ISOLA の商品レビュー

貴志祐介(著者)

2011/07/17

やや読むのに時間がかかった作品。内容としたら、ある多重人格の少女『森谷千尋』の中に13番目の人格が現れる。エンパスである由香里は、ボランティアで彼女と出会い、言葉を交わすようになる。やや現実離れしすぎではないか？多重人格の中に殺戮の人格が生まれ、解決していこうとするのならわかるが。薬、実験による臨死体験から、肉体を失い精神だけが彷徨い乗り移るなんて。現実性のある話ならもっと楽しめたと思う。

2009/10/04

阪神大震災で傷ついた少女は、解離性同一性障害で
その中の13番目の人格に恐怖する。
名前のオチはすばらしかった。

2009/10/04

080327 感情っていうやつはすごいなと。漢字に含まれてる裏の意味を知って思わず自分のも調べてしまった。
主人公が恋に落ちるのが早過ぎないかとそれだけは気になった。
最後はSFっぽくなって炊けど人の怖さを十分感じられました。

2009/10/04

感情と心理がテーマの小説。
エンパシーを主人公に使うのは若干卑怯な手もするけど、キャラの使い方が上手いからよし。
多重人格でありながらごちゃごちゃにならなかったのはなかなか。

少し無茶な展開・結末、最後テンポアップが激しすぎるなどまだ甘い点が見られるものの、アイデアはいいね。

2009/10/04

科学的見解とオカルト的内容を上手く組み合わせて、一見荒唐無稽な話に真実味を持たせることが、近年のホラーがホラーであるための大前提になりつつあるとおもうのだが、このISOLAはそこを非常に巧くクリアしている。
多重人格と浮遊霊とエンパシーこの中でまさか、浮遊霊に科学的な説明をするとは。。。

2009/10/04

賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパスだった。その能力を活かして阪神大震災後、ボランティアで被災者の心のケアをしていた彼女は、西宮の病院に長期入院中の森谷千尋という少女に会う。由香里は、千尋の中に複数の人格が同居しているのを目のあたりにする。このあどけない少女が多重人格障害であることに胸を痛めつつ、しだいにうちとけて幾つかの人格と言葉を交わす由香里。だがやがて、十三番目の人格「ＩＳＯＬＡ」の出現に、彼女は身も凍る思いがした。―――――相変わらず文章が読みやすいです。捉え方によってはホラーになると思うけど、そう捉えられなかった自分にはまったくホラーではなかった、かな。

2009/10/04

第三回日本ホラー小説大賞長編賞佳作。

なんとなくタイトルだけで超能力系のＳＦチックなストーリーなのかと勝手に思い込んでて敬遠。多重人格ってのも好きじゃないんだけど・・。

が、しかし読んだらホラーで面白かった！！さすが貴志さんですね☆
同じ理由で【クリムゾンの迷宮】も読んでなかったけどこれは読まねば！！！

2009/10/04

1996年作、でこの出来と言うのが素晴らしい。倒壊した廃屋の闇を垣間見たときのような、じっとりとした恐怖を覚えることができる逸品【070729古/070804】

2009/10/04

心の読める女主人公と多重人格の女の子。少女の新しい人格「イソラ」とは一体？
・ホラーを読むきっかけ
・怖い
・でもおもしろい

2009/10/07

多重人格と超能力と、もう一つ超常現象が出てきます。
13番目に確認できた「ＩＳＯＬＡ」の正体が意外でしたねぇ。
さらに名前の由来に関係している漢字に驚きました。怖いですねぇ。
思わず自分の名前を漢和辞典で調べたくなったし。
人格達が多いながらもしっかり書き分けているので、混乱なく読めました。
最後の最後まで油断できません　ラストは背筋が凍ります。