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経営戦略を問いなおす の商品レビュー

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65件のお客様レビュー

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2014/01/13

長年、経営戦略を研究してきた著者による戦略論。といっても、いわゆるポジショニングが、リソースが、という各論ではなく、経営戦略とは企業経営にとってどんな役割のものであり、企業のどこに戦略が存在しているのか、そんな根元的な内容が、わかりやすくまとめられている。 著者の主張では戦略と...

長年、経営戦略を研究してきた著者による戦略論。といっても、いわゆるポジショニングが、リソースが、という各論ではなく、経営戦略とは企業経営にとってどんな役割のものであり、企業のどこに戦略が存在しているのか、そんな根元的な内容が、わかりやすくまとめられている。 著者の主張では戦略とは経営者という人に宿るものであり(経営企画部やコンサルティング会社のパワーポイントに宿るのではない)、数多の意思決定を受動的に繰り返す中で、その判断基準として役立つものとされる。そこから、経営者に必要な観・経験・度胸といった資質や、管理職と経営者では求められる要件が全く異なる(管理は再現性を求めるサイエンス、経営は再現性がないアートという表現はわかりやすい)ことなど、漠然と考えがちな経営戦略というビッグワードを会社という組織の中で具体化していくヒントを与えてくれる一冊だった。

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2013/12/06

経営学の有名な著者。三品教授の経営戦略の本。 戦略論やフレームワークの考え方ではなくて どちらかというと精神的な心構えや仕事とはとかを考える内容。 すごく読みやすく、面白い内容になっています。 第1章 誤信  戦略会議や成長戦略の矛盾。管理者と経営者の違い。 第2章 核心  立...

経営学の有名な著者。三品教授の経営戦略の本。 戦略論やフレームワークの考え方ではなくて どちらかというと精神的な心構えや仕事とはとかを考える内容。 すごく読みやすく、面白い内容になっています。 第1章 誤信  戦略会議や成長戦略の矛盾。管理者と経営者の違い。 第2章 核心  立地と構えと調整 第3章 所在  経営戦略は人に宿る。戦略は部課長が考えろというばかな話  観と経験と度胸。事業部長という職に集中されていく矛盾 第4章 人材  戦略は人材によって選ばれる。気質と手口で人選する。  管理者のゴールが経営者となっている誤謬  人事と事業部の関係性と経営者の犯す過ち 第5章 修練 面白い。実際に起こっている矛盾や不全の内容とその原因に ついて、自分の立場にもあたっている内容が多い。 今のマネージャー層。経営層に再度読んでもらうとおもしろいかも また、自分を振り返って、まだまだ1周遅れと思わせられる。

Posted byブクログ

2013/11/05

理論的な答え、定石を求めがちな経営戦略論の分野で思い切って、それは人の中にあるものと言い切ってしまう主張にとても清々しさを感じました。それでは自分のいる会社でどうすれば良いのか?実務管理を持たない経営者などは中小では存在しにくい為、できるだけ多くの層で、長い目で自分たちの事業をま...

理論的な答え、定石を求めがちな経営戦略論の分野で思い切って、それは人の中にあるものと言い切ってしまう主張にとても清々しさを感じました。それでは自分のいる会社でどうすれば良いのか?実務管理を持たない経営者などは中小では存在しにくい為、できるだけ多くの層で、長い目で自分たちの事業をまっすぐに捉えることくらいかなぁ。

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2013/11/04

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2013/09/19

なかなか面白かった。そもそも戦略って何というところから始まり、実際のデータから導いたらこんな感じだよというところから始まる。データの抽出元が大手製造業だけなので、どちらかというと日本的大企業メーカーにおける経営について書かれている。ただ、よくあるテクニック的な戦略論にただよう、ど...

