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の商品レビュー

4.2

188件のお客様レビュー

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    72

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2022/06/14

本編よりも解説の方が気になりすぎる。 いろんな意味で「おじさん」すぎて笑うしかない。 短いなかでこんなにも嫉妬と業界の力関係を表現できるのかー!と、ある意味作家の文章力を感じた。ほんのりセクハラ発言をさらっと交えて書いちゃう感じとかも昭和感がすごくて、ここまでくるとおかしい。 最...

本編よりも解説の方が気になりすぎる。 いろんな意味で「おじさん」すぎて笑うしかない。 短いなかでこんなにも嫉妬と業界の力関係を表現できるのかー!と、ある意味作家の文章力を感じた。ほんのりセクハラ発言をさらっと交えて書いちゃう感じとかも昭和感がすごくて、ここまでくるとおかしい。 最初に作者の注記があるものだから何かと思ったら。 読者そっちのけで小説を挟んでバトルするのやめて。おもしろいから。 なんだか小池真理子もわざとこの人に解説頼んだのではないかと深読みしてしまった。 視点(人)が変われば世界の見え方は全く変わるのだなと当たり前ながら実感させられて驚いた。 大久保の言うことは正論だが、ずっと主人公の目線で読んできたので、ただの異分子でしかなく、身勝手な存在に見えるから不思議。 設定は耽美な小説にありがちという感じはあったものの、引き込まれる作品だった。

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2022/04/24

2022/04読了。 片瀬夫妻とふーちゃんの不思議な三角関係、強い結びつきが印象的。1970年代の時代背景も相まってノスタルジックな雰囲気の作品でした。

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2022/04/11

一般的に考えられない関係だが、読んでいるうちに3人で永遠にずっと仲睦まじくいてほしいとこちらも願ってしまうほどでした。終章は感動なのか悲しみなのか例えようのない感情に襲われ思わず胸が熱くなりました。

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2022/03/11

初めて小池真理子さんの本を読みました。 甘酸っぱい恋ではなく、人間味の溢れる恋だなと。 自分にしかわからない、自分だけの恋。 そんな主人公の内面がよくわかりました。 長編小説でしたがすいすい読めました。

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2022/01/08

以前から知っていたが題名「恋」がベタすぎる気がして読んでいなかった。ご主人を亡くされ新聞にエッセイを書かれていたのをきっかけに、感性が似ているのではと思って「存在の美しい哀しみ」から読み始め、これは2作目。恋と呼ぶには深すぎる他者との関係、相手への気持ちがやはり本作も心に刺さりま...

以前から知っていたが題名「恋」がベタすぎる気がして読んでいなかった。ご主人を亡くされ新聞にエッセイを書かれていたのをきっかけに、感性が似ているのではと思って「存在の美しい哀しみ」から読み始め、これは2作目。恋と呼ぶには深すぎる他者との関係、相手への気持ちがやはり本作も心に刺さりました。 美しいだけの恋ではないところが作者の特徴であり、美しいだけではない心の描写が上手いなあと感じました。

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2021/10/03

不思議と不幸で暗い印象は残りませんでした。 本当に3人は仲が良かった。3人で過ごした日々は、それぞれにとってかけがえのない日々だった。 このことだけは、誰がなんと言おうと揺るがないんだなと。 あの人に出会わなければこんなことには。 でも出会ったからこそ溺れる感覚を味わえた。 ...

不思議と不幸で暗い印象は残りませんでした。 本当に3人は仲が良かった。3人で過ごした日々は、それぞれにとってかけがえのない日々だった。 このことだけは、誰がなんと言おうと揺るがないんだなと。 あの人に出会わなければこんなことには。 でも出会ったからこそ溺れる感覚を味わえた。 それぞれがそんな出会いをしたんだと思います。

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2021/05/24

引き込まれてしまいました。 ラストは壮絶! 彼女は何故そうしたのか?と今でも考えますがやはり嫉妬なのかなと…

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2021/10/07

この小説を書き上げる、熱量と情熱に圧倒された。 濃密な倦怠感と官能が漂う。3人の倒錯した関係に美しさすら覚えてしまうほどだった。私だけの、私だけしか知らない、わからない宝物のような2人の関係。守りたいもの。触れてはいけないもの。 人は、何か心の糧にしているものについて、誰にも触...

この小説を書き上げる、熱量と情熱に圧倒された。 濃密な倦怠感と官能が漂う。3人の倒錯した関係に美しさすら覚えてしまうほどだった。私だけの、私だけしか知らない、わからない宝物のような2人の関係。守りたいもの。触れてはいけないもの。 人は、何か心の糧にしているものについて、誰にも触れさせてはいけないことを、ずっと知っているのだと思う。 

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2020/12/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分が何かひどい病気に罹っていることがわかればいいのに、と何度も思った。不治の病であれば何でもよかった。病院に行って、医師から「あなたはもうじき死にます」と言われたら、どんなにほっとするだろう、とも思った。

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2020/11/22

前半と後半で印象ががらっと変わるような本だった。前半の、片瀬夫妻との甘やかな日々のままこの物語が終わってほしいとも思ってしまった反面、例の人物が現れてからの堕落した感じというか研ぎ澄まされていくような雰囲気もよくて、一冊でこんなに振り幅のある本はなかなかないのでは、と思った。いい...

前半と後半で印象ががらっと変わるような本だった。前半の、片瀬夫妻との甘やかな日々のままこの物語が終わってほしいとも思ってしまった反面、例の人物が現れてからの堕落した感じというか研ぎ澄まされていくような雰囲気もよくて、一冊でこんなに振り幅のある本はなかなかないのでは、と思った。いいなあ、片瀬先生みたいなひとが近くにいたら。

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