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私の嫌いな10の言葉 の商品レビュー

3.6

66件のお客様レビュー

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 うーん 分かる気が…

 うーん 分かる気がしますね。中島さんの文章はすごく読みやすくて 理解しやすいのが特徴です。是非お読み下さい

文庫OFF

「謝れよ!」「弁解す…

「謝れよ!」「弁解するな!」「もっと素直になれよ!」「相手の気持ちをかんがえろよ!」「胸に手をあてて考えろよ!」「ひとりで生きてるんじゃないからな!」「みんなが厭な気分になるじゃないか!」「一度頭を下げれば済むことじゃないか!」「おまえのためを思って言ってるんだぞ!」「自分の好き...

「謝れよ!」「弁解するな!」「もっと素直になれよ!」「相手の気持ちをかんがえろよ!」「胸に手をあてて考えろよ!」「ひとりで生きてるんじゃないからな!」「みんなが厭な気分になるじゃないか!」「一度頭を下げれば済むことじゃないか!」「おまえのためを思って言ってるんだぞ!」「自分の好きなことが必ず何かあるはずだ!」カチンときたら御一読を。

文庫OFF

いい本だと思います。…

いい本だと思います。無意識の悪意を教えてくれる。大変共感しました。

文庫OFF

確かに…と思うところ…

確かに…と思うところ多いですね。悩み多き哲学者の、気楽に読めるエッセー。

文庫OFF

相手の気持ちを考えろ…

相手の気持ちを考えろよ! ひとりで生きてるんじゃないんだからな! これは誰のためでもない、おまえのためを思って言ってるんだぞ! なあ、もっと素直になれよ! 一度頭を下げれば済むことじゃないか! さあ早く謝れよ! 弁解するな! おまえがいったいどういうことをしたのか、胸に手をあてて...

相手の気持ちを考えろよ! ひとりで生きてるんじゃないんだからな! これは誰のためでもない、おまえのためを思って言ってるんだぞ! なあ、もっと素直になれよ! 一度頭を下げれば済むことじゃないか! さあ早く謝れよ! 弁解するな! おまえがいったいどういうことをしたのか、胸に手をあてて考えてみろ! おまえがそうやってごねたままでいると、みんなが厭な気分になるじゃないか! そんなつまらないことをいつまでも続けているんじゃない。おまえにだって、自分の好きなことがかならず何かあるはずだ! ……という言葉が大嫌いだとい

文庫OFF

きれい事は許さないっ…

きれい事は許さないってところでしょうか。共感させられる部分が多かったです。「相手の気持ちを考えろよ」とか「胸に手をあててよく考えてみろ」とか、おもしろく具体例をあげて説明してあります。

文庫OFF

2021/04/28

世間でよく聞くが内容がよく吟味されていない、半ば欺瞞的な言葉を分析する本。 著者の中島義道氏がこうした分析を行う理由は「いつでも生き生きとした自分固有の感受性を保っていたいから」であり、「定型的な干からびた感受性に収まって安心したくないから」だそうである。 特徴としては、彼の嫌...

世間でよく聞くが内容がよく吟味されていない、半ば欺瞞的な言葉を分析する本。 著者の中島義道氏がこうした分析を行う理由は「いつでも生き生きとした自分固有の感受性を保っていたいから」であり、「定型的な干からびた感受性に収まって安心したくないから」だそうである。 特徴としては、彼の嫌いな10の言葉の持つ意図や暴力性あるいは傲慢さを、著者の体験と鋭敏な言語感覚を元に議論を展開しているところ。 嫌いな言葉を見つめるとつい、感情的になってしまうが、著者はアカデミックな立場に身を置いていたことがあるおかげだろうか、嫌いな言葉を論理的な思考によって考える立場を放棄していない。なので、彼の主張には納得してしまうことも多々あるのだ。(偏屈なのは変わりないが!) 彼の嫌いな言葉には、ある程度の共通の要素が存在する。すなわち、 ・発話される意味と期待される意味の齟齬に関する欺瞞 ・自己批判精神を抑圧させる態度 ・暗黙に了解されている暴力的な前提 などである。 この本はこれら共通の要素を知ることよりも、著者の生々しい具体的な話に価値があるので、多くは述べないが、一つ例を紹介するなら「お前のためを思って言ってるんだぞ!」である。 この言葉の欺瞞性は、この後に「後で泣き言を言っても知らないぞ」などの“脅迫的台詞”が発せられるのに、「お前が“心配”だ」と言う精神であると著者は考えている。 こんな痛烈な批判を行い最後にこう締めくくる。「たとえ後で振り返り、言われたことに感謝しても、このセリフに感謝することはないだろう」と。 これには思わず笑ってしまった。 本書を読めば何かしら得ることができる。それは、この本が毒か薬にしかならないからだ。しかし、仮に毒であっても、これくらいの毒をプラスにできなきゃやってけないので、恐れずに中島ワールドへ入場するといいと思う。

