恋 の商品レビュー
浦野所有 →10/08/29 柳谷さんレンタル →10/09/**返却 →10/10/16 鈴木陽さんレンタル →11/04/24返却 浦野レビュー - - - - - - - - - - - - - - - これ、間違いなく、私がいままで読んだ最高の小説でした。 過去のベスト...
浦野所有 →10/08/29 柳谷さんレンタル →10/09/**返却 →10/10/16 鈴木陽さんレンタル →11/04/24返却 浦野レビュー - - - - - - - - - - - - - - - これ、間違いなく、私がいままで読んだ最高の小説でした。 過去のベストワンは……、 住井すゑ著『橋のない川』 宮本輝著『螢川』 井上靖著『しろばんば』 ※順不同 の3作。『恋』はこれにならびます。 4作目のベストワン・タイですね。 ミステリー調の書き出しからぐいぐい引き込まれてしまいました。そして片瀬夫妻と出会ってから、事件を起こすまでの主人公ふうちゃんこと矢野布美子の心境の変化。美しい軽井沢の夏。その世界と絶妙にからみあう、学生運動に興じる若者たちの灰色の世界。 いや~、いいですねぇ。久々にいい作品を読みました。
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初めて読んだときは、衝撃的でした。いつまでも本の中の世界から抜けられない感覚で、あんなのは初めてでした。 まさにタイトルどおり「恋」がテーマ。甘い恋愛の話を想像していたけど、切なく悲しく美しい恋の話でした。 小池真理子さんにハマったきっかけの本。
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兄弟とか最後の木の話には若干のクサさを感じるものの、さすが直木賞受賞作。題名とはうらはらに全体を覆う沈鬱な、退廃的な雰囲気のなかに光る、この歳ならではの憧れや心の震えの描写が秀逸。夏の思い出のきらめきと、その人物たちが最後滅びへと向かっていく場面とのギャップに、胸がつかえてついた...
兄弟とか最後の木の話には若干のクサさを感じるものの、さすが直木賞受賞作。題名とはうらはらに全体を覆う沈鬱な、退廃的な雰囲気のなかに光る、この歳ならではの憧れや心の震えの描写が秀逸。夏の思い出のきらめきと、その人物たちが最後滅びへと向かっていく場面とのギャップに、胸がつかえてついため息が出てしまう。ちょっと頭が鈍く痛むような読後感。
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中学生のときに読了。 色んな意味で衝撃的でした。 主人公の性格に引きずられるようにして、兄妹を見続けていたので、 兄に主人公が初めてキスをされたところでは、鳥肌が立ったほど。 それだけ、本の世界にどっぷりと浸かれる作品は、 そうそうないと思うので、良作なのではと。
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恋とは恐ろしく狂気的であって、懐疑的である。 しかし恋に溺れる人間ほど 美しいものはない。 誰も悪くない、誰も死ぬべきではない それはすべて“恋”の性なのだから。
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退廃的で官能的な緩やかな関係、自由で奔放な関係は混沌 へと向かい、映画「気違いピエロ」の様に自由は崩壊へ向 かう。 しばらく現実に戻れなくなりそうで、あたかも主人公がまだ 実在している様な気分になった作品。
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「恋」を読んだのは忘れもしません!短大1年生の時。 幼少の頃から読書は好きだったけど、本格的に色々読み出したのは 「恋」がきっかけだったかもしれません。 それくらい衝撃的で感動した作品! も~~最後は泣いたよね。思い出すだけで若干涙滲みそう。 大好きだしずっと忘れられない小説だ...
「恋」を読んだのは忘れもしません!短大1年生の時。 幼少の頃から読書は好きだったけど、本格的に色々読み出したのは 「恋」がきっかけだったかもしれません。 それくらい衝撃的で感動した作品! も~~最後は泣いたよね。思い出すだけで若干涙滲みそう。 大好きだしずっと忘れられない小説だな~と思う! このへんの時期の真理子小説は本当大好き。 最近のはよくわかんないけど……。 また読みたくなってきた!
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読売新聞書評で『愛』について推薦本のなかにあり、読んでみた 若いって、純粋すぎる愛って恐ろしい。。。
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題名通り、これは「恋」の話だった。 しかしそれは一般にイメージするような「恋」ではなかった。 恋はもちろん人間同士の関係だが、現実世界では往々にして社会的な関係でもある。 そのいわば常識をここでは覆していた。 サスペンス、推理の要素も含んでいてこれがまた読者を惹きつけるんだなぁと...
題名通り、これは「恋」の話だった。 しかしそれは一般にイメージするような「恋」ではなかった。 恋はもちろん人間同士の関係だが、現実世界では往々にして社会的な関係でもある。 そのいわば常識をここでは覆していた。 サスペンス、推理の要素も含んでいてこれがまた読者を惹きつけるんだなぁと思った。 (これまであまりこの推理ものを読んだことがなかったため)
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はじめて読んだ小池作品 一冊目にして、この人の文章好きって確信した 流麗な文体なのに、言葉に無駄がない すっと入ってくる 絶対的なものへの、憧憬や羨望を超えた、恋
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