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シュナの旅(文庫版) の商品レビュー

4.3

217件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2021/05/09

チベット民話「犬になった王子」から着想を得て創作された絵物語。小国の王子がヤックルに跨り西へ向かうのは当然「もののけ姫」に引き継がれるモチーフである。他方、世界観は「風の谷のナウシカ」に近いが、注目すべきは徹底して「飛ばない」事だろう。物語はとにかく「下へ、下へ」向かっていく。こ...

チベット民話「犬になった王子」から着想を得て創作された絵物語。小国の王子がヤックルに跨り西へ向かうのは当然「もののけ姫」に引き継がれるモチーフである。他方、世界観は「風の谷のナウシカ」に近いが、注目すべきは徹底して「飛ばない」事だろう。物語はとにかく「下へ、下へ」向かっていく。この構造はある意味「天空の城ラピュタ」にも引き継がれているだろう。 しかし本作の目的とするところは何だろうか。新たな民話の創生は、換言すれば神話の創生に近しい。本作の異文としてのちの宮崎作品があると捉えると腑に落ちる。民話なり神話は、読者に強烈なメッセージを「感じ取らせる」わけだが、まさにそのような読後感を受ける。端的に、必死に生きろ、というメッセージを、である。

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2021/03/01

2020年 25冊目 『シュナの旅』 農の本を並行読みしてるここ数日は頭の中にずっとジブリがいる。初めて読んだけどさすがゲド戦記の翻案、ゲド戦記を感じる場面が多々あり〜人物、風景はナウシカとラピュタを感じた。パン派だけど米の価値がジワジワ高まってきているここ最近。短い絵物語で5分...

2020年 25冊目 『シュナの旅』 農の本を並行読みしてるここ数日は頭の中にずっとジブリがいる。初めて読んだけどさすがゲド戦記の翻案、ゲド戦記を感じる場面が多々あり〜人物、風景はナウシカとラピュタを感じた。パン派だけど米の価値がジワジワ高まってきているここ最近。短い絵物語で5分で読めた

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2021/02/07
  • ネタバレ

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後に出るジブリ作品の要素がたくさん詰まっていて面白かった。ヤックルもそのまま。 アニメーションより暗い感じがして、そこも良かった。

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2020/12/10

ジブリ大好き芸人にはたまらない。 複数のジブリ作品の要素があり、以前から知っていたような…そんな気分になるお話です。 ストーリー、イラスト共に愛おしく、特別な一冊になりそう。 つくづく宮崎作品のテーマは今の時代に当てはまるなと思います。今を生きる私たちに必要なコト。

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2020/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

宮崎監督の言葉選びが絵画のような絵にぴったりと合っていて、一コマ一コマが生きているようで、いつまでも見ていられます。世界の謎や、悪は存在し続けますが、シュナとテアと妹が、ひとまず幸せになれそうで安心しました。一気に読んでしまいました(*^^*)

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2020/07/26

宮崎駿さんならではの独特の雰囲気と世界観をよく伝わった物語です。 宮崎さんの自然への感受性と想像力がすごいですね… 淡々と綴られている人々の物語が切なくもどこか暖かい…これが癒しというのだ…(´;ω;`)

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2020/05/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ラジオドラマFMシアターで聞いた印象が、かなり強い。 そして本も読んだことがあるはずだが、手元になかったので入手し再読。 そのきっかけは、YouTube「メイドインアビス」のつくしあきひと卿お宅訪問インタビューである。 また外縁をさらに書けば、徳間書店のアニメージュ文庫の背表紙は見覚えあり……そう、押井守・天野喜孝「天使のたまご」1985だ。 「天使のたまご」映画自体を知る前に読み込んだものだが、あの本の中に「太陽が少女の眼には機械仕掛けに見える、あるいは本当に機械仕掛けの太陽が蒸気を噴出させている」という場面がある。 んで本作では「輝く巨大な顔」=月なのだ。 まあ連想したことを書いただけだけれども。 話の内容については書いても書ききれないので避ける。 類似や影響を書くだけで延々書ける、まさに種だ。 が、ひとつ言うならば、童話や民話や寓話とかではなく、ハードSFでもある。 ハイファンタジーの文脈での宮崎駿はよく言及されるが、ハードSFの文脈での宮崎駿についても、もっと言及すべきだ。というかそういうふうに見直すように心がけよう。

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2020/05/06

宮崎駿の主人公に宿る心の強さに憧れる。 挫折を味わいながら、人に助けられて、真っ直ぐに生きていく。 ディズニー映画とストーリーは似るところがある。やはり希望を持つ大切も伝わるが、絵の美しさ、描写・台詞のリアリティさは比較的できない。 常にどこか悲しげで緊張感がある描写、シュナ...

宮崎駿の主人公に宿る心の強さに憧れる。 挫折を味わいながら、人に助けられて、真っ直ぐに生きていく。 ディズニー映画とストーリーは似るところがある。やはり希望を持つ大切も伝わるが、絵の美しさ、描写・台詞のリアリティさは比較的できない。 常にどこか悲しげで緊張感がある描写、シュナとテオの結ばれたあのシーンが大好き。

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2020/04/08

チベット民話「犬になった王子」が元となっているそうで、谷底の小さな王国の王子が麦を求めて西の彼方へ旅をする話。もののけ姫の原型で、同時期に連載が進んでいたナウシカとも世界設定が似ているのと、息子吾郎が監督したゲド戦記はこの作品にオマージュを捧げたとのことで共通のモチーフが多く出て...

チベット民話「犬になった王子」が元となっているそうで、谷底の小さな王国の王子が麦を求めて西の彼方へ旅をする話。もののけ姫の原型で、同時期に連載が進んでいたナウシカとも世界設定が似ているのと、息子吾郎が監督したゲド戦記はこの作品にオマージュを捧げたとのことで共通のモチーフが多く出てくる。 メイドインアビスのつくし卿が作品冒頭の世界観を伝えるト書きを絶賛していたが、確かにここだけ読めば残りも全部読みたくなるくらいに魂が込もっていて絶品。自然の中で生きる人間の姿が活写されている。

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2019/12/30

宮崎駿の原点 だと、個人的には思います。 何年かおきに読んでいますが その度に、深い感銘を覚えます。

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