園芸家12カ月 の商品レビュー
園芸家という生物の生息を明らかにする書物。 思わずにやっとしてしまう箇所が随所に出てくる。 父の姿とも重なる。 (2011.6)
Posted by
『園芸家の1年』という邦題もありますが『園芸家12ヶ月』のほうが個人的に気に入ってます。 そしてこの中公文庫版は表紙がかわいすぎます。 チャペックが晩年を過ごした家で、現在はチャペック記念館になっているそう。 「園芸家」という「スペシーズ」について12ヶ月順に追っていく作品(小...
『園芸家の1年』という邦題もありますが『園芸家12ヶ月』のほうが個人的に気に入ってます。 そしてこの中公文庫版は表紙がかわいすぎます。 チャペックが晩年を過ごした家で、現在はチャペック記念館になっているそう。 「園芸家」という「スペシーズ」について12ヶ月順に追っていく作品(小説とも、随筆ともいえる)。 彼の筆致はいつも愛とユーモアにあふれていて、これがチャペックなんだよな、と思いました。
Posted by
私はこの本が大好き。あと犬のダーシェンカ。残念ながら自分自身は園芸には向いていないが、このユーモアは体質にあっている。
Posted by
8/17 しまった!フォント集にもなるからというので借りたのに 取り寄せたら文庫本のほうだった・・・。 仕切りなおします。
Posted by
楽しい挿絵と、まるで著者の話し声、耳元にが聞こえてくるような軽快な文章。 11月の章はもう何回読み直したかわからないぐらいです。 おれたちのさびしさや、おれたちのうたがいなんてものは、まったくナンセンスだ。いちばん肝心なのは生きた人間であるということ、つまり育つ人間であること...
楽しい挿絵と、まるで著者の話し声、耳元にが聞こえてくるような軽快な文章。 11月の章はもう何回読み直したかわからないぐらいです。 おれたちのさびしさや、おれたちのうたがいなんてものは、まったくナンセンスだ。いちばん肝心なのは生きた人間であるということ、つまり育つ人間であることだ、と。 20代の頃から毎年、手帳にメモして持ち歩いています。 うさぎ馬鹿な私は、園芸家の庭への情熱に何か通じる者を感じております。
Posted by
面白い。自分自身は「園芸家」ではなく、 「ちょっと植木が好きなだけ」と 思ってたんですけど、これ読んだら 「どうやら立派な園芸家だったらしい。」って 思い直しました。園芸やってたら、 「あるある。解る解る~!」って 共感できる事が盛り沢山の本だと思います。
Posted by
園芸家の1年の悲喜交々を綴ったエッセイ。 カレル・チャペックはダーシェンカから2冊目。 極端だけどこういうノリ好きです! さりげなくサボテンや巻絹・ベンケイソウなんかの多肉類も登場していて嬉しい。 巻末に訳者による植物・園芸用語の注釈付き。
Posted by
園芸家の変質狂ぶりを、おおらかでゆったりとした、でも程よく皮肉の利いたユーモアで描いた一冊。 1929年の作品です。流石にユーモアに古臭さを感じますが、そこがまたノスタルジックでなかなか良いのです。ちょっと「ボートの三人男」を思い出します。片やエッセイ、片や小説の違いはもちろんあ...
園芸家の変質狂ぶりを、おおらかでゆったりとした、でも程よく皮肉の利いたユーモアで描いた一冊。 1929年の作品です。流石にユーモアに古臭さを感じますが、そこがまたノスタルジックでなかなか良いのです。ちょっと「ボートの三人男」を思い出します。片やエッセイ、片や小説の違いはもちろんあるのですが。
Posted by
園芸本としての読み物ではなく 多才なマルチアーティストの イチ趣味としての園芸作業を オモシロおかしく描いた小説。 ボクがモノを書く上で このカレル・チャペックからの 影響はかなり大きいです。 真面目に書いているんだけども どこか間の抜けた表現。 「このヒト、頭ええなぁ」っ...
園芸本としての読み物ではなく 多才なマルチアーティストの イチ趣味としての園芸作業を オモシロおかしく描いた小説。 ボクがモノを書く上で このカレル・チャペックからの 影響はかなり大きいです。 真面目に書いているんだけども どこか間の抜けた表現。 「このヒト、頭ええなぁ」って 思わせる文章力はホント尊敬しています。 更に園芸好きなら 作業的な事柄が我が身と重なるので オモシロいんじゃないでしょうか。
Posted by
うちのチューリップが咲いたら 『彼がながめて「サクラがもう咲いた」と言うのは、ただのサクラではなくって、彼のサクラなのだ」(p.68)というフレーズを思い出して、無性に読みたくなった。 そうそう、そうなのよ。咲いたのはただのチューリップじゃなくて、私のチューリップ(笑) 通勤電...
うちのチューリップが咲いたら 『彼がながめて「サクラがもう咲いた」と言うのは、ただのサクラではなくって、彼のサクラなのだ」(p.68)というフレーズを思い出して、無性に読みたくなった。 そうそう、そうなのよ。咲いたのはただのチューリップじゃなくて、私のチューリップ(笑) 通勤電車でちょっとずつ。 1年あるからいつ読んでもどこかがタイムリーになるわけで、 今回はメーデーのところをメーデーに読んだw 小松太郎氏の訳注がまた面白い。 ところでいつから表紙が変わったんだろう。 もしかしてこの写真はチャペックの庭? だったらめっちゃ欲しいんですけど。 (11.4.19~11.05.04) ----------------------------------------------------- 「園芸家の1年」と読み比べ中。 どっちで読んでも楽しいです。 芽の行進のくだりは小松太郎のちょっと時代がかった訳のほうが味わいがあってが好きかも。 (09.06.09)
Posted by