1,800円以上の注文で送料無料

私の嫌いな10の言葉 の商品レビュー

3.6

66件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    20

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2013/07/03

一言でいえば、「愉快」だった。 中島氏の本は、好き嫌いがはっきり別れると思う。 というのも、きっと彼の本が、 他のフィクション小説・なんらかのテーマにそって学術的な知見をまとめ、それをふまえて最終的に自身の知見をくわえる、といった本にくらべて、 圧倒的に、作者自身の「我」が全...

一言でいえば、「愉快」だった。 中島氏の本は、好き嫌いがはっきり別れると思う。 というのも、きっと彼の本が、 他のフィクション小説・なんらかのテーマにそって学術的な知見をまとめ、それをふまえて最終的に自身の知見をくわえる、といった本にくらべて、 圧倒的に、作者自身の「我」が全面に感じられる本だからだ。 彼の主張に賛同する、しない。 共感する、しない。 ・・・なんて分かれ道の前段階に、 まず彼の「我」が、生理的に好きか嫌いか。 みたいな、分かれ道がある気がする。 人に、安易にすすめられる本じゃない。 というか、これほどすすめにくい本はない。 私は、好きだ。 正しいと思う、良いと思う、というよりも、(そう思うところは個人的に多々あるが)好ましく思う、という方がしっくりくる。 人を、都合よく分類して ◯◯派だとか、◯◯なタイプだとか、 あっち側だとかこっち側だとか、 それだけをもって、すっきりさせるのは、 安易すぎるかなあ、という気がするが、 これを読むと、 つい、そうゆうことを考えずにはいられない。 彼の本を、愉快に思う。 私は、”そうゆうタイプ”なのだろう。

Posted byブクログ

2013/06/21

自己弁護の言葉というと何か特別な印象を持つ。しかし、多くの人はそれを使っている。その言葉を常識という。即ち常識とはマジョリティの自己弁護なのだ。 マイノリティにならざるを得ない時、人は自らで理屈を捏ねなくてはならない。それがマジョリティに伝わるか?難しいよね。

Posted byブクログ

2013/05/25

面白い。けど、『私の嫌いな10の人々』には負けるな! 言いたいことはよーーーくわかるし、共感もするけど、そのようには生きれない弱いわたし(笑)

Posted byブクログ

2013/06/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

個人の言語を徹底的につぶす日本文化、よく使われる正しいとされる言葉。 それを言われたら、ほとんど思考停止になっていたんだということ、なんとなく感じていたことをきっちり言葉で表現する、できるということがすごいと思いました。

Posted byブクログ

2013/02/08

言ってることはわからなくもないけど、読んでてヘドが出ると言うか、何を偉そうにと言うか、まぁ気持ちいいものではない。 この筆者には共感しないし影響もされないから、超速読で読了。

Posted byブクログ

2012/12/22

時折、吹き出しながら読んでいるうちに、 この人にまったくもって毒されてしまった。 徹底的エゴイスト中島氏の「美学」(も彼にとっては糞もなかろうが)が、非常に気持ちいいほど響いてきた。 「人の感受性を同一と思っている善良なマジョリティ市民の掲げる事は、マイノリティの感受性...