なかなか面白かった。そもそも戦略って何というところから始まり、実際のデータから導いたらこんな感じだよというところから始まる。データの抽出元が大手製造業だけなので、どちらかというと日本的大企業メーカーにおける経営について書かれている。ただ、よくあるテクニック的な戦略論にただよう、どこか空虚な感じを削ぎ落とした内容で、ジャンルを超えて得るものもある。また、戦略の所在を突き詰めるということが、メインテーマ。その所在が何に応じてどういう戦略をとるか、その際の着目点・注意点は何かというようなことが思考されている。

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2013/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自身でも「経営者向け」と言っているだけあって、ぺーぺーにそんなこと言われても…というところもあるが、参考になるところはたくさんある。 ・売上が伸びるのは結果であり、「伸ばす」より「選ぶ」ことが大事。 ・事業部長を管理職としてローテーション化してしまうと、短期的な事業計画の刈り取りをせねばならず、10年先のビジョンなんて描けない。結果、末端には「戦略がない」と思えてしまう。 ・上記の戦略不全を正すには、「経営人材の選択と集中」。Aさんを選んだらAさんに全てを任せ、Bさんには退場してもらう。 ・人選は「気質」で行う。「三つ子の魂百まで」で幼少期の体験が参考になる(?)加えて、頭と体を動かす30代で「手口」を身に付けられるか? ・全体を見渡せるようになるには、30代で新たに立ち上げる海外拠点(先進諸国以外)か、新たに起こす新規事業に行け! ・社外のビジネススクールは今の仕事と結び付けて通うべき。そうでなければ避難小屋。 さて、今、30歳の自分はどうしようか。。。

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2013/08/10

そもそも「戦略」を説く以上、確固たる成長が語られていなければならないとかたりかけられ、事実として殆どの日本企業が物価上昇率程度にしか成長できていないという事実を突きつけられ、改めて経営戦略を再考させられた。 本当の経営戦略とは何か・・・あまたのマーケティングセミナーで様々に語れ...

そもそも「戦略」を説く以上、確固たる成長が語られていなければならないとかたりかけられ、事実として殆どの日本企業が物価上昇率程度にしか成長できていないという事実を突きつけられ、改めて経営戦略を再考させられた。 本当の経営戦略とは何か・・・あまたのマーケティングセミナーで様々に語れるが、著者の規定する「長期利益の最大化」が一番しっくりきた。

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2013/05/04

「戦略」という言葉を、私はできるだけ使わないようにしているが、改めて戦略の難しさを認識した本。著者は、この本の冒頭にデルモデルについて戦略という言葉を読者に問い、「立地」「構え」「均整」という言葉を用いて、戦略を説明している。 ヒロセ電機、ウシオ電機、キーエンス、花王、キヤノン...

「戦略」という言葉を、私はできるだけ使わないようにしているが、改めて戦略の難しさを認識した本。著者は、この本の冒頭にデルモデルについて戦略という言葉を読者に問い、「立地」「構え」「均整」という言葉を用いて、戦略を説明している。 ヒロセ電機、ウシオ電機、キーエンス、花王、キヤノン、TDK、村田製作所などの優位性を書いている。 後半は、人材論だったのだが、あまりきちんと読めなかったので、再読したい。

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2012/10/12

戦略と言う言葉を使う人はほんとうに多いものの、戦略を理解している人は実に少ない。 戦略論を日本語に、主に日本企業に翻訳したような印象。 立地、構え、均質ですね。 後半は実行する人が最も重要と説く。 GEのクロトンビル、セッションCはあまりにも有名。 キャリアや人材育成は常に経...

戦略と言う言葉を使う人はほんとうに多いものの、戦略を理解している人は実に少ない。 戦略論を日本語に、主に日本企業に翻訳したような印象。 立地、構え、均質ですね。 後半は実行する人が最も重要と説く。 GEのクロトンビル、セッションCはあまりにも有名。 キャリアや人材育成は常に経営課題のトップであり続けるのだが、結果が全て、外部環境の影響が大きい、成果が出るまで時間がかかる、検証するにも時間がかかるといったことのせいか、未だ自分にとってしっくりくる理論、定量的なアプローチはない。

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2012/09/17

参考文献: 著者:Bartlett, C.A and A.Nanda 媒体:Harvard Business School Publishing KW:"General Management"

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