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の商品レビュー

4.2

190件のお客様レビュー

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    72

  2. 4つ

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2011/04/13

とても異様な作品だな、というのが第一印象。 いわゆる、男女の恋愛という意味での「恋」からすると、 そのイメージからは離れてしまっていると思う。 それだけに、作品の後半で明かされる真相は、 衝撃的といえば、衝撃的。 「無伴奏」も、ある意味、同じような手法が用いられている。 読ん...

とても異様な作品だな、というのが第一印象。 いわゆる、男女の恋愛という意味での「恋」からすると、 そのイメージからは離れてしまっていると思う。 それだけに、作品の後半で明かされる真相は、 衝撃的といえば、衝撃的。 「無伴奏」も、ある意味、同じような手法が用いられている。 読んでいるうちに、軽井沢に行ってみたくなった。

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2023/02/19

第114回直木三十五賞。キーワードは、浅間山荘、矢野布美子、片瀬夫妻(雛子)、兄弟。恋愛小説は苦手なんですが、これは感動しました★

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2011/05/06

ストレートすぎるタイトル、時代背景、直木賞だし気になってはいたけどなかなか手を出せなかったこの本。単純な男女の四角関係とは違う。「片瀬夫婦、二人が好きだった」それが恋。傑作。

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2011/02/12

小池真理子はなんとなく読まず嫌いしていて、買った後も半年くらいほったらかしにしていたんだけれど、読んで感涙。 常軌を逸した恋っていうと、男女間の恋愛だけを想像してしまうけれど、どちらかの人ではなくて、『二人が作り出す空間』を丸ごと愛してしまうなんて、切ない恋もあるんだなって。 ...

小池真理子はなんとなく読まず嫌いしていて、買った後も半年くらいほったらかしにしていたんだけれど、読んで感涙。 常軌を逸した恋っていうと、男女間の恋愛だけを想像してしまうけれど、どちらかの人ではなくて、『二人が作り出す空間』を丸ごと愛してしまうなんて、切ない恋もあるんだなって。 ある少女が殺人事件を起こしてしまうまでの、悲しいけれど、心に残ってしまう恋愛小説。 ただの恋愛じゃありません。対象は、空間です。

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2010/08/26

普段は読まないようなタイトルだが、友人に勧められて手に取った。この著者は知らなかったけど、文章が上手く、惹きつけるものがあった。終わり方が物悲しいが、恋というより、愛という気がした。浅間山荘事件も、もう少し本編と関係あるのかと思いきや、全然関係なかった。

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2010/06/23

文庫じゃなかったけれど。 久しぶりに読みごたえのある本だった。 本棚に置いておきたい一冊。 東京の庭園美術館をイメージしながら読んでいた。 主人公の半生について語られる話。 ローズサロン ふうちゃん 片瀬新太郎 雛子 副島(カプチーノオーナー) 半田(ゼミの教え子...

文庫じゃなかったけれど。 久しぶりに読みごたえのある本だった。 本棚に置いておきたい一冊。 東京の庭園美術館をイメージしながら読んでいた。 主人公の半生について語られる話。 ローズサロン ふうちゃん 片瀬新太郎 雛子 副島(カプチーノオーナー) 半田(ゼミの教え子) 大久保勝也(電機店勤務) 唐木(元彼、学生運動、腎臓病)

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2010/06/01

初めて読んだ著者の作品。恋愛小説?というのかな。こういうジャンルの本を読むことは滅多にないんだけど引き込まれて一気に読んでしまった。風景描写は哀しいほどに美しいし、ふうこの心の動きも違和感なく伝わってくる。リアルタイムで知ってるわけではない時代背景は分かるような分からないような・...

初めて読んだ著者の作品。恋愛小説?というのかな。こういうジャンルの本を読むことは滅多にないんだけど引き込まれて一気に読んでしまった。風景描写は哀しいほどに美しいし、ふうこの心の動きも違和感なく伝わってくる。リアルタイムで知ってるわけではない時代背景は分かるような分からないような・・・少し靄がかかったような感じ。それでもこの話しには効果的であると思う。読み終えた後にずっしり重い何かが残る。残念だったのは「重大な秘密」の内容。確かに重大な秘密ではあるんだけど肩透かしをくらったような気もする。

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2012/12/01

図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) 1972年冬。全国を震撼させた浅間山荘事件の蔭で、一人の女が引き起こした発砲事件。当時学生だった布美子は、大学助教授・片瀬と妻の雛子との奔放な結びつきに惹かれ、倒錯した関係に陥っていく。が、一人の青年の出現によって生じた軋みが三...

図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) 1972年冬。全国を震撼させた浅間山荘事件の蔭で、一人の女が引き起こした発砲事件。当時学生だった布美子は、大学助教授・片瀬と妻の雛子との奔放な結びつきに惹かれ、倒錯した関係に陥っていく。が、一人の青年の出現によって生じた軋みが三人の微妙な均衡に悲劇をもたらした…。全編を覆う官能と虚無感。その奥底に漂う静謐な熱情を綴り、小池文学の頂点を極めた直木賞受賞作。 これ読んだことあるはず。でもどうだったけ? ふうちゃんと先生と、雛子さん、そうそう、そうだったわ。 ふうちゃんが人を殺すんだった。出所後のふうちゃんの話から始まり過去に戻るんだよね、うん、そう。 なんて読んでいったんですが肝心の「なぜ人を殺したか」ってところがいまいちきちんと思い出せなくて結局全部読みました。 ああ、そうだった。 後半、あと1/4位で終わるところで思い出したんです、ストーリー。 でもやめられなくて結局最後まで読みました。 そして数年前とぜんぜん違う場所が痛くて痛くて。 やはりこの作家さんの作品好きです。 重くて苦しくて切ないのですが、それがとても愛おしい作品でした。 マルメロ どんな香りなのか気になりました。

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2010/05/23

片瀬夫妻の特殊性に陶酔し甘美な世界に誘われ翻弄された主人公。最後の救いにこちらが救われた。 2010/5/23(70-29)

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2010/05/13

2月に帰国した専門家さんからいただいた本のうちの一冊でした。 正直言って頂戴した時には全く興味が無かったのですが、 暇つぶしのつもりで読み始めたら、面白くて止まらなくなり、 一気に読み終えてしまいました。 すっかりはまって、数度読み直してしまいました。 この本にはのめりこむ...

2月に帰国した専門家さんからいただいた本のうちの一冊でした。 正直言って頂戴した時には全く興味が無かったのですが、 暇つぶしのつもりで読み始めたら、面白くて止まらなくなり、 一気に読み終えてしまいました。 すっかりはまって、数度読み直してしまいました。 この本にはのめりこむだけの魅力があります。

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