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園芸家12カ月 の商品レビュー

4.1

65件のお客様レビュー

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この本に出会ったのは…

この本に出会ったのはとある雑貨屋さん。ブックカバーの棚に、見本としてあったブックカバーの中身がこれでした。園芸家というものは・・・と真面目くさって語る内容がとてもユーモラス。絶対イギリス人だ!と思いきや、チェコ人の著者だったのが意外でした。読みながら「ここまでくると重症だな」と思...

この本に出会ったのはとある雑貨屋さん。ブックカバーの棚に、見本としてあったブックカバーの中身がこれでした。園芸家というものは・・・と真面目くさって語る内容がとてもユーモラス。絶対イギリス人だ!と思いきや、チェコ人の著者だったのが意外でした。読みながら「ここまでくると重症だな」と思いつつ、ふと、思い浮かべたのは最近人気の「ターシャ・テューダー」。ガーデニングに関しても、ターシャ・テューダーは一般受けしますが、こちらはややマニア向きかもしれません

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はまると抜けられない…

はまると抜けられない際限なく広がる世界ですよね。ますます深みにはまらせる罪な本です。

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チャペックはチェコの…

チャペックはチェコの国民作家。とてもユーモアあふれた面白い本です。園芸好きさんもそうでない人も楽しく読めると思います。

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ユーモアたっぷりに書…

ユーモアたっぷりに書かれた本。園芸だけではなく、チェコの様子もわかるし、広く楽しめる。

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絶妙のユーモアは、園…

絶妙のユーモアは、園芸に興味のない人を園芸マニアにおちいらせ、園芸マニアをますます重症にしてしまう。無類に愉快な本。

文庫OFF

2024/05/24

<再登録>チェコに国民的作家であり、無類の園芸好きでもあったチャペックが園芸家の一年を綴った本。天候や雑草に悩まされながら庭作りに没頭する姿は、ユーモラスでありながらも共感してしまいます。 共に園芸に熱中したという兄・ヨゼフ氏がイラストを描いています。

Posted byブクログ

2023/05/24

癒し系の趣味のように思えて一年365日つねに心休まらないアマチュア園芸家の庭造りの日々をユーモアたっぷりに描いたエッセイ。挿画はカレルの兄、ヨゼフ。 チャペックにイラストレーターの兄がいることを知らなかったので、「チャペックって自分で絵を描いてるんじゃないの?!」と驚いてしま...

癒し系の趣味のように思えて一年365日つねに心休まらないアマチュア園芸家の庭造りの日々をユーモアたっぷりに描いたエッセイ。挿画はカレルの兄、ヨゼフ。 チャペックにイラストレーターの兄がいることを知らなかったので、「チャペックって自分で絵を描いてるんじゃないの?!」と驚いてしまった。ヨゼフが挿画を担当したのはこの本だけで、旅行記などに載っているのはやっぱりカレルが描いたスケッチらしい。じっくり絵を見たのは初めてなんだけど、最小限の線で立体感と動きを完璧に捉えていてすごすぎる。もしかして高野文子ってチャペック兄弟の影響を受けてるのかな。 こういう本が好きな割に私は植物の名前をまったく知らないので、いちいち画像検索しながら読んだ。煩雑ではあるけど、文字だけではモノクロに見えた花が検索するたび色づくようで、脳内に花盛りの庭を作るような楽しさもあった。 チャペックが想定している「園芸家」は男性に限られるらしく、漏れでてくる女性観は玉に瑕だが、園芸家を楽しげにこき下ろす言葉も容赦がないので大目に見よう。珍しい植物を自慢すると「夜になると盗みに来る」という言い切りについ笑ってしまった。あと、イギリス芝のジョーク! これ、『キッド・ピストルズの妄想』の「永劫の庭」(大好き!)にでてくるやつじゃん! と慌てて確認したら、まさしく文中にチャペックと本書の名前をだしていた。そうだったのか。「待てばシラカンバの花咲く季節もある」の引用元も本書だったとは。 一番最後に置かれた「ありがたいことに、わたしたちはまた一年齢をとる」という一行が表すように、本書には人が年を重ねていくことを肯定するメッセージが繰り返される。園芸家がまた一つ年齢を重ねる、その祝福として庭は色づき、苗木は幹を太くしていくのだ。同じくアマチュア園芸家らしい訳者の訳注も、日本と西洋の植生の違いや自ら栽培した体験記、アジアと西洋の幻想植物学など多岐に渡って読みごたえあり。

