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ボトルネック の商品レビュー

3.5

163件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    54

  3. 3つ

    66

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    2

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2012/02/26

 でも、特に最後の100ページは手が止まらなかったな。  終始ひんやりした空気が流れていて、嫌な予感ヒシヒシと感じながら読んでたら、終盤にかけてかなりえぐられた。自発的に読んでるはずのに、作者さんに観察されているような気分になるのはなぜだろう。  薄い1ページの向こう側に乾いた...

 でも、特に最後の100ページは手が止まらなかったな。  終始ひんやりした空気が流れていて、嫌な予感ヒシヒシと感じながら読んでたら、終盤にかけてかなりえぐられた。自発的に読んでるはずのに、作者さんに観察されているような気分になるのはなぜだろう。  薄い1ページの向こう側に乾いた視線の作者さんが透けて見えそうで、それが一番怖い。

Posted byブクログ

2012/02/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

内容(「BOOK」データベースより) 恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。―はずだった。ところが、気づけば見慣れた金沢の街中にいる。不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉」に出迎えられた。どうやらここは、「僕の産まれなかった世界」らしい。

Posted byブクログ

2012/02/15

散々暗い話だと聞かされて読んだだけに、わりと最後は希望がある終わり方だったじゃないかという感想。まあでも、途中で主人公が味わう思いは、想像して読むとなかなかキツイものがあるなーと。あらすじで読んだ時のイメージより遥かによくできた話だった。

Posted byブクログ

2012/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分が生まれなかった世界へ行くパラレルワールドもの。 自分の不在が、明らかに周りの人間を幸福にしている世界へのバッドトリップ。「間違いは自分」だってことに気づいていく過程がひたすら絶望的。なんという暗黒青春物語。 ラストに色々な解釈の余地があるのがすごく良かった。 以下、ラストに対する個人的な解釈(ネタばれ)。 ※与えられてるものの価値に気づかず受動的に生きるのは、他人に対する冒涜だというメッセージだと思った。 ※Green Eyed Monsterはノゾミと思う。 ※お金も両親もいるのに、今もまだ命があるのに、諦念を装って臆病なだけの主人公に対するノゾミの呪い。 ※最後の電話は死んだツユから。ノゾミが主人公を殺そうとしているのを知って助けようとした。 ※「自分で決められる気がしなかった。誰かに決めて欲しかった」ところへ母からのあのメールで、やはり主人公は死を選んだと思う。

Posted byブクログ

2012/01/06

別世界に迷い込んだリョウは、いないはずの姉サキがいる世界の方がいいことに気づく。そして自分がこの世界のボトルネックであることに気付く。これはミステリ小説というよりは青春の蹉跌だ。SF青春ミステリ小説とでも言うべきか。

Posted byブクログ

2011/12/13

自分が生まれなかった世界。ちょっと考えさせられました。主人公は最後どうしたのか?最初から最後まで気になるストーリーでイッキに読んでしまいました!自分を否定されるようでネガティブな物語のようですが、私は自分の考え一つで人生はここまで変われるんだと思えました。

Posted byブクログ

2011/12/03

自分の住んでいるのとは別の世界、パラレルワールドに落ちた話。 例によって主人公の男性は無気力で、女性は活発で前向き、という話。 ただ、今回は主人公は無気力なだけで、頭脳明晰ではないのがちょっと違い、またラストには救いがない。 相変わらず状況証拠だけで犯人と決め、逮捕だとかがなかっ...

自分の住んでいるのとは別の世界、パラレルワールドに落ちた話。 例によって主人公の男性は無気力で、女性は活発で前向き、という話。 ただ、今回は主人公は無気力なだけで、頭脳明晰ではないのがちょっと違い、またラストには救いがない。 相変わらず状況証拠だけで犯人と決め、逮捕だとかがなかった。

Posted byブクログ

2011/11/21

生まれてすぐに死んだ姉・ツユが死なずに、サキと名付けられて生きる、主人公・リョウが生まれなかった世界に3日間、飛ばされてしまう話。 後半は一気に読みましたが、色々なことに謎を残した印象。 サキの側のノゾミは? フミカは? ハジメは? 一種の解決は、主人公・リョウの選択で出てい...

生まれてすぐに死んだ姉・ツユが死なずに、サキと名付けられて生きる、主人公・リョウが生まれなかった世界に3日間、飛ばされてしまう話。 後半は一気に読みましたが、色々なことに謎を残した印象。 サキの側のノゾミは? フミカは? ハジメは? 一種の解決は、主人公・リョウの選択で出ているし、こちらの東尋坊での説明は序章と終章でつく。 しかし、サキの側はリョウにとって「羨ましい」世界のままだった。 リョウがいる世界とサキのいる世界。 この2人がどのように、自分たちの周りに様々な変化を及ぼしているのかは、面白かったです。

Posted byブクログ

2011/11/16

不思議な作品、そして、ネガティブな作品だと思う。この作品のことを思い返す時、良い気分には決してならない。

Posted byブクログ

2011/11/14

分かりにくい。何が言いたかったのかな?主人公が生まれてきたことが間違いだったってこと?でもそれは主人公にはどうしようもないことだし・・・。 読み終わってもすっきりしなかった。

Posted byブクログ