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の商品レビュー

4.2

188件のお客様レビュー

  1. 5つ

    72

  2. 4つ

    64

  3. 3つ

    33

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2020/10/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文章や設定は面白いけど、所々謎な所があって腑に落ちない。 駆け落ちする程の熱愛だったのに、どうして腹違いの兄妹と分かったら他のパートナーと関係しだしたの?結婚相手が兄妹という当たり前に愛情を与え合うべき家族だったことから、人生の伴侶から得られるべき愛情が不足していた?伴侶としては見られないから肉体だけで繋がり寂しさが埋められなかった?? また、奥さん側は前から自由奔放に様々なパートナーと関係していたが、旦那さん側はふうちゃんと片手で数える程のみ。それならなんでふうちゃんに手を出したのか疑問。 あとはこれまで奥さんに口出ししていなかったのに大久保の事は一目見ただけで許容出来なかったのかも謎。 男と女は色々とあるのよ、想像力を働かせなさい。で片付きそうでもあるが、きちんと文章で全て説明してほしいのはミステリー好きの性か?

Posted byブクログ

2019/10/02

切なくてキラキラした世界観が好きだなと思った。恩田陸さんの「麦の海に沈む果実」を読んでから、久々に本当に好きな小説に出会えたなと思った。 片瀬夫妻が魅力的で、布美子がのめりこんだ心境に共感した。そんな布美子に無意識に幸せを与えて突き落とす信太郎と雛子が罪。 布美子が最後まで守り続...

切なくてキラキラした世界観が好きだなと思った。恩田陸さんの「麦の海に沈む果実」を読んでから、久々に本当に好きな小説に出会えたなと思った。 片瀬夫妻が魅力的で、布美子がのめりこんだ心境に共感した。そんな布美子に無意識に幸せを与えて突き落とす信太郎と雛子が罪。 布美子が最後まで守り続けた願いが叶っていたことがわかって、うるっときた。

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2019/06/24

人を殺してしまった理由。前半スローペースでしたが、理由が明らかになるにつれ終盤一気読みでした。複雑な関係で官能的な部分が多く大人な作品でしたが、最後のマルメロと感謝の一文(泣)良かったです。

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2018/11/26

マルメロの香りを知りたくなった。嗅ぎに行こう。 ふうちゃんが大久保を殺すことになってしまったこの複雑な気持ち、一読では理解できなかった。たしかに何かがあるんだという感じはした。もやもやの奥底にふうちゃんの激烈な想いがあったんだということは見えた、気がした。が、確りとは分からなか...

マルメロの香りを知りたくなった。嗅ぎに行こう。 ふうちゃんが大久保を殺すことになってしまったこの複雑な気持ち、一読では理解できなかった。たしかに何かがあるんだという感じはした。もやもやの奥底にふうちゃんの激烈な想いがあったんだということは見えた、気がした。が、確りとは分からなかった。 全体的に隠微な雰囲気の漂う良作で、満月の夜に読んだので、とても官能的な気持ちで深く読み進められました。 ふうちゃんの気持ちを読み解くために、マルメロを携え再読すべき。

Posted byブクログ

2018/07/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ドロドロ恋が正当化されるような、いやでも正しいような、いやでもやっぱり間違っているような。 不思議な感覚になる一冊。

Posted byブクログ

2018/07/09

1970年代にタイムスリップしたような作品。 怖いけれど読み進めたい、先が気になってサラサラと読める。 わかるようでわからない感覚、作者の壮絶なる体験があったからこそこういう文章が書けるのかなと思った。

Posted byブクログ

2017/07/05

期待値高めだったのもあり、少し拍子抜けしてしまったというのが正直な感想です。 いつまで続くんだろう?と途中離脱しそうになってしまった。また本にできない本当の理由というのがそこまでショッキングなものでなく。。 ラストの終わり方は良かったです。

Posted byブクログ

2017/03/08

所有している本、再読。改めてすごい話だわ。さすが小池真理子。 1970年代、大学生だった布美子が片瀬夫婦と出会い倒錯した関係に陥っていく。布美子の恋は信太郎に対してであると同時に雛子に対してでもあり。ささやかな幸せからどんどん濃厚すぎる危うい関係に。軽井沢の別荘を舞台に描かれる美...

所有している本、再読。改めてすごい話だわ。さすが小池真理子。 1970年代、大学生だった布美子が片瀬夫婦と出会い倒錯した関係に陥っていく。布美子の恋は信太郎に対してであると同時に雛子に対してでもあり。ささやかな幸せからどんどん濃厚すぎる危うい関係に。軽井沢の別荘を舞台に描かれる美しくも異様な世界。こんなことが長続きするはずはない。そして一人の青年の出現によってこれまで絶妙に保たれていた関係が崩壊し始め、事件へと向かう・・・ 読み始めたら止まらない。布美子が片瀬夫妻を思う一途さが悲劇を引き起こす。切ないラストです。布美子はふたりに出会って人生が狂っていったけれども、それでも幸せだったのかもしれない。 あまりにもかけ離れた世界で、自分と重ね合わせて読むことはできないけど、これぞ小説の醍醐味っていうような作品です。小池真理子ワールドを堪能。

Posted byブクログ

2017/02/28

舞台が古いので、読みづらいかなと少し億劫がりながら読み始めたが、一気に読了。かなり異質な関係性の3人のゆがみつつもまっすぐな愛憎の話。不思議な雰囲気だけど、すっかり引き込まれてしまった。

Posted byブクログ

2017/02/20

片瀬夫妻と布美子の奇異な関係。その在り様を 品格の漂う官能美と淀みのない文章で描写していく。 殺人を犯してさえ失われない布美子の一途さと 読者を裏切らない結末が美しい余韻を残す。

Posted byブクログ