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私の嫌いな10の言葉 の商品レビュー

3.6

66件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    20

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2012/07/16

著名な大学教授だからこうしたことを書くなり、思うままに行動しても生活に困らないだろうが、一般人が同じことやれば変人扱いされるだけだろうな。言っていることは共感できる部分もあるが、真に受けて見習うと自分の首を絞めることになりそう。 「そうだ、そうだ」と憂さを晴らしながら、読み物と割...

著名な大学教授だからこうしたことを書くなり、思うままに行動しても生活に困らないだろうが、一般人が同じことやれば変人扱いされるだけだろうな。言っていることは共感できる部分もあるが、真に受けて見習うと自分の首を絞めることになりそう。 「そうだ、そうだ」と憂さを晴らしながら、読み物と割り切って読めば面白い。

Posted byブクログ

2012/06/12

――――――――――――――――――――――――――――――○ 無念の拳を振り上げながら、彼はまた新たに言葉を押しつぶすことを学んだのです。彼は「こんなことってあるものか!」と叫ぶでしょう。しかし、その彼が銃数年後、同じようにして他人(部下)から言葉を暴力的に奪わないとは限りませ...

――――――――――――――――――――――――――――――○ 無念の拳を振り上げながら、彼はまた新たに言葉を押しつぶすことを学んだのです。彼は「こんなことってあるものか!」と叫ぶでしょう。しかし、その彼が銃数年後、同じようにして他人(部下)から言葉を暴力的に奪わないとは限りません。37 ――――――――――――――――――――――――――――――○ 多くの女性は「この人、私がいなければ何もできないの」と思い込みたいのでしょうが、それは夫を恋人を人間としてひとり立ちさせたくないから。精神のてん足をして、ひとり占めしたいからです。こんなことをしていると、いつかツケは自分に回ってくる。120 ――――――――――――――――――――――――――――――○ この国ではすべてが定型化する。このことはどんなに強調してもしすぎることはない。私がここで強調したいことは、とくにわれわれが何か「運動」を始めるや否や、すぐに標語を募集し、看板を立て、垂れ幕・横断幕を掲げ、スピーカーでがなりたてる、というかたちをとること。何ごとにせよ、みんなで一斉に掛け声を発して実現しようとすること。147 ――――――――――――――――――――――――――――――○ すべてが定型的になっているので、一度こうと決めたらよっぽどのことがないかぎり変えようとしない。そして、誰もそれに疑問をもつこともない。すべての人為現象が、自然現象のようにまさに変えられないようなものとして見えてしまうのです。158 ――――――――――――――――――――――――――――――○

Posted byブクログ

2012/05/04

マジョリティの暴力的全体主義に徹底的に抗戦している。 本音と建て前の建て前が突出していてあいかわらずある種の痛快さと不愉快さが織り交じった文章である。

Posted byブクログ

2012/04/24

この本に書かれていることに賛同しようがそうでなかろうが、読後は自らの感覚が先鋭化される内容。 ただこんな本を読まずとも、この社会で生きていれば自ずから考えざるを得ない話ばかりだとも。 他の著書も読ませていただいたし、この作者の思想を喰らって生きるのは非常に面白いと思うが、喰らって...

この本に書かれていることに賛同しようがそうでなかろうが、読後は自らの感覚が先鋭化される内容。 ただこんな本を読まずとも、この社会で生きていれば自ずから考えざるを得ない話ばかりだとも。 他の著書も読ませていただいたし、この作者の思想を喰らって生きるのは非常に面白いと思うが、喰らってなお希望とともに生きる、自分はそうありたい。 次点として、「俺(私)、間違った事言ってる?」も加えていただきたい。

Posted byブクログ

2011/11/19

わかる、すごくわかる、と思いながら読みました。特に、七番目の『弁解するな!』の章。 外に出ると、怒りや不満でいっぱいになるような事がたくさんある。 それに対して、自分の意見を言ってやりたい気になるけれど、公共の場では言えない→言わない私。 結局事なかれ主義な自分… 頭の中では台...

