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ボトルネック
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/新潮社 |
発売年月日 | 2006/08/30 |
JAN | 9784103014713 |
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商品レビュー
3.5
163件のお客様レビュー
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おっっっっもい……!! めちゃくちゃ鬱展開。救いがない、絶望の果て。 救われないのが辛い。 サキをもってしても、いやサキの言葉だからこそ止められなかったのかな。 ホント重…………!!!
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『ボトルネック』 2023年10月1日読了 東尋坊や金沢など北陸の地が舞台の作品。 作者が学生時代を過ごした土地ということもあり、その地に行ったかのようにリアルな情景が思い浮かんでくる。 東尋坊で崖下に落ちてしまったはずの主人公・リョウ。 しかし、目が覚めると見慣れたはずの金...
『ボトルネック』 2023年10月1日読了 東尋坊や金沢など北陸の地が舞台の作品。 作者が学生時代を過ごした土地ということもあり、その地に行ったかのようにリアルな情景が思い浮かんでくる。 東尋坊で崖下に落ちてしまったはずの主人公・リョウ。 しかし、目が覚めると見慣れたはずの金沢の地にいて、一つだけ違うことはリョウが存在しないことだけだった。 リョウの代わりに存在しない「姉」がいて、主にその2人が物語の軸をなしている。 「僕がいない世界」のできごとと、「僕がいた世界」の記憶が重なり合う構成になっており、読者も2つの世界の間違い探しを追体験できるようだ。 そんな間違い探しをくりかえす中で、最後に起こるどんでん返し。 スピード感のある語りに呑まれ、あまり意識を向けてこなかった部分が最後の最後に浮き彫りになってくる。主人公がその後どうなったのか、とても気になりました。 「自分がいない世界」ってどんなのだろうとか、自分が選ばなかった方の道はどんなのだっただろうかとか、誰もが一度は(私なんかは何度も何度も)想像したことがあるだろう。 けれども、そんな「たられば」が起こるはずもなく、私たちは自分がここに存在し、自分が幾度もの選択を繰り返した先の「今」を生きている。「ああ、きっとこれでよかったのだ」と自分に折り合いをつけながら。
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どうしようもない虚無感。 母親からの最後の一言。 「リョウへ。恥をかかせるだけなら、二度と帰ってこなくて構いません」 これほど残酷でどうしようもない言葉はない。 受け入れるという行為は、一見大人の対応に見えるけれども、逆に言うと何もしなかったが故の結果をただ受け入れるという行為に他ならず、それが起こる前に自らの行動で未然に防ぐという意識がなかったから。もしくは、自分がその渦中にいることすら気づかないのか。 サキとリョウの世界に対する姿勢。 想像して、とサキとリョウの会話には何回もやり取りがあるが、要はそういうことなのかな、と思った。 冒頭に戻り、母の「恥をかかせるだけなら、二度と帰ってこなくて構いません」はもっと想像して自分にやれることをやれというメッセージなのでは?そう思うと、案外バッドエンドではなく、人生をやり直せるチャンスを与えられたのでは?ポジティブに考えてみる。人生はやり直しが効く、とそう思いたい。
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