MOMENT の商品レビュー

本多孝好(著者)

2014/11/03

病院で清掃のバイトをしている大学生が死を待つ入院患者の最後の願いを叶える裏稼業の話だが、復讐代行人の役割に近い。最後の有馬さんの切な希望を僕がそれを望まないから。の理由で邪魔した話だけイラついた。事情があり今死ねば家族に負担がかからない。という時期はあると思うんです。

2014/11/02

一言で言うと深いです。
器用に見えて実は不器用な大人たちですね。

綺麗なだけの話じゃない。
人生にはやっぱり汚い部分と、誰にも言えないような部分がある。
その点も含めて感動する話でした。

死にたいと思った人の望みを叶えるのは、いけないことなのか難しいところです。
「自分は死ぬ間際に、一体何を思うのだろう？」、、、そう考える内容でした。

2014/10/28

こういう主人公って新しいなと思いますけど、人の死を扱うわりには軽い文書に感じました。作者の思いを出しすぎな部分というか、思いの表現が作品よりいっそう軽くしているような雰囲気。取り扱う内容の割には、リアリティが不足しているのかも。

2014/10/22

以前読んだとき、ブクログに記録しなかったせいか、内容を忘れてしまっていて、機会があったので、今回もう1回読んだ。

読み終わり、前回自分が感想を書かなかった理由がわかった。
何も書けないぐらい、特に何も感じなかった。
読みやすいので、完読はできるが、全く何も感じない。

2014/10/15

ある病院で密かに語り継がれる伝説とでもいうべき中身の発信源である主人公の大学生、神田。彼はその病院で清掃のアルバイトをしています。彼はこの病院で伝説になっていた末期入院患者の願いを叶える黒衣の男の話をあるできごとがきっかけで引き継ぐ形になっていました。病院で出会う様々な患者から託された死ぬ前に叶えたい願いを実行に移す神田。託された願いごとに４つのお話で成り立っています。時折登場する同級生、森野。死んだ両親から葬儀屋を継いだ彼女はぶっきらぼうな物の言い方が目立って、ことさら訳ありの感じがします。その他、ちらほら彼らを取り巻く人物が登場しますが、核心は患者さんたちの願いごとを叶えたら・・果たしてというところにあります。
設定は面白いと思いましたが、脇役と思われる人物の扱い方が中途半端な感じがして面白さはいまいちでした。人気のあるシリーズのようなので期待の方がちょっと勝ったかもしれない読後感でした。

2014/10/02

何年か前に行った美容院で、施術中に見てた雑誌に紹介されてて、ずっと気になってたので読んでみた。(ゝω・)ﾉ

病院が舞台で、扱ってるテーマも重いものなんだけど、不思議とそんなに暗い印象は抱かなかった。
読み終わった後に、ほんの少しの切なさが残る感じ＊

正解のない問いの中で、〝掃除夫に身をやつした仕事人〟と〝深夜の病室に現れる黒衣の仕事人〟が、お互いのカードを切り合う場面は圧巻だった。Σ(ﾟ艸ﾟ〃)
ここまできたら、両者とも自分の信念貫くしかないのね。
たとえ法律で語れなくても、身勝手でも、単なる意地の張り合いでも…自分の中に答えを持ってるってことが、それだけですごいと思うから。

有馬さんの言わんとするところも、その願いに込めた気持ちもわかるけれど…それでもやっぱり、納得はしたくないなと思った。
立場や状況が違えば、考え方も変わるのかもしれないけど。

たしかに有馬さんにとっては、ここが良い引き際だって思うのかもしれない。
頑張っても、目の前に横たわる現実は決して楽なものじゃないかもしれない。
だけど、きっと…少なくとも彼の息子さんにとっては、そのかけがえのない時間を共有することに絶対の意味があるんじゃないのかな。

最後は安楽死と尊厳死の議論とか、そういう問題ともまた違うんだよなぁ～と思った。(ρ_-、)
人生ってその人だけのモノじゃなくって、その最期の瞬間までかかわったすべての人が、その一つの物語に参加しているわけで…
その歩みの中では、それこそ神田くんと有馬さんじゃないけど、自分の知らないとこで誰かが好意を寄せてくれてたりだとか、そんなことも起こるわけで…
だから誰かを想い・誰かに想われるその関係や存在が、そんな簡単に消えてしまうわけじゃないって思いたい！…って、そう改めて感じさせてくれた作品だった☆+

できれば神田くんにはずっとここで仕事人を続けて欲しいのだけど、留学しちゃうみたいなので…このお話はここまで。
でも、どうやら続編（姉妹作？）があるようなので、そちらも読んでみたいな♪

2014/10/01

　「本多孝好って知ってます？」そう聞かれて、全くピンと来ませんでした。いくつか本のタイトルを言われて、「ああ、本屋で見たことはある・・・」程度の認識。

　あえて、そう聞くってことは・・・と思い図書館で手に取りました。

　やさしい小説ですね。
あくまでも人の善意を信じて進められていく、気分の良い物語。どこにもファンタジー的な要素が無いのに、ファンタジーのような気がする、どこにも不思議な要素がないのに不思議な感じのする話。
　主人公のちょっと洗練されてる感じとか、なるほどなぁ。
こう言うのも、面白いですね。

2014/08/30

自分がもうすぐ死ぬとなったら何を望むんだろう。。
復讐、感謝、告白など様々なことが挙げられるが、本書に出てくる入院患者は単に復讐したいとか、ただ「ありがとう」と言いたいだとかではない。その背景を知った時、感動や切ない思いがあふれた。
普段読書せず、出張の新幹線にて読んだが、小説ってやっぱ面白いと感じた。

2014/07/26

主人公が病院のバイトをしていて、患者さんの最後の願いを叶えようとする物語。
患者さんの死とか願いとかいろいろ考えさせられる

2014/07/25

死について考えさせられる。
普通に生活していても、もしかしたら自分も
１分後、１秒後、死んでしまうかも…。
最後の願い。それを果たせば楽になれるのか。
死んでゆく人々は最後に何を考える？？
そして、いつかは自分も…。
救いがある様で無く、無い様である？？