いけちゃんとぼく の商品レビュー
こども向けというより大人向けの、漫画のような絵本のような、不思議なようで心情的な部分を描いている作品 氏の特有の絵の輪郭に鮮やかな色彩、独特の世界観。 男の子の成長、それに対するいろいろな想いがテーマであるのだろうか。 本人の解説を聞いてみたいと感じた。
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少年のハチャメチャな感じが絵のタッチとよく合っている。でもお話自体はとてもまじめで、心と体の成長をつかんでいる。いけちゃんの正体がわかったとき、もう、泣いちゃう。
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子どもの頃のほうが「死」のことを考えてた気がする。 「死」が近づいてきて、生きてきた時間を考えるようになった。 いけちゃんとぼく、また会えたのかな。
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図書館で。映画化されたと何かで読んだので借りてみました。 こういう言い方は的が外れてるのかもしれないけど男の人が好きな女性が描いたんだなぁって読んでいて思いました。いけちゃんって好きな男の母、姉、妹、娘、恋人、親友、悪友、保護者、被保護者…およそ考えられるすべての存在になりたか...
図書館で。映画化されたと何かで読んだので借りてみました。 こういう言い方は的が外れてるのかもしれないけど男の人が好きな女性が描いたんだなぁって読んでいて思いました。いけちゃんって好きな男の母、姉、妹、娘、恋人、親友、悪友、保護者、被保護者…およそ考えられるすべての存在になりたかったんだろうなぁ。実際には無理だけれども彼を構成する世界のすべてに存在したかったんだろうな。 なんだか母親は息子と娘では愛し方や接し方が違うってのを聞いたことはあるけれどもこういう事か!と思い知らされる感じです。結構重いな。…男性はこういう愛を背負うのか… 大変だなぁ…
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この作者は、人の心の弱点を知っているのだろうな、と思う。少なくとも、今の世に生きる人が晒されている危険をよく知っている。作為性がもっと削ぎ落とされていれば、感動できたかもしれない。
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これは絶対泣くやつ…。 いけちゃん…どうかどうかうちの子たちの前にも現れておくれ。 親には分からないこといっぱいあるもの。 親には言いたくないこといっぱいあるもの。 出来たらでいいから、私の前にも現れておくれ。 誰にも言えないこといっぱいあるもの。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2008年3月14日読了。 これは「コミック」と読んで良いものか。コマは割ってあるけど、絵本じゃないのか。 人間の少年の「ぼく」と、ナニモノだかよくわからない「いけちゃん」の日々。自分がコドモの頃にもこんなのいたっけ? と錯覚しそうな。長い長い楽しかった少年の日々。いけちゃんが見ていてくれた。
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読んでも読んでも分からない、“いけちゃん”という存在。 ただいつも、「ぼく」の側に寄り添っている。 ラストでその正体が分かって…とても切ない。(ノ◇≦。) 意外というか、想像できない展開だった! 子ども向けの本にしては、ちょっと難しい(?)気がするなぁ。(^-^;)
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西原さんのマンガは大抵読んでいるのでいけちゃんが何者なのかうすうす分かってそれがまた切ない。お父さんが死んで悲しさは「100うみ」。少し早く大人にならなきゃいけない子どもがぼく。泣けます。
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泣ける本として取り上げられ、映画化(!)もされた作品。いじめられっこでいじめっこな主人公の少年。怒ると丸くなり、暖かいと大きくなり、不機嫌になると小さくなって増える不思議なやつ「いけちゃん」。 内容は、テンポの良い漫画なのだけれど、男の子のヤンチャさ、憤り、悩みや不安とそれに対...
泣ける本として取り上げられ、映画化(!)もされた作品。いじめられっこでいじめっこな主人公の少年。怒ると丸くなり、暖かいと大きくなり、不機嫌になると小さくなって増える不思議なやつ「いけちゃん」。 内容は、テンポの良い漫画なのだけれど、男の子のヤンチャさ、憤り、悩みや不安とそれに対処して生きていこうとする姿がしみじみ。それに対して見守るように面白いアドバイスをするいけちゃんにほんわか。 いけちゃんがいついなくなるのかと、ハラハラしながら読み進めましたが、その正体がわかった時に「あああ、いいなぁ…!!」って心が暖かくなりました。 この切なさは、まさしく大人の絵本だなぁ。
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