Posted byブクログ

2023/06/01

ベランダいっぱいに様々な山野草とクレマチスを育てていた私に、友人が勧めてくれた1冊。 1月の園芸家~12月の園芸家まで、その月々に園芸家は何を思い、何をしているのか。 軽いユーモアも交えつつ楽しく語られた本書は、少しでも植物と生活を共にした者なら「分かるぅぅぅ!」と共感せずにいら...

ベランダいっぱいに様々な山野草とクレマチスを育てていた私に、友人が勧めてくれた1冊。 1月の園芸家~12月の園芸家まで、その月々に園芸家は何を思い、何をしているのか。 軽いユーモアも交えつつ楽しく語られた本書は、少しでも植物と生活を共にした者なら「分かるぅぅぅ!」と共感せずにいられない。 この月は植え替え、この月は剪定と誘引…等と月毎にお世話に追われ、追われるのも楽しみの1つだった私には楽しい1冊だった。 毎日水をやり、土をいじり、植物たちの世話をしていると、昨日との僅かな違いも直ぐ気付くようになるものだ。 裏書きにもある通り、そんな園芸マニアをますます重症にする。

Posted byブクログ

2022/09/12

趣味に没頭することの楽しさを凝縮させたような本。ジョーク混じりの文体がとても小気味良い。 「1つ増えたところで手間はそう変わらないと言いながら10増やす」「飾る(植える)場所がない」「他所の芝生が青く見える(文字通り)」「悩んでも仕方のないこと(天候)で延々とやきもきする」「休む...

趣味に没頭することの楽しさを凝縮させたような本。ジョーク混じりの文体がとても小気味良い。 「1つ増えたところで手間はそう変わらないと言いながら10増やす」「飾る(植える)場所がない」「他所の芝生が青く見える(文字通り)」「悩んでも仕方のないこと(天候)で延々とやきもきする」「休む暇もない」…悩むのが楽しい、文句を言いながら右往左往して、失敗したり成功したりしつつ完成を目指す(完成することはない)のが楽しい。 そんな園芸の楽しさが、手に取るように感じられる。 そして何より、自然に触れ、受け入れ、対抗することの楽しさ。季節の移ろいを身をもって体感する楽しさ。 いつの時代もきっと変わらないと思わせてくれる。 尽きることのない悩みと肥沃な土を抱えて今もどこかで園芸家はシャベルを振るっている。 私もたまには花でも植えようか……涼しくなってから。

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2022/02/06

ユーモアたっぷりに、描かれる園芸家の12ヶ月。 文章もさすが! と思われる、そして あれ? これあの広告のコピーはこの文に刺激されたのかな? とも思われるような、とてもリズム感とスタイリッシュな 文章もあり。 クスクス笑いながら、時に感心しながら、 土に近づいたり、景色を遠く...

ユーモアたっぷりに、描かれる園芸家の12ヶ月。 文章もさすが! と思われる、そして あれ? これあの広告のコピーはこの文に刺激されたのかな? とも思われるような、とてもリズム感とスタイリッシュな 文章もあり。 クスクス笑いながら、時に感心しながら、 土に近づいたり、景色を遠く眺めるような思いに なりながら読み進めた。 特に11月の最後の文章は、心打たれた。 「未来はわたしたちの前にあるのではなく、ここにあるのだ」 「おれたちのさびしさや、おれたちのうたがいなんてものは、 まったくナンセンスだ。いちばん感じなのは、生きた人間で あるということ、つまり育つ人間であるということだ」 土の匂いを感じながら、何度も読み返したい。

Posted byブクログ