ノルウェイの森(下) の商品レビュー
20年後の再読。読後直後はぶつぶつなんだか思っていたけど、2、3日経った今、いとおしい。全てがいとおしい。村上作品のキャラって家族になる感覚がある。存在してないのに。単行本には、文庫本にないあとがきがあるようです。
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多少の前評判や書店のアオリなんかは聞いていました。しかしどれもうまく説明しきれないのが当然です。読了した今となっては 説明しようとする側も、そう言うしか方法がないよなあと。たしかに喪失の物語でしたがこれをどう評していいのかわたしもわからない
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淡々としてた。 ひとつひとつの物事がこなされていくような話。 僕は、誰にも共感できなかったし、それが時代のせいな気もしたし、男女の違いのせいにも感じた。 哲学的な頭で読まないと『?』で済んでしまいそうな、それで許されてしまいそうな作品。 僕はワタナベの手紙がちょっと好きだった...
淡々としてた。 ひとつひとつの物事がこなされていくような話。 僕は、誰にも共感できなかったし、それが時代のせいな気もしたし、男女の違いのせいにも感じた。 哲学的な頭で読まないと『?』で済んでしまいそうな、それで許されてしまいそうな作品。 僕はワタナベの手紙がちょっと好きだった。 ワタナベが直子に対する気持ちと緑に対する気持ちに挟まれて苦しんでるところも好きだった。 でも、人が自殺し過ぎだし、それがこの世のシガラミから解放されてある種の自由を手に入れたとかいう表現だったとしても、自殺って表現や葬式ってイメージが、すごく気分を暗くさせた。
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09/09/09★★★★ 2回目。 直子の施設で直子やレイコの過去の体験談を聞く。 東京へ帰った後、直子の病状は悪化していく。 そんななかで主人公は緑と魅かれあうが、 直子の存在のため、今ひとつ踏み込んでいけない ↑ こんなくだらない恋愛小説みたいな感じじゃないです。 主人公が...
09/09/09★★★★ 2回目。 直子の施設で直子やレイコの過去の体験談を聞く。 東京へ帰った後、直子の病状は悪化していく。 そんななかで主人公は緑と魅かれあうが、 直子の存在のため、今ひとつ踏み込んでいけない ↑ こんなくだらない恋愛小説みたいな感じじゃないです。 主人公が会う人々、ひとりひとりの物語が色濃い。 レイコの内訳話や緑との会話が良い。 僕にとって直子は良く分からない存在だった。 キヅキを最後まで思っていたのだろうか。 主人公を「愛してすらいなかった」 支えにはなっていたけれど、 それだけでは足りなかったのだろうか 最初の導入を読み直して考えたけれど、やっぱりわからない 今読むと主人公の過ごした日々が羨ましいのは年をとった悲しみか。 なにせロクな大学時代じゃない 1回目に読んだ時は、こんな波乱に満ちた大学生活が待っているのだろうか なんて期待していたのを思い出した。まぁ直ぐ忘れたけど 寮の先輩(名前忘れた)の 「自分に同情するのは下劣な人間のすることだ」 は今の自分には痛すぎる言葉。 こういう言葉が突き刺さる人間になってしまった まぁ少しは成長したってことですか 最後のあとがきを読んだ後に「蛍・納屋を焼く」の短編集を直ぐ読んだけれど、 これ一回目読んだときにも同じ行動した 笑 本当に不思議な本を書く人だ。 コレは自叙伝なんだろうか。少し悲しい人生
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20代の頃に一度読んで、「村上春樹ってそんなにいいか?」と思った作品。 ただ暗いだけで、なんの結論も出ないところが好きじゃなかった。 カフカを読んで、村上春樹の人気の理由がわかった気がしたのでもう一度手に取ってみた。 20代のあの頃より多少なりとも成長してしているだろうし、だっ...
20代の頃に一度読んで、「村上春樹ってそんなにいいか?」と思った作品。 ただ暗いだけで、なんの結論も出ないところが好きじゃなかった。 カフカを読んで、村上春樹の人気の理由がわかった気がしたのでもう一度手に取ってみた。 20代のあの頃より多少なりとも成長してしているだろうし、だったら感じ方も変わるのではないかと思って。 だけど、やっぱりあまり面白くなかった。 同じ作家でも、合う・合わないがあるんだなぁ。
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オーバー20歳にして初めての村上春樹。 読もうとしたキッカケは、今後村上春樹の話題が会話に上ったときに ノルウェイの森読みましたよ、と言ってみたいという、まあ不純といえば不純な動機です(笑 ノルウェイの森を選んだ理由も、ただ一番有名っぽいからという、ほんとにそんな感じです。 で...
