ナラタージュ の商品レビュー

島本理生(著者)

2021/10/13

なんだかんだ結ばれると思ったら、ちゃんと結ばれなかった。
忘れられない恋を抱えて生きていくこと
主人公は一生分の恋をしているのに、会話のテンポが少し早い気がした。
穏やかで一生忘れられないような恋愛ができることは、きっと奇跡的でとても幸せなことなんだ、と

2021/09/25

再読。10年ぶりくらい。

島本さんの作品は、いつも女性の心情にばっかり目がいっちゃうのだけど、再読したら、先生と小野君の言葉や行動をおってる自分がいました。

先生の言葉の中で最もずるいと思ったのは「どうしてかは分からない、だけどとにかく君には、ほかの相手よりも正確に僕の言葉が伝わっているという実感がある。」という部分。こんなん20歳の女の子が言われたら、先生のことをわかってあげられるのはーって勘違いしちゃうから。というか勘違いじゃなくて、言われた本人は、確信したくらいに思っちゃうから。
また、私の職業柄これはその通りだなって思ったのは、「たまたま僕の言ったことと、それを受け取る側の波長が合っただけだよ。」という言葉。同じ言葉でも受け取る生徒しだいで効果は変わってしまう。（変わるというか、ない場合も）そしてこれだって、波長が合いすぎちゃったことによってこうなっちゃったんでしょうよ。でも効果は出てからじゃないと気付かないし、気づいた時にはもう手遅れだったりするのよね。

一方の小野君。再読して改めて感じたけど、狂気。外堀を埋めてく感じとかほんと怖すぎ。というか実家帰りすぎじゃない。東京から長野ってそんな近くないよ。実家のお母さんから見た小野君の話を聞くと、好青年に見えた小野君が一気に寂しがりやで依存心の強い男の子に。先生への気持ちが残ったままでもいいって言っておきながら、不安に耐えきれなくて様々な行動に出てしまう小野君の気持ちがわからないでもないけど、それにしたって狂気。こういう男の子は泉のような女の子と付き合ってはいけないよ。でもこれも一瞬波長が合った気がした（たぶんこれは気のせいだった）からこうなったんだよね。

10年も経つとまた全然違う気持ちで読めるものだな。また10年後読もうかな。

2021/08/22

高校生のときの初恋の相手だった先生との純恋愛小説。演劇部員だった女の子が大学生になり、母校の演劇部にヘルプで入り、顧問だった初恋の先生に再開する。

合わない！きっと素敵な恋愛小説なんだろうけど、私はちっとも面白いと思わず何度も挫折しかかる。後半1/3くらいでやっと読み進められるようになるけれど、やっぱりいまいち良さがわからない。

2021/08/03

曖昧な描写があるのは
「あの時のまま心は止まっているけれど確実に体と時は動いている主人公」の
大人なのになりきれない所が表現されているのかなと思った。

繊細で触れすぎたら全てが壊れてしまいそうな
綺麗な作品だった

2021/07/19

表現が曖昧な部分もあり、それがまた不安定さを表しているようで面白い。ところどころにある心情や情景の言い表し方が味わい深かった。

2021/06/13

全然わからなかった…
仕事面では理想的なダメ男を、男を知らない女子高生が好きになっちゃって、都合よく捨てられたとしか…
感情描写に期待していたけどそうでもないし…

2021/05/17

再読。
葉山先生はずるい。
泉のことが好きなのに。
辛い。
お互いに好きでも、一緒になれないことって、あるのだなぁと思った。
恋愛の苦しさとか、複雑な感情とか、人には説明できない程の想いとか。
そういう島本理生さんの描写が好き。

2020/06/13

愛が少しわかる
だから思い出は切なく人生は苦しくそして甘美なのだなあ
歳を重ねると頭で考えることが多くなって恋愛自体に酔ったりいわゆる盲目になれなかったりしちゃうけど、それとは対岸をいく内容だった
現実的には確かにどうなの？と思うけど、これくらい自己陶酔する必要あるよなって思った
高校のときの恋人のことを思い出した

2020/06/08

1日半くらいでサラッと読めた。
高校教師と生徒の恋愛。お互いの気持ちに気付くにが、その5年後くらい。若い恋愛って感じだ〜
最後この2人がくっつかないのはもどかしいけど、これで良いと思った。
男の先生既婚者だし、女の子まだまだ社会人これからだし。
女の子の元カレは無いわ。

2020/02/19

きっと
子供だったから愛とは違うとかじゃなくて
子供だったから
愛してるってことに
気付かなかったんだよ
.
.
切なすぎた。
好きで好きで好きで好きでたまらないのに
2人が同じ気持ちなのに
付き合うことも出来ず
それぞれがそれぞれを想い続けたまま
違う人生を歩んでいく。
.
はあ、切ない。