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無人島に生きる十六人 の商品レビュー

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181件のお客様レビュー

  1. 5つ

    55

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2021/11/24

実話である事がびっくりなくらい壮絶なサバイバル小説。船の背景知識がないと少しだけ読むのに時間がかかるが、当時の船の構造とかサバイバル方法とかが面白い。ストーリーも面白い

Posted byブクログ

2021/10/25

主人公の先生が学生に昔あった本当の話を語っている形式 1〜100pくらいまでは、無人島に着くまで 100〜から無人島での話 無人島でどうやって生きてくのか?例えば、蒸留水の作り方とか食べ物とか魚釣りとか冬の過ごし方とか、助けサインの出し方とか、ウニ使って筆記するとか細かいシ...

主人公の先生が学生に昔あった本当の話を語っている形式 1〜100pくらいまでは、無人島に着くまで 100〜から無人島での話 無人島でどうやって生きてくのか?例えば、蒸留水の作り方とか食べ物とか魚釣りとか冬の過ごし方とか、助けサインの出し方とか、ウニ使って筆記するとか細かいシーンまで見ることができる

Posted byブクログ

2021/10/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小説のカテゴリーとしたが、実話に基づく話。 いまから100年以上も前に日本の帆船が太平洋で難破、無人島で十六人が生きのびた話。 水がない、食べ物がない中で、なんとか飲み水をつくり、亀をとったり、魚を捕まえて生き延びる。  十六人のうち体弱るものもいたものの、なんとか生き延びる。そして約4ヶ月後に日本の船に救助される。 救助されるために、狼煙の準備や船をみつけるための物見櫓の設置など、万全の準備をしている。  そして無人島でも勉強会を開いたり、色々な仕事を分担したりするなど規律があり、とても偉かったと思う。 明治時代の人のエネルギーを感じる冒険譚であった。

Posted byブクログ

2021/10/11

「日本のため」みたいな暑苦しさはあるけれどもリアルな漂流記として面白かった どのへんの島なのか地図で見てみたい もう少し救助が遅ければビタミンC不足で死んでいたに違いない

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2021/10/04

すごく面白かったし文体が素敵。子供向けの雑誌に連載されたというから当時の子供たちはどんなに品位のある文章を読めていたことか。 知らなかったことも沢山あった。小笠原諸島に捕鯨していた西洋人が帰化していたのも知らなかった。 文章の格調高さと海の話ということからどくとるマンボウを再読し...

すごく面白かったし文体が素敵。子供向けの雑誌に連載されたというから当時の子供たちはどんなに品位のある文章を読めていたことか。 知らなかったことも沢山あった。小笠原諸島に捕鯨していた西洋人が帰化していたのも知らなかった。 文章の格調高さと海の話ということからどくとるマンボウを再読したくなった。

Posted byブクログ

2021/09/25

海の民なら男なら・・・ 明治31年、海洋調査中の帆船龍睡丸は太平洋上で座礁。脱出した出身地も年齢も様々な16名は無人島に漂着する。場所はハワイ諸島の北西、あのミッドウェー島のやや南西。 船長を中心に残った数少ない道具や流木、島のアホウドリやウミガメを活用し、たくましく生き抜く...

海の民なら男なら・・・ 明治31年、海洋調査中の帆船龍睡丸は太平洋上で座礁。脱出した出身地も年齢も様々な16名は無人島に漂着する。場所はハワイ諸島の北西、あのミッドウェー島のやや南西。 船長を中心に残った数少ない道具や流木、島のアホウドリやウミガメを活用し、たくましく生き抜く冒険譚。 明治の世になり日本人が鎖国から太平洋に乗り出していく希望に満ちた空気が本書の随所に現れている。最初の発表も戦前。日本海軍にも本作を読んだことのある人は多く存在したことだろう。 「海の民なら男なら みんな一度はあこがれた 太平洋を乗り越えて」。これは太平洋行進曲という軍歌の歌詞の一部だが、海洋国家ニッポン、本書といいまた南洋への進出など戦後は忘れられた歴史の1頁なのだろう。 無人島だった小笠原諸島「ボニン島」つまり無人(ぶにん)島にアメリカ人漁師が住み着き、日本領とした確定した後に日本に帰化した事実も本書に登場。猟師上がりの範多など名前の由来も楽しい。 こんな名作に今まで全く気づかず。船長のリーダーシップなどちゃちな事を考えずとも単純に楽しめる痛快な冒険譚でした。

Posted byブクログ

2024/01/04

この話は、昔は有名だったんだけど、もうかなり知らない人が多くなったと思うのでご紹介。 明治の31年に、龍睡丸、という船が難破して16人の乗組員が無人島に漂着したんです。 このときの、まず、船長がよかった。 経験豊富な老水夫がいたのも幸いした(彼は難破、なんと4回目だった(^∀...

