園芸家12カ月 の商品レビュー
いとうせいこうさんが「ボタニカルライフ」を執筆するきっかけになった本ということで読んでみた。 古典といっていいほど古い本なのに、植物と人の関係は決して古くならないんだな、と実感。 植物を育てた経験はほとんどゼロなのにところどころニヤリとさせられた。 ユーモアたっぷりの文章もとても...
いとうせいこうさんが「ボタニカルライフ」を執筆するきっかけになった本ということで読んでみた。 古典といっていいほど古い本なのに、植物と人の関係は決して古くならないんだな、と実感。 植物を育てた経験はほとんどゼロなのにところどころニヤリとさせられた。 ユーモアたっぷりの文章もとてもよかった。
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この本は本当によかった! 愛すべき、「園芸家あるある」の古典的名作。 古典的、といっても中身は全く古臭くなく、今園芸に夢中な私が読んでも身に覚えがあることばかり。クスクスどころじゃなく、声をあげて笑ってしまったところもたくさん。 挿絵もすてきで、可愛らしい、宝物みたいな本です。
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クリスマスプレゼントにいただいた本。 訳者が言うように、カレル・チャペックの文章が、「詩情にあふれた軽妙洒脱な文章」なのだと思うが、日本語訳が見事だと思う。 著名なコピーライターが手本にしたというのが、読んでみてよくよくわかった。良い日本語を読まねば。 学術的な話まで出...
クリスマスプレゼントにいただいた本。 訳者が言うように、カレル・チャペックの文章が、「詩情にあふれた軽妙洒脱な文章」なのだと思うが、日本語訳が見事だと思う。 著名なコピーライターが手本にしたというのが、読んでみてよくよくわかった。良い日本語を読まねば。 学術的な話まで出てきたと思って真面目に読んでいると、ふわっとユーモラスな虚構の世界に運んでくれたり、園芸家たちを持ち上げていると思ったら、愛情を込めて落としていたり。愉快な本だった。
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庭仕事とか憧れだなぁとのほほんと思っていたけれど、そんな甘い覚悟では取り組めないものなのだな!とご教授いただきました。まさに園芸マニアの本でした。面白かった!
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翻訳されたものなので訳者さんの力もあるのでしょうが、どこかトボけた感じとユルさ、ちょっと斜に構えているのだけれど、しっかり対象をまっすぐ見つめている視点が好きです。そして季節を追うごとにどんどんヒートアップしていく園芸オタクぶりが可笑しくて可笑しくて。実際に身内や隣人にこんな人が...
翻訳されたものなので訳者さんの力もあるのでしょうが、どこかトボけた感じとユルさ、ちょっと斜に構えているのだけれど、しっかり対象をまっすぐ見つめている視点が好きです。そして季節を追うごとにどんどんヒートアップしていく園芸オタクぶりが可笑しくて可笑しくて。実際に身内や隣人にこんな人がいたら迷惑極まりないのですが、この熱中ぶりがこちらにも伝染しそうな勢いです。著者が野菜には興味を示していないのが少し寂しいですが、趣味で土いじりをされる方ならばきっと楽しめると思います。私にとってこの本は、欠かせない園芸用品です。
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軽妙でユーモア溢れる文章の中に園芸に対する愛情がてんこ盛りになっているお気に入りの一冊です。 僕はここに描かれている人ほど園芸に取りつかれてはいません。 でもこの本を読んでいると無性に植物の世話がしたくなります。 さらにはこの本に描かれているような人の仲間になりたいとさえ思って...
軽妙でユーモア溢れる文章の中に園芸に対する愛情がてんこ盛りになっているお気に入りの一冊です。 僕はここに描かれている人ほど園芸に取りつかれてはいません。 でもこの本を読んでいると無性に植物の世話がしたくなります。 さらにはこの本に描かれているような人の仲間になりたいとさえ思ってしまいます。 もちろん内容は園芸に偏っています。 でも他分野のマニアにも「うんうん、あるある」と共感しながら読めること請け合いです。 そしてそんな人でも読み終わる頃には園芸に興味が湧いているかもしれません。
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余生を過ごす頃に再読したい、良い意味で適当でゆるーい一冊。 完全な趣味に徹したものかと思ったら、ギリシャ神話やローマ神話が引き合いに出されたりと、中々詩情に富んでいる。 英語訳が出版されたのが1927年。 プロレタリア文学が席巻していた時代ね。 これを読むと、何故、爺さん婆...
余生を過ごす頃に再読したい、良い意味で適当でゆるーい一冊。 完全な趣味に徹したものかと思ったら、ギリシャ神話やローマ神話が引き合いに出されたりと、中々詩情に富んでいる。 英語訳が出版されたのが1927年。 プロレタリア文学が席巻していた時代ね。 これを読むと、何故、爺さん婆さんが庭いじりや園芸を趣味にするのかがわかる気がする。 何故って、一日中、一年中、忙しくなるからだな。凄く充実するんだと思う。しかも、育って行く様が、こう未来に繋がってゆく感じ。 どことなく、人生訓みたいなものが滲み出ている気がする。 訳者の小松太郎氏の巻末解説を読むと、納得のゆるさ。
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カレル・チャペックはチェコ生まれの、 大戦があった時代に、人気のあった作家さんだそうです。 (今ウィキペディアで調べました) 彼の存在もまったく知らず、どんな内容かも知らずの 事前情報なしで読んでみました。 この本はタイトルどおり、園芸家の1年を綴ったエッセイ(?)でした。 ...
カレル・チャペックはチェコ生まれの、 大戦があった時代に、人気のあった作家さんだそうです。 (今ウィキペディアで調べました) 彼の存在もまったく知らず、どんな内容かも知らずの 事前情報なしで読んでみました。 この本はタイトルどおり、園芸家の1年を綴ったエッセイ(?)でした。 カレル・チャペックの視点でみると、 園芸家って偏屈で、はた迷惑な人種なんだなー。 庭が気になって隣人に毎日手紙を書いたり、 庭を披露するために人を招待したのに、そっちのけで手入れしたり。 物静かなイメージのある園芸家を こんなに面白く感じさせるのはすごいな。 カレル・チャペックはユーモアのある人なんだなーと思いました。 翻訳ものは苦手なのですが、 これはもう一回いつか読もうと思います。
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慈愛にみちみちた、やさしい小品である。 個人的にはチャペック作品の中で最もお気に入り。 特に「8月の園芸家」の章がオススメだ。
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