わかる、すごくわかる、と思いながら読みました。特に、七番目の『弁解するな!』の章。 外に出ると、怒りや不満でいっぱいになるような事がたくさんある。 それに対して、自分の意見を言ってやりたい気になるけれど、公共の場では言えない→言わない私。 結局事なかれ主義な自分… 頭の中では台詞までは出来上がっているのだけど。 考え方には大方賛成するものの、何故かもやっと感が残った。得体の知れないもやもやが残るのなら、私は土屋賢二のエッセイのが好きだ。 それでも、この本読んで、腹を立てるような人とは、友達になれないなーとも思った。

Posted byブクログ

2011/09/01

もやもやとしていた不満がすっきりした。 また、自分がマジョリティの権威を以て、他人を非難する可能性もなきにしもあらずなので自戒の本でもある。

Posted byブクログ

2011/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館から借りました  反日本人論。分類は何かねー、この本は。論文とか、学術書、かなぁ?  無夜はこの人、好きです。  この人の嫌いな言葉は以下です。  相手の気持ちを考えろよ  ひとりで生きてるんじゃないからな  おまえのためを思っていってるんだぞ  もっと素直になれよ  一度頭を下げれば済むことじゃないか  弁解するな  胸に手をあててよく考えてみろ  みんなが嫌な気分になるじゃないか  自分の好きなことが必ず何かあるはずだ  それを放つ人間の傲慢さの説明。  なるほどと思います。  年長者ほど、これやりますねー。  そして、著者はいう。 「今の若者に個性がない、世も末だと嘆く有識者たちよ。寝言を言うな。嘆くことはない。君たちの望み通りに若い世代は育っている」と。「君たちこそが『相手の気持ちを考えろよ。ひとりで生きてるんじゃないからな。おまえのためを思っていってるんだぞ。弁解するな』と、言い続けて、彼らから個性の言葉を奪い、生ぬるい、個性をぶつけ合わない社会を、望んだとおりのものを作っていくのぢゃないか、と。  うすら寒くなりました。  ああ、なるほど。  この社会は、たとえれば「子供が玄関から外に出ようとしたら、身動きとれなくなるまで殴る蹴るする」という躾をしつように繰り返したくせに、子供らが学習して外に出るのをやめたらば「うちの子は元気に外に遊びに行かなくて、だめな子だ」と言っている社会なのですな。  怖い国です。怖い社会。  そして怖いのは、自分もこの屑なシステムにとらわれているということを、この本読むまで気がつかなかったことです。  気がつかせてくれた著者に感謝します。(本当に)

Posted byブクログ

2012/02/25

この人の本は、共感するたびに、どんどんひねくれてしまう!と恐怖を感じながらもやめられない。 批判的な感情に、ここまで真摯に向き合われると、笑ってしまう。 一般的に面白いとされるものを、面白いと感じられない自分に不安を感じて焦る姿とかかわいいw

Posted byブクログ

2010/07/14

最初数ページで、なぜこんな本を読んでいるのだろうと思った。なぜこんな細かいことをうじうじ書いているのだろうと。でもだんだんそれが面白くなってきてしまった。最後の章はまじめに書かれている気がして、意外にもためになった。

Posted byブクログ

2010/05/03

♦相手の気持ちを考えろよ ♦一人で生きてるんじゃないからな ♦おまえのためを思って言ってるんだぞ ♦もっと素直になれよ ♦一度頭を下げれば済むことじゃないか ♦謝れよ ♦弁解するな ♦胸に手をあててよく考えてみろ ♦みんなが厭な気分になるじゃないか ♦自分の好きなことが必ず何かあ...

♦相手の気持ちを考えろよ ♦一人で生きてるんじゃないからな ♦おまえのためを思って言ってるんだぞ ♦もっと素直になれよ ♦一度頭を下げれば済むことじゃないか ♦謝れよ ♦弁解するな ♦胸に手をあててよく考えてみろ ♦みんなが厭な気分になるじゃないか ♦自分の好きなことが必ず何かあるはずだ 教育者(人を育てる人)が読んだらいい本。 斬新でおもしろい。 私の身近に似たような人がいるから余計に。 言われると「確かに」と思う部分も多い。

Posted byブクログ