この話は、昔は有名だったんだけど、もうかなり知らない人が多くなったと思うのでご紹介。 明治の31年に、龍睡丸、という船が難破して16人の乗組員が無人島に漂着したんです。 このときの、まず、船長がよかった。 経験豊富な老水夫がいたのも幸いした(彼は難破、なんと4回目だった(^∀^))。 船長が書いた本もあったけど、多分今は普通の図書館には、ないでしょう。 これはそのあと商船学校の先生になった彼から、学校の生徒が聞いた話を聞き書きしたものだけど、これが素晴らしい冒険小説なのだ。 最初の、難破船から岩までみんなを運んだり、物資を運んだりして、無人島に到着するまでも、まぁこのかた、沈着冷静、頭が切れる。 みんなを絶望させてはいけない、と船長は、食べ物と水が無事に手に入るようになると、規則正しく暮らす、のほかに、楽しく暮らす、ということを目標に掲げるのである。 そしてウミガメを捕まえてカメ牧場を作り、美味しい肉を確保したり、島にいたアザラシと仲良くなり(案外これは大事だと思う。人間以外の生き物とつきあうのは精神安定に役に立つんだよね)読み書きのできない若い者たちには学校を作って文字を教え、勉強させる。 そうして16人全員、無事に生還させたんです。 勉強が役に立って、帰ってから何人かは船員試験に合格したのだとか。 彼は怒鳴らない、と密かに決心する。 そうして乱暴せず、常に公正で礼儀正しく、みんなのためになるように振る舞う。 大人だなぁ。 昔はこんなおじさんがいたんだなぁ、です。 どんな時代にも尊敬され、信頼されるリーダーのロールモデルだと思います。 そしてとにかく楽しくて愉快なの。 2024/01/09 更新 ※こちらは以前今日の一冊でもご紹介済みですが、再度ご紹介しました。 
 以前のご紹介ーーーーーーー 増刷されたのか、宣伝されてたので、思い出した。明治時代に南太平洋の小さな島に漂着した16人の男たちの生還物語……実話……なんと、前書きをリーダーだった船長が書いてる……ですが、恐ろしく有能な集団で、なんというか、のびのびとくったくなく漂流生活を送っていて底抜けに明るい冒険小説なんです。 かつて、椎名誠がたった一冊だけ講談社の図書館にあったのを見つけだして、ベストセラーにした本で有名な一冊なのですが、長いこと忘れてました。 でも、いまの小・中学生なら読めると思うんだ。 この有能さに共感して憧れると思うの。 今欲しいのはこういう本じゃないのかな、と思い出したのでおすすめ。 最後まで読めるなら、読書感想文書くのにも向いてます。 ドラマチックだから。 2021/08/25  更新

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2021/08/08

われわれが、この無人島にいた間、さびしかったろう、たいくつしたろう、と思う人もあるだろう。どうして、どうして、そんなことはなかった。 ぽかんと手をあけて、ぶらぶら遊んでいるのが、いちばんいけない。 この人たちは、何年先となるか分からない無人島で暮らす期間を、修行期間と捉えて...

われわれが、この無人島にいた間、さびしかったろう、たいくつしたろう、と思う人もあるだろう。どうして、どうして、そんなことはなかった。 ぽかんと手をあけて、ぶらぶら遊んでいるのが、いちばんいけない。 この人たちは、何年先となるか分からない無人島で暮らす期間を、修行期間と捉えて、心を磨き、より成長して日本に帰り、お国のために働こうと決めた。 だから知恵と工夫を凝らして、愉快に暮らすよう心がけた。そうするための規律を作って、守った。 自分だったら、そういうふうに考えられるだろうか? 1900年代初頭の話だから、今ではあり得ないことも擬似体験出来て、面白かった。 ウミガメを捕まえて(数百キロの個体も、後ろから仰向けにすれば一人で簡単に捕獲出来る)食べる。ウミガメは藻を食べるので、その肉は臭みがなく美味しい。甲羅はウミガメの油が深く染み込んでいて、割って乾かせば火種になること等々。カメやサメから油をとる話が頻出するので、YouTubeでやり方を調べたり。夏休みの自由研究みたいで楽しかった笑 学用品にも驚きの工夫が。3本のシャベルを並べて石板の代わりにし、ウニの針を天日にさらして乾燥させるとまっ白になるので、それを石筆としたそうだ。すごいの一言。のちに万年灯にたまった油煙を集めてインキも開発するっていう・・驚き通り越して尊敬の念を抱くレベル。ファブルもびっくり。

Posted byブクログ

2021/07/21

船が難波し、無人島で生活することになった16人の男たちの実話ということなんだけど、そんな状況なのに無人島で暮らす男たちに全く悲壮感が感じられないのが素晴らしかった。どんな状況でも出来ることを精一杯やって楽しんで生きていこうという姿勢にいろいろ励まされた。 そしてアザラシの鼻じろが...

船が難波し、無人島で生活することになった16人の男たちの実話ということなんだけど、そんな状況なのに無人島で暮らす男たちに全く悲壮感が感じられないのが素晴らしかった。どんな状況でも出来ることを精一杯やって楽しんで生きていこうという姿勢にいろいろ励まされた。 そしてアザラシの鼻じろが殺されずに済んだのは本当によかった。 久しぶりに冒険心をくすぐられた。

Posted byブクログ

2021/07/10

明治時代の練習船がハワイ諸島のパールアンドハーミーズ礁に難破し、乗船していた16人が無人島生活をし、最後に救出される冒険譚。こう言う場面に遭遇したら如何にメンタルをしっかりと保つかと言う事が大事なんだとよく分かった。船長以下統率が取れた集団で、みんな明治期の綺麗な心の持ち主だから...

明治時代の練習船がハワイ諸島のパールアンドハーミーズ礁に難破し、乗船していた16人が無人島生活をし、最後に救出される冒険譚。こう言う場面に遭遇したら如何にメンタルをしっかりと保つかと言う事が大事なんだとよく分かった。船長以下統率が取れた集団で、みんな明治期の綺麗な心の持ち主だからこそ全員生き残ったのかな。もちろん比較的早めに船が通ってくれたと言う幸運もあった。水の確保が先ず大事で、色々な事を知っているというのも大事で、大事な事は多いな。とても良いお話で読後感も良し。

Posted byブクログ