Posted byブクログ

2020/10/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者が嫌いな言葉。 1.相手の気持ちを考えろよ! 2.ひとりで生きているんじゃないからな! 3.おまえのためを思って言ってるんだぞ! 4.もっと素直になれよ! などなど。 これら頻出の言葉によって振るわれる同調圧力・形式主義・傲慢といった暴力を非難する。 お題目のように欺瞞を語り続け本当に本音をぶつけ合うことは無作法とされることなども繰り返し具体的に指摘し、抗議する。そういう本です。 自分もこういう言葉とその意図が大嫌いで、常々困っているので、この本をたくさんの人に読んでもらいたい……と思った。わかりやすくどのへんが暴力なのか述べられている。 ただし筆者は自らの意見を持って闘うあまり、攻撃的になるすぎの面もあるかと思った。それも他人に対する押し付けになってしまう。 また、日本人特有、日本文化であるとしているけど、個人主義の国でもこれはあるよね という部分もある。個人主義の国でも空気読むことはありますよね もちろん。

Posted byブクログ

2020/09/04

最期のエピソードがよかったので再読した。 若者向け講演会で、 「逆境(少し疑わしいが)を乗り越えた格好いいワタシ」 「(権威に安住しながら)権威に逆らう格好いいオレ」 からの 「だからあなたたちも立派になって」 という「吐き気のする」メッセージがが主催者の意図に反して突っぱねら...

最期のエピソードがよかったので再読した。 若者向け講演会で、 「逆境(少し疑わしいが)を乗り越えた格好いいワタシ」 「(権威に安住しながら)権威に逆らう格好いいオレ」 からの 「だからあなたたちも立派になって」 という「吐き気のする」メッセージがが主催者の意図に反して突っぱねられる一方、淡々と自分の体験を語り、淡々と「愛の賛歌」を歌った美輪明宏が涙を流して喝采される。 それを見て「若者も捨てたものではない」。 日本の強固で捉えどころのない同調圧力、誰もが「自分の」言葉ではなく「世間の」言葉で発する、安全圏に身を置きつつ一方的に相手を叩きのめす物言い、京のぶぶづけ的な暗黙で陰険なルール、実効性がないことを誰もがわかっていながら「やってます」感を出すための標語、注意書き、アナウンス... 確かに大嫌いだ。 相手の言葉を封殺することで表面的な対立を消す。同調圧力に従わない異分子を排除・制裁することで社会の結束を強める。誰もが黙々とルールに従い、身体的には安全で、ニートや引きこもりが食べていけるほどには豊かだが、「はみ出しもの」にとっては精神的に過酷な国、日本。 著者は、個人の主張と主張がぶつかり合う社会も「毎日どこかの学校で誰かが刺されるような」と評しており、単に反日している輩やお花畑サヨク・リベラルとも違う気がする(子供を公共の場に出す前に騒がないよう躾けた話には感心した)。 プロ倫でカトリックについて「罪人には寛容だが、異端には容赦ない」と説明してあったのを思い出した。

Posted byブクログ

2020/05/14

孤高の哲学者である著者が、様々な日本人的思考、言動を斬って斬って斬りまくる。ああ、こんなこと言っていいんだ、考えていていいんだと、全体的にはスッキリ。 解説でも触れられているが、「「お食事どうなさってます?」と聞く人は「セックスどうなさってます?」と聞けないものだから、こう聞くの...

孤高の哲学者である著者が、様々な日本人的思考、言動を斬って斬って斬りまくる。ああ、こんなこと言っていいんだ、考えていていいんだと、全体的にはスッキリ。 解説でも触れられているが、「「お食事どうなさってます?」と聞く人は「セックスどうなさってます?」と聞けないものだから、こう聞くのではないか。私はいつもそう聞く人はじつはこう聞きたいのだと「改釈(Uminter-pretation)」しております。」は論理的でなく、もう妄想に近い穿った見方だが、笑ってしまった。 自身の傲慢さを振り返ることができる一冊。

Posted byブクログ