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プリンシプルのない日本 の商品レビュー

3.9

123件のお客様レビュー

  1. 5つ

    28

  2. 4つ

    46

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

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2011/10/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

おもに戦後の政治、外交、経済政策について書かれた論文集だが、まず、すべての様相が恐ろしいほど現代に通じている。戦後の社会状況が現代に通じているということは、白洲さんの言葉も現代に通じるってこと。全部が全部、座右の銘にしたいほど的を射ていて、鋭くて、かっこいい。今まで読んできたどんな自己啓発書、どんな政治批評書よりも響いた。

Posted byブクログ

2011/10/08

白洲次郎ブームのようなものが数年前にあったが、こういうのは少し後で読んだくらいが良いのかもしれない。彼のような人間ばかりでは世の中変かもしれないが、そんな人が何人もいれば日本も面白いはずだ。彼の破天荒さというかかっこよさだけが一人歩きしがちだが、ものを考える視点というところでもっ...

白洲次郎ブームのようなものが数年前にあったが、こういうのは少し後で読んだくらいが良いのかもしれない。彼のような人間ばかりでは世の中変かもしれないが、そんな人が何人もいれば日本も面白いはずだ。彼の破天荒さというかかっこよさだけが一人歩きしがちだが、ものを考える視点というところでもっと学ぶ点はあるはずである。

Posted byブクログ

2011/10/06

50年以上も前に書かれたとは思えない内容で、彼の批判は今の日本にも十分当てはまります。 政治家に対する批判・マスコミに関する批判など適切に書かれています。 白洲次郎さんの功績であったとされる、「サンフランシスコ 講和条約」調印における吉田茂の日本語でのスピーチや自分のペン での...

50年以上も前に書かれたとは思えない内容で、彼の批判は今の日本にも十分当てはまります。 政治家に対する批判・マスコミに関する批判など適切に書かれています。 白洲次郎さんの功績であったとされる、「サンフランシスコ 講和条約」調印における吉田茂の日本語でのスピーチや自分のペン でのサインに関して、”あれは立派だった”と自分の関わりは全く 触れずに褒めるあたり、自分の名誉など考えず(裏方に徹して)わが国の国益を 真摯に考えて行動をした人なのだということがしみじみと感じられました。

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2011/09/11

白洲次郎は、維新前の武士を褒め、戦後まもない日本人を批判している向きがあるが、私は、それに対して疑問に思うことがある。 日本人の先送り体質は、現在も変わっていないが、それは戦後の日本だけではなく幕末においてもそうであった。そうでなければ、外国との交渉を伸ばし伸ばしにして開国を遅...

白洲次郎は、維新前の武士を褒め、戦後まもない日本人を批判している向きがあるが、私は、それに対して疑問に思うことがある。 日本人の先送り体質は、現在も変わっていないが、それは戦後の日本だけではなく幕末においてもそうであった。そうでなければ、外国との交渉を伸ばし伸ばしにして開国を遅らせることはしなかっただろう。また、林子平や高野長英、高島秋帆らも早くから優遇され、幕府や藩にとって有為な人材となり得た。 だが、幕府が取った対策は、外国に対してはその場しのぎばかりで、解決策を考え実行しなかった。つまりこれは「先送り」である。 加えて、優秀な人材を殺したり、獄に投じたりと保守に努め、ペリーが脅してくるまで危険を伸ばし伸ばしにしていた。 更に徳川の旗本は、武芸ではなく遊芸にうつつを抜かし、一部を除いて役立たずばかりであった。新渡戸稲造が『Bushido The Soul of Japan』を書いたのは、西洋人の東洋人に対する偏見、風当たりが強いため、西洋の奉じるキリスト教道徳に劣らない精神的支柱が日本にもあることを示すためであって、本当に現実の武士が「武士道」を尊んでいたのかは分からない。 だから維新前の武士は偉かったという訳にもいかない。 現在の日本も末期状態である。 先送りを一掃しなければならないというのに、政治家は相変わらず党派党略で行動、マスコミは揚げ足をとるだけで、評価すべきを評価し、政府の問題点を理論的に提示することなく国民感情を煽っているだけ。 国民は国民で「衆愚」とは良く言ったもので、「政治家が悪い」と言ってマスコミに安易に操作される者が多い。勢いで判断し、政策の実現性や妥当性を検討しようともしない。それどころか知ろうともしない。 沈み行く日本。自分は必死に支える側に回れるよう努力したい。

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2011/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

散文集だから読むのちょいちょい時間かかったけど、なんとなくこの方に1つの一貫した考えがあることは感じた。昭和20-30年代の話でも今にも通じる考え・提言がたくさんあった。きっとこの人がまとまった文章を書いたらおもしろいものができたんだろうなー。

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2011/09/05

読了後、戦後まもなくの時期と現在を比較し考えるに当たり、国民や政治の本質はほとんど変化が無いと感じた。

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2011/08/27

白洲次郎という人間が知りたくなって手に取った二冊目の本。本人の言葉を直に感じる事が出来る。特に憲法の制定に関わる部分は当時の状況が非常に良くわかるかる事もあり、興味深く読んだ。局所局所では楽しめたが、全体を通した読後感は青柳恵介『風の男 白洲次郎 (新潮文庫)』の方が良かった。そ...

白洲次郎という人間が知りたくなって手に取った二冊目の本。本人の言葉を直に感じる事が出来る。特に憲法の制定に関わる部分は当時の状況が非常に良くわかるかる事もあり、興味深く読んだ。局所局所では楽しめたが、全体を通した読後感は青柳恵介『風の男 白洲次郎 (新潮文庫)』の方が良かった。それは、白洲次郎の人間的な魅力を伝えるために、ある程度の情報が「調理」されているからかもしれない。 ただし、本書は白洲次郎の生の言葉として何度も読み返したい本ではある。

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2011/08/14

白洲次郎の文章は英語を日本語に訳したような文章だと思う。異様にかっこいいのはビジュアルのせいだけでは無いだろうなぁ…。 プリンシプルを持ちたいものです。

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2012/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

先が見えている方だった。 日本国憲法について、安保について。吉田茂について。 東北電力の初代社長だった彼は、原発についても述べている。 今の世に、白州次郎が居たら何と言うだろう。 子供の世代について、良くしていかなければならないと、力強く述べていた。まさにその通りだと思う。

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2011/05/01

日本の政治というのは、首相がころころ変わるは、最近ではよく「ぶれる」といわれるぐらい、信念や政治に対する志がきちんとしているようには思えません。 白洲次郎という人は自分の考えや信念をきちんと持った人だなぁという印象を受けた本でした。 本といっても雑誌に寄稿したものの総集編みた...

日本の政治というのは、首相がころころ変わるは、最近ではよく「ぶれる」といわれるぐらい、信念や政治に対する志がきちんとしているようには思えません。 白洲次郎という人は自分の考えや信念をきちんと持った人だなぁという印象を受けた本でした。 本といっても雑誌に寄稿したものの総集編みたいな感じでしたが、とても魅力のある人だなぁと読んでいて思いました。 政治家の人みんなに読んでもらいたいぐらいです。

Posted byブクログ