもしれません。

Posted byブクログ

2012/02/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1951年から5年間、主に文藝春秋にかかれた白洲次郎の文章をまとめた1冊。時事に対する白洲次郎の主張が綴られています。終止起こりっぱなしの白洲次郎だけど、全ての主張はエゴや独りよがりではない、いわゆる「プリンシプル」に基づくものになっています。現代でも通じるような主張も数々。史実に詳しければより深く読めるのかなと思いました

Posted byブクログ

2012/01/09

いまの時代に白須次郎さんが生きていたら,この国の現状をどんな風に描かれるか,どんな意見をお持ちか,すごく気になる.

Posted byブクログ

2012/01/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

寄贈 タスク (2012/1/9) 2011年末には山本五十六の映画も公開されました。 昔の日本を作った立役者の一人です。 「風の人」白洲次郎、ご一読下さい。 きっと何かの役にたつと思います。

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2011/11/29

昭和20年代の政治経済を良く知らぬまま読んだので、時間がかかってしまったけれど、文章としてもわかりづらいところが無きにしも非ず、と思う。 でも力のあるいい文章です。 「主権在民」というか、国民はそんなことを許さない・・・と言葉は 政治・経済の専門家に向けられているようでありなが...

昭和20年代の政治経済を良く知らぬまま読んだので、時間がかかってしまったけれど、文章としてもわかりづらいところが無きにしも非ず、と思う。 でも力のあるいい文章です。 「主権在民」というか、国民はそんなことを許さない・・・と言葉は 政治・経済の専門家に向けられているようでありながら 国民自体にも姿勢を正せ!と暗に訴えかけているように思えた。 おろかな国民が選んだ政治家だぞ!といえなくもない。 彼の生い立ち・容姿・教育・係累・財力があってこそかけた 文章だとも思う。 でも「占領政治とはなにか」「吉田茂は泣いている」の章からは、 特に無念さが伝わってきた。 もっと自分の知識を広げようと新たなる本を読み始めたところです。

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2011/11/06

20111105読了。 白洲次郎が雑誌等に投稿した論文を集めてみましたという本。 戦後において、白洲次郎がどのように世の中を見ていたのか考えが伺い知れる。 中でも、イデオロギーについての話が興味深かった。 日本の政治家はイデオロギーや思想というものが 日常話していることと...

20111105読了。 白洲次郎が雑誌等に投稿した論文を集めてみましたという本。 戦後において、白洲次郎がどのように世の中を見ていたのか考えが伺い知れる。 中でも、イデオロギーについての話が興味深かった。 日本の政治家はイデオロギーや思想というものが 日常話していることと関係がないことが多い、という話。 通常、イデオロギーといえば自分の思想が出発点になっているもののはず。 ところが、日本の政治家を見ていると ひょっとしたはずみに本で見たり、人から聞いたことを鵜呑みにしてイデオロギーにしている場合がある。 とのこと。 自分は政治家じゃないけど 自分の考えも、人からもらったり本から受け入れてるところもあって 思想が一貫してない部分もあるように感じた。

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2011/11/04

 この本の中の辻井喬の寄稿文にもあったが、白洲次郎の言葉は半世紀も前のものではあるが現代にも通じることが多い。世の中の表層はこの半世紀で様変わりしたが、それを運営する人間の本質の問題はそれほど変わっておらず、白洲次郎はその本質を見抜くことに長けていたのだろう。故にこの本は戦後史の...

 この本の中の辻井喬の寄稿文にもあったが、白洲次郎の言葉は半世紀も前のものではあるが現代にも通じることが多い。世の中の表層はこの半世紀で様変わりしたが、それを運営する人間の本質の問題はそれほど変わっておらず、白洲次郎はその本質を見抜くことに長けていたのだろう。故にこの本は戦後史の裏話を期待して読む分にもおもしろいが、啓蒙書としても読みごたえがあるだろう。  筋がしっかりと通っていて(著者のいうところであるプリンシプルがあって)、読後感も非常にすっきりしていて良かった。

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2011/10/24

このくらい前の本を読めば、読書=歴史の勉強、になってしまうことも多々あるのだけれど、その内容、切り口ともに現代日本に当てはめられてしまい、これが50年以上も前に書かれているということにあらためて驚かされる。 誰もが皆、こうは生きられないし、生きるべきでもないと思う。 でも、日本...

このくらい前の本を読めば、読書=歴史の勉強、になってしまうことも多々あるのだけれど、その内容、切り口ともに現代日本に当てはめられてしまい、これが50年以上も前に書かれているということにあらためて驚かされる。 誰もが皆、こうは生きられないし、生きるべきでもないと思う。 でも、日本人としてどうあるべきか、を考えるための一助になる一冊だろうと感じました。

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2011/10/16

ブーム(?)になるまでは白洲次郎という名前は聞いたことがある程度だったが、僕はきっとこれから先も白洲ファンで在り続けると思います。 「プリンシプル」いい言葉ですね。

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