ノルウェイの森(下) の商品レビュー

村上春樹【著】

2009/10/04

村上春樹の有名な小説。

お勧めかといわれると、よくわからない。
テーマは何かといわれると、それもよくわからない。掴みどころのない、雰囲気で味わう小説だと思う。もちろん、誰しもそういうものに浸りたいときがあるわけであるから、自然この小説にも確実な需要はある。
しかし、小説に重厚なもの、確実なもの、体系だった美しさなどを求める人は、読むのに多少難渋すると思われる。

何とも不安、何とも不完全。モラトリアムな雰囲気が漂いつづける小説だと思う。

2009/10/04

いや初春樹なのですが

この人は男には確かに受けそうなのですけれども
女の人には好かれるか嫌われるかのどちらかだろうなぁ

そんな都合のいい女いるんだったら
さぞ幸せなことでしょう

2010/04/27

良かったとこもあるけど、今の時期に読むとなんか鬱病になりそうになる。静かなんだけど深刻な雰囲気が流れてる。この主人公はほとんど感情的になることがなく淡々と喋るから、冷たい印象を受けて私はあんまり好きじゃない。すぐ流されるし。大学生で同い年の私から見れば妙に二十歳前後ぽくない言動が引っかかる。昔と今は違うかもしれないけど。でも一番嫌だったのは直子が死んでしまったこと。この小説、何人人生から逃げるんだ。そこに特にイライラした。緑とかレイコさんの方が人間らしくてまだ好き。私には向いてなかったのかも…。㊤の方が良かった。(20080525)

2009/10/04

寓話的な「直子」と現実的な「緑」の対比ですかね。
現代の純愛ブームのさきがけ的な作品ですが、文章のセンスが段違いです。
後半の緑のセリフひとつひとつに胸が熱くなりました。

2013/05/30

私はこの本を読んで、何が変わったということはないけれど、この物語を読んでいた一週間、無意識に、自分の世界のいろいろなことについて考えていたと思います。
友人の死や恋人、他を魅了するもの、未完成は最も美しく完成したら失望すること、賢い人たちのずるさと中身の無さ、
漠然としたものばかりだけど、私はこの本を通して世界の何かに触れていました。
うまく感想を言えないのがもどかしいけれど、10代のうちにこの本を読めてよかったです。
この先10年、20年後にこの物語を読み返したときに、きっと今とまったく違う感想を持てるだろうということがとても楽しみだからです。

2009/10/04

私の周りにも世の中に適応できない人はいるし、私もできているんだかできていないんだか、よくわからない。

それでも生きていくのが、人のすごく面白いところだと思う。

村上春樹作品の主人公が好き。
私もこんな人がいたら、仲良くなりたいと思うなぁ。

2009/10/04

あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと―。あたらしい僕の大学生活はこうして始まった。

2009/10/04

自分の中では圧倒的に好き。
衝撃的だった。

３、４回は読んだかな？
まだ２８回くらいは読みたい！

2009/10/04

とても読みやすく、一気に読んだ。
誰にでもある喪失感や不完全さの部分が恋愛小説になっており、感情移入しながら読めた。
個性的な登場人物に笑える部分もあり、切なくなる部分もあり・・・。
私にも「ワタナベ君」のような人がいてほしい・・・と思った。
優柔不断だけど、とてもやさしいひと。こころの綺麗なひとっていいなと思う。

2009/10/04

そしてやっぱり
表紙の緑は緑を表すらしい。

ぼくは緑がすごく好きだな
・・・って、みんなそうかな。