時折、吹き出しながら読んでいるうちに、 この人にまったくもって毒されてしまった。 徹底的エゴイスト中島氏の「美学」(も彼にとっては糞もなかろうが)が、非常に気持ちいいほど響いてきた。 「人の感受性を同一と思っている善良なマジョリティ市民の掲げる事は、マイノリティの感受性を潰す暴力にもなりかねない!」 そうだ、そうだ! と残念ながら気持ち良く頷いてしまった。 ・・・そう、これは僕にとっては悲しいかな僕は、「押し付けられる側」の人間の感性で生きているということを言語を介してはっきり自覚してしまったのである。 ここまで、マジョリティの善人根性が他人にも押し付けられていることの暴力性を堂々と言いながら、その生きづらさをある種の「売りにして」生きている人種に感嘆まで覚えた。 中島氏は、もう本当につまらない人間である。 もう、全身毒で生きているような人である。 しかし、肉体は至って健康であるという。 できれば他人に読ませたくない本である。善良な市民が「真面目に」見たらもう、物事の見方が破壊されてしまって、「もうこれからどうして生きていけばいいのだろう」というシロモノである。 しかし、だからこそ読ませたい本であるというのもある。 人間のエゴを徹底的に正面から向き合った挙句、精神のマイノリティとして生きづらさを選びつつ生きている。 そして、それを徹底的に自覚し、穴があくほど見つめて、それをどっしりとした軸・・・いや、あまりにも複雑で怪奇な「牙城」といいますか、そういったものを作り上げ続けることで生きている。 しかし、氏は、中学生や高校生のガキが言うような先っぱちの文句を言って、それを他人にも押し付ける種のエゴイストではない、ということを付記しておきたい。 言ってることは彼(女)らと若干通じるものがあるかもしれませんが、氏の場合は徹底している。 彼の「私憤」は決して「私はここが気に入らないから、社会的にどうあるべきだ」という「公憤」ではない。 本書は具体的な事例でみちみちているが、彼の「哲学」は「普遍」(本書の「解説」からこの言葉を使わせてもらったが、どうも高尚でしっくりこないなぁ)に開かれているようにも思われる。 いやはや、すっきりしたと同時に、その何倍も生きづらくなりそうな気がしています。 (私のレビューに何かおかしいと思ったら自分で読んでみることをお勧めしますが、読まないこともお勧めします。それが健全です。)

Posted byブクログ

2012/12/13

自分が日常の中で感じている「居心地の悪さ」の理由に気づかされる。 「阿吽の呼吸」「みんな」「共通認識」言わずもがなとして一般的に共有しているであろうもので括られた集団の中で「場を乱さずに」いる事を強いることの暴力性の恐ろしさ。言いたい事を言わない事の美徳を共有させられるグロテスク...

自分が日常の中で感じている「居心地の悪さ」の理由に気づかされる。 「阿吽の呼吸」「みんな」「共通認識」言わずもがなとして一般的に共有しているであろうもので括られた集団の中で「場を乱さずに」いる事を強いることの暴力性の恐ろしさ。言いたい事を言わない事の美徳を共有させられるグロテスクな事と言ったら! 生きる事はなぜこうも不自由で居心地が悪いのか。そこから抜け出すヒントをたくさんもらった。

Posted byブクログ

2012/09/30

当たり前に言われている言葉を痛烈に批判する。天邪鬼と思ってしまう部分にもなるほどと思い、とても面白かった。自分の常識のおしつけが、嫌いな言葉につながってるんだと思った。 バッサリ多数派をきっているのが爽快だ。 かなりのクレーマーであるだろう

Posted byブクログ

2012/09/29

「美徳をおしつけてくる言葉は大嫌い」という著者。正論やきれいごとをバッサリ切るのは妙に心地いい。 でも、きっとトラブルメーカーなので近くにはいてほしくないかも・・。

Posted byブクログ

2012/09/07

時々全然知らない作家の本を手にとり、立ち読みして気が向いたら買って読む。そしてそれがヒットした時はものすごく嬉しくなる。そんなことが、ごくまれにあるけれど、まさにそれだったのがこの本。目次にー『ノルウェイの森』の不快さーというのがあって、ハルキストの私としてはほっとけず即買い。 ...

時々全然知らない作家の本を手にとり、立ち読みして気が向いたら買って読む。そしてそれがヒットした時はものすごく嬉しくなる。そんなことが、ごくまれにあるけれど、まさにそれだったのがこの本。目次にー『ノルウェイの森』の不快さーというのがあって、ハルキストの私としてはほっとけず即買い。 最初から読んでみたらお腹を抱えるほど面白い。世の中に対する苛立ちや怒りを歯に衣着せぬ言葉でザク斬り。怒り怒り怒りなので、ずっと読んでると、ちょっと疲れてくる。 なので、時々思い出したようにちょこちょこ読みをした。 春樹さんのことも、悪口三昧なのに、的を射てるので嫌な気はしなかった。笑い飛ばせた。 文章力なのかな。 好き嫌いの分かれる著者なので、特にオススメはしないけど、心がちょっと疲れた時、ちょっと読むといいかも。

Posted byブクログ