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プリンシプルのない日本 の商品レビュー

3.9

124件のお客様レビュー

  1. 5つ

    28

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2014/07/26

45 白州次郎の言葉はきもちがよい。 本著は白州が文藝春秋に寄稿したものをまとめたもの。 何よりも端的でわかりやすい表現で当時の政治や、日本人を憂い、厳しい提言を主張しているが、これは今の世でも十分、いやむしろ今の日本人が読まなければならない一冊だろう。

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2014/04/23

文芸春秋等を通してつづった白洲次郎氏の直言集。 白洲氏の言葉を通して、明治の日本が見えてきます。とはいえ内容は現代にも十分通じるところを見ると、かつての課題は依然として課題のままであることが分かります。表題『プリンシプルのない日本』の章と、あとがきは秀逸。今の日本は先人達に誇れる...

文芸春秋等を通してつづった白洲次郎氏の直言集。 白洲氏の言葉を通して、明治の日本が見えてきます。とはいえ内容は現代にも十分通じるところを見ると、かつての課題は依然として課題のままであることが分かります。表題『プリンシプルのない日本』の章と、あとがきは秀逸。今の日本は先人達に誇れるような姿となっているのか…

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2014/03/28

白洲次郎が生きた頃も、今の日本も悪い部分は変わらないんだなと感じた。 確かに、日本人にはプリンシパルはないなと思う。 グローバル化と騒ぐ前にこの本を読んだほうがいいかも。

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2014/03/04

伝記だとかドラマでのイメージでの颯爽とした、風の男、日本ではじめてジーンズを履いた男、白洲次郎。そんな彼とは違った、どちらかという昔ながらの「うるさ方」といわれるような書きっぷり、それでもどこか温かみのあり器の大きさをうかがわせるところが白洲次郎らしい。GHQから渡された憲法草案...

伝記だとかドラマでのイメージでの颯爽とした、風の男、日本ではじめてジーンズを履いた男、白洲次郎。そんな彼とは違った、どちらかという昔ながらの「うるさ方」といわれるような書きっぷり、それでもどこか温かみのあり器の大きさをうかがわせるところが白洲次郎らしい。GHQから渡された憲法草案の規定で、天皇をシンボルというのはどう訳したらいいか?と聞かれて、象徴だろう、と屈託なく答えた彼の憲法のしたで、我々は生きているのだと思うと感慨深いものである。しかし、昔も今も日本人は政治に関心がないのだなあ。彼が今の日本を見たらどう思うか。。。

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2014/03/03

白洲次郎は男らしい爽やかな印象だが、この著書自体は、まどろこしい。当時の雑誌に寄稿したそのままの時代感なので、生の発言を聞きたい人向けだが、白洲の痛快な意見も過去のもの。丁度、百田尚樹の出光佐三の本を読んだ後だったから、それに対する白洲の感想なんか、当時の世情を背景に読めたのは良...

白洲次郎は男らしい爽やかな印象だが、この著書自体は、まどろこしい。当時の雑誌に寄稿したそのままの時代感なので、生の発言を聞きたい人向けだが、白洲の痛快な意見も過去のもの。丁度、百田尚樹の出光佐三の本を読んだ後だったから、それに対する白洲の感想なんか、当時の世情を背景に読めたのは良かったかな。そういう読み方にはアリだと思う。 文壇の仲間との対話も面白いが、今日出海にしたって、小林秀雄にしたって、ちょっと白洲が旅行記書いたらその論評とか、では雑誌へ、とか。この世界も人脈がモノを言うんだね。だとすれば、生まれ持っての快男児というよりは、有名な集団内での快男児。つまり、馴れ合いの仲の相対的個性ということ。それって、本物なんだろうか。

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2013/12/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

白洲次郎は、プリンシプルを大事にしていた。プリンシプルを対峙にするとは、ぼくなりの解釈で言えば以下のようになる。「どんなことに対しても他人に媚びず流されず、その物事の本質、あるいは原理原則に基きながら自分の頭で結論を導き出し、それが実行可能であろうがなかろうがその主義主張だけは曲げずに行うこと」である。 彼のその圧巻は、憲法についての議論でもみられる。現行憲法はアメリカに与えられたものであり、即刻自らの手で今一度自国の憲法を作るべきだと主張しつつも、憲法九条の精神は素晴らしいと賞賛する。彼の中では、それらは別次元の議論なのである。良いものは良く、悪いものは悪い。それを判断する自分に絶対的な自身を持っている。 おそらくその精神は、青春時代を英国ケンブリッジ大で九年過ごしたことと無関係ではないはずだ。歴史と英語を身につけつつも、恐らくそれ以上に人から与えられた意見を口にするのではなく自分の頭で徹底的に考えることを学んだのであろう。

Posted byブクログ

2013/10/07

古来の礼法に敬意を払いつつ、世間で流布されている価値観に付和雷同せず、こうでなくては美しくないという自分なりの美学→プリンシプル。 本質を貫く言葉が並ぶ直言集です。

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2013/08/20

戦後、白洲次郎が『新潮』や『文藝春秋』、新聞などに寄稿したものを集めた一冊。各時代ごとの、彼の考えがダイレクトに表現されていて面白い。彼のことを書いた他の伝記やエピソード集で人となりのイメージができてから読むと、より一層、当時の状況も理解しやすい。 インターネットもないこの時代に...

戦後、白洲次郎が『新潮』や『文藝春秋』、新聞などに寄稿したものを集めた一冊。各時代ごとの、彼の考えがダイレクトに表現されていて面白い。彼のことを書いた他の伝記やエピソード集で人となりのイメージができてから読むと、より一層、当時の状況も理解しやすい。 インターネットもないこの時代に、ここまで見聞を広めて勉強し、日本という国のあり方について真剣に考えていた、なおかつ私利を度外視して舌鋒鋭く言いたいことを言っていた人がいた、というのは、現代の状況からすると羨ましい限り。小気味よいほどの糾弾の中には、今の政治家たちにそのまま向けたいようなものも数多くある。一体いつから、今のような状態になってしまったのか?どこかのCMのように、彼が過去からやってきてひと演説ぶってくれたらいいのに。

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2013/07/14

1950年代に書かれた白洲次郎のボヤキエッセイ。日本の社会や政治の筋が通らないあり方に対して、とことん怒りをぶちまける。他に太平洋戦争前後や日本国憲法成立のエピソードも書かれている。おすすめ。半世紀以上昔の話なのに、当時から東京電力は既得権保有をいいことに尊大な態度で利用者に接し...

1950年代に書かれた白洲次郎のボヤキエッセイ。日本の社会や政治の筋が通らないあり方に対して、とことん怒りをぶちまける。他に太平洋戦争前後や日本国憲法成立のエピソードも書かれている。おすすめ。半世紀以上昔の話なのに、当時から東京電力は既得権保有をいいことに尊大な態度で利用者に接しているし、日本航空は赤字を税金で救済してもらっているし、野党は反対意見ばかりで妥協点を探らずに時間と税金を無駄使いしているし、牛歩戦術を使っているし、日本のトップの思考行動は昔も今も変わらんのだなぁとあきれる。それでも決して戦争だけは起こさないよう国民がしっかりとプリンシプルを持って監視し続けなければいけない。

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2013/04/16

白洲次郎の思想というか、考えもさることながら、朝鮮戦争の頃の日本人がどう考えて何を感じていたかというのを知る上で役立った。

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