ノルウェイの森(下) の商品レビュー
映画のような直子さんがワタナベに言った直接的なフレーズはないけど、その他からニュアンスが伝わってきます。
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最後まで読んでもいまいち私の心を揺さぶるものはなく、すーっと読み終えてしまった。 ただ、最後の展開は意外性があり「えっ!?」という驚きはあった。 私にはこの小説の良さを知ることができず残念でした。 全体の世界観や時代背景はとても好きです。
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友達や身近な人の死。直子とワタナベの関係。その間にいる緑とレイコ。複雑な関係が続く。 人の中にある複雑な想い、迷い、淋しさ等が描かれている。恋愛小説というより、人間のそういう心の中の話のような感じがした。
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昔はただのエロ小説家と思っていたけど、本当はもっと深いところにテーマがあるんだと思う。特にインタビュー集を読んだあとでは性描写や女性についてずいぶん違う印象になる。この作品は初期村上と中後期村上のターニングポイントになるような作品だと思う。リアリズムの手法を通して、そして自分の生...
昔はただのエロ小説家と思っていたけど、本当はもっと深いところにテーマがあるんだと思う。特にインタビュー集を読んだあとでは性描写や女性についてずいぶん違う印象になる。この作品は初期村上と中後期村上のターニングポイントになるような作品だと思う。リアリズムの手法を通して、そして自分の生きてきた人生に添う形で物語をつむいでいる。文体も初期のぎこちなさ(?)を残しながら違うポイントへと目指しているように思える。生と死がもちろんテーマだと思うけど、それ以上に考えることが多かった作品だった。
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ちょっとした温かい挿話とか、気が利いてて気取った台詞とか悪ふざけとか、そんな物語の大筋とは関係ないあれこれがあるからこそ、哀しみやら優しさやらを強く感じる。キウリとかすき焼きとかビートルズとか春の熊とかマッチ房とか、どれもこれもが大切な記憶で、大小はないのだと思う。 一番好きな...
ちょっとした温かい挿話とか、気が利いてて気取った台詞とか悪ふざけとか、そんな物語の大筋とは関係ないあれこれがあるからこそ、哀しみやら優しさやらを強く感じる。キウリとかすき焼きとかビートルズとか春の熊とかマッチ房とか、どれもこれもが大切な記憶で、大小はないのだと思う。 一番好きなくだりは、緑ちゃんにどれくらい好きって聞かれて「春の熊くらい好きだよ」って答えるとこ。 んで、原作を好きな人が映画を観て、やれこのシーンが無いだの、あの台詞が無いだの、ここが違うだの、いやいやなんのそのだの、わっしょいだの、あーだこーだ言うのがすごく良く分かった。全く覚えてなくて、映画見てからの再読だったから全然問題なかったけど。
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マジメな話、ワタナベはどうしようもないくらいグダグダなやつ。直子を救えず、緑に心が行ってしまう。直子が自殺してしまったのは、ワタナベの気持ちが直子に通わってしまったからと、解釈した。そんで17年後に飛行機の中で、まだ後悔してるって、どうよ? まあ、男なんてそんなもんだけどさ。 ...
マジメな話、ワタナベはどうしようもないくらいグダグダなやつ。直子を救えず、緑に心が行ってしまう。直子が自殺してしまったのは、ワタナベの気持ちが直子に通わってしまったからと、解釈した。そんで17年後に飛行機の中で、まだ後悔してるって、どうよ? まあ、男なんてそんなもんだけどさ。 それで、世の中に対する思いとか、まわりの同級生への思いとか、そんな諸々がこの小説には含まれてて。初期のだからか、村上春樹が考えてることがすごくわかりやすくこの小説に投影されてる気がする。 そんな諸々を考えながら読めるのは、この歳になったからでしょ。高校生には、ちょっと刺激がキツイかもね。 あと、ちょっとみんな自殺し過ぎ。いまの村上春樹なら、もうちょっと登場人物の心が強い気がするな。 総評:思ってたよりずっと面白くて、一気に読んじゃった。特に下巻。
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京都の山奥にあるコミューンで治療生活をする直子。 それを時折見舞うワタナベ。そこで出会う人々。 しかしワタナベという男は何故にここまで慕われるのか。 ささやかな、そしてどこか影を落とさない音楽葬。 これがあったからこそ、作品の中の死というものを 少しは受け入れることができたのでは...
京都の山奥にあるコミューンで治療生活をする直子。 それを時折見舞うワタナベ。そこで出会う人々。 しかしワタナベという男は何故にここまで慕われるのか。 ささやかな、そしてどこか影を落とさない音楽葬。 これがあったからこそ、作品の中の死というものを 少しは受け入れることができたのではなかろうかと。
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上巻よりも、さらに一気に読み終わったかんじ。 内容を意外と忘れていて、改めてすごく面白く読めた。 以前友人が「エロい」と評しており、 個人的には全くそんな印象はなかったのだが、 改めて読み直すとわりと性描写が多かった。 どっぷり世界観にはまってしまい、読了後すぐに戻ってこれなかっ...
上巻よりも、さらに一気に読み終わったかんじ。 内容を意外と忘れていて、改めてすごく面白く読めた。 以前友人が「エロい」と評しており、 個人的には全くそんな印象はなかったのだが、 改めて読み直すとわりと性描写が多かった。 どっぷり世界観にはまってしまい、読了後すぐに戻ってこれなかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ワタナベの行動は相変わらず理解不能 直子に感情移入していたせいか 彼女が自ら命を絶った時には涙が流れました ただ、最後にレイコさんと寝るのはちょっと無いかな。。 読後に残ったのは哀しさ・・・かな 私には少し難しい本でした
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高校時代、生まれて初めて読んだ春樹作品。 ふふふ、ちょっと大人になってみたかったんだなぁ、自分。 だって、何がいいのか全然わからなかったから。 でも、今、本当に久々に読み返した時に、 「ワタナベ」という男は本当に好かん人間なのですが、 その正直な弱さがなんとなく分かるのです。 ...
高校時代、生まれて初めて読んだ春樹作品。 ふふふ、ちょっと大人になってみたかったんだなぁ、自分。 だって、何がいいのか全然わからなかったから。 でも、今、本当に久々に読み返した時に、 「ワタナベ」という男は本当に好かん人間なのですが、 その正直な弱さがなんとなく分かるのです。 そして、そういう「ワタナベ」だから、 最後の最後に一人の女性を救うことができたんだなぁ。 この物語が終わっても、 「ワタナベ」の人生は続いていって、 おそらく彼は特に幸せにもならんし、 不幸にもならんのではないかと思います。 だって、それが「人生」なんだもの。
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