オーバー20歳にして初めての村上春樹。 読もうとしたキッカケは、今後村上春樹の話題が会話に上ったときに ノルウェイの森読みましたよ、と言ってみたいという、まあ不純といえば不純な動機です(笑 ノルウェイの森を選んだ理由も、ただ一番有名っぽいからという、ほんとにそんな感じです。 で、まあ読了してみての感想なんですが、率直にいうと・・・・ いや、なんか率直に言えないです(汗 なんというか醤油と砂糖と塩とマヨネーズなんかが混ざりあったボウルの中にブチ込まれて、 色んな味を体に染み込まされたというか、そんな感じ。 とりあえず、これを読んで、例えば何かを学んだかと聞かれると、よく分かりませんと答えるだろうし 何かを感じたかと聞かれるとイエスと答えると思う。 この小説にはたびたび性描写があるけれど(しかも、結構なまなましい)、 それがただただ快楽のためなのか、それとも愛のある快楽を求めているものかは読めば分かる。 そして、そういった場面は悲しさと付随するように現れてくる。 これは人は悲しみを超えるために、愛を必要としてるってことなんかな・・・ あと作中で好きな場面はいくつかあるんですが、 一番好きなのはやっぱり緑がワタナベ君に直接手渡したあの手紙ですかね。 あんな内容ふつうの人なら思いつかないwあれを考えた村上春樹は単純にすごいと思う。 というかこの人は表現力の幅が広く、そして深い。ほんとにその部分は突出してる気がする。 ノルウェイの森、好きか嫌いかで言うなら、どちらでもないと言わせてくれ! 僕にとって今はそういう感想です。 これを読んだあと、久しぶりに夏目漱石の『三四郎』『それから』『門』3部作が読み返したくなった。 (余談ですが、僕がこの主人公の立場に立ったならば、すぐにボンッ!てなります笑) 2009-06-17
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5月31日,下巻まで一気読了。 繊細?優柔不断?ワガママ?世代間の差? 理解しがたいものでした・・・。 これが出た当時,興味が湧きませんでした。 映画化のニュースを見て読んでみましたが, なぜこんなに自殺する人がいるの? そんな時代だったから? 他の作品はどんな感じなんでしょ...
5月31日,下巻まで一気読了。 繊細?優柔不断?ワガママ?世代間の差? 理解しがたいものでした・・・。 これが出た当時,興味が湧きませんでした。 映画化のニュースを見て読んでみましたが, なぜこんなに自殺する人がいるの? そんな時代だったから? 他の作品はどんな感じなんでしょう? クエスチョンだらけです。
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読み終えてみて、この本は私にとって数年間の年月とその間に経験した様々なことがなければわかりえないものだと思いました。 心の弱い人たちがたくさんでてきて、そのどれかひとつぐらいは必ず一致することがあるからかもしれません。 この本を読んだ人の中に「理解できない」という人もたくさんいま...
読み終えてみて、この本は私にとって数年間の年月とその間に経験した様々なことがなければわかりえないものだと思いました。 心の弱い人たちがたくさんでてきて、そのどれかひとつぐらいは必ず一致することがあるからかもしれません。 この本を読んだ人の中に「理解できない」という人もたくさんいます。確かに「直子がいながらなぜ緑に惹かれるの?」「なぜワタナベとレイコはセックスしたの?それは必要なの?」と聞かれれば明確な答えを出すことは私にはできません。でもなんとなくその気持ちもありだな、と思うことができます。 でもきっと高校生の私にはわからなかったと思います。そういう点からいえば、この本はハタチ前に読み迷い、それからワタナベと同じような年齢になってから再度読み、実感するという読み方が一番おすすめかなと思いました。
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あたしの好きな言葉。 いやよの(184ページって意味ね)「人生はビスケットの缶だと思えばいいのよ」 ということで、 とにかく良かったと思う。 とても一文一文が綺麗だと思う。 彼らが発する言葉はユニークで きれい。 「世界中のジャングルの虎がみんな溶けてバターになって...
あたしの好きな言葉。 いやよの(184ページって意味ね)「人生はビスケットの缶だと思えばいいのよ」 ということで、 とにかく良かったと思う。 とても一文一文が綺麗だと思う。 彼らが発する言葉はユニークで きれい。 「世界中のジャングルの虎がみんな溶けてバターになってしまうくらい好きだ」 「春の熊くらい好きだよ」 とか、なんじゃそりゃ、ワタナベ!って思うのだけれど、 (ちなみにちゃーんと定義があって言ってるんだよ、その意味がまた素敵なんだよ) こんな表現を選ぶ人が近くにいたら、すごく憧れるだろうなあって感じる。 本の中でのセックスとかのシーンがこんなにも「きれい!」って感動したのは初めて。 日本人でよかった!って思える本! 日本人で、村上春樹の日本語を味わえるあたしは幸せだ!と思う。
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「日本人として知っているべき」シリーズ 一つ一つの言葉がきれいで洗練されていてキラキラと輝いていた。 人生で初めて上下巻の本を読んだ。 ワタナベ「紳士であるってどういうことですか。」 永沢「自分がやりたいことをやるのでなく、やるべきことをやるのが紳士だ。」 永沢「自分...
「日本人として知っているべき」シリーズ 一つ一つの言葉がきれいで洗練されていてキラキラと輝いていた。 人生で初めて上下巻の本を読んだ。 ワタナベ「紳士であるってどういうことですか。」 永沢「自分がやりたいことをやるのでなく、やるべきことをやるのが紳士だ。」 永沢「自分に同情するな。自分に同情するのは下劣な人間のやることだ。」 「生は死の対極にあるのではなく、我々の生のうちに潜んでいる。」
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