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ナラタージュ の商品レビュー

3.8

612件のお客様レビュー

  1. 5つ

    196

  2. 4つ

    175

  3. 3つ

    149

  4. 2つ

    46

  5. 1つ

    16

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2022/11/09

あまりにも有名で今まで読まなかったが、とうとう読んでしまった。 繊細で脆くて、時に恐ろしい。 こんな風に女性なら誰しも直面するかもしれない問題にアプローチするのは、やっぱり島本理生さんだなと感じました。 私にも忘れられない先生がいます。 高校生の時の家庭教師の先生です。 ...

あまりにも有名で今まで読まなかったが、とうとう読んでしまった。 繊細で脆くて、時に恐ろしい。 こんな風に女性なら誰しも直面するかもしれない問題にアプローチするのは、やっぱり島本理生さんだなと感じました。 私にも忘れられない先生がいます。 高校生の時の家庭教師の先生です。 好きだと言ってくれても、ずっと名前のない関係でした。 それでも良いと思えるほど好きでした。 いつも会いたいと言うのは私。 このままではだめだと連絡を絶って1年後、彼から連絡がありました。 久しぶりに会う彼は、まるで私と何もなかったみたいに恋愛について聞いてきました。 そして、3年後お互い結婚してなかったらまた会おうと言いました。 どんな気持ちでそんなことを言うのでしょう。 どこかでやっぱり忘れられない人です。

Posted byブクログ

2022/08/28

『壊れるくらい、あなたが好きでした』 4回読んだが毎回どこかが痛くなる やっぱり葉山先生はずるいし小野くんは怖い 素直に好きと伝えられない関係が こんなにも、もどかしく辛いのか 辛いけれど何度も読みたくなってしまう 好きな人を思い出さざるおえない本 

Posted byブクログ

2023/11/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最高。 島本理生さんの著作の中でも有名なのに、手にとっていなかった今作。やはり有名なだけあって素晴らしかった。 この……『絶対好きになっちゃいけないだろこの男性』という感じを出すのがうますぎる。 主人公も普通の子のようで普通とはちょっと外れたような子なのも島本理生風味で良い。 多分ふたりは一生お互いのことを忘れられないし、好きなままなのかなって思ったらマジでマジで切なくなった。 好きだけじゃ一緒にいられない、そういうどうにもならないこともあるんだよなと。 それでもやっぱりお互いに救われたし、救ってたことは事実なんだよな。つらい恋愛だったかもしれないけど、なかった方が良かったなんて私には思えない。 セックスのシーンがこんなに切ないことあります? そういうシーンにありがちな……ねばついた感じが全くなく、なのに不思議な臨場感を伴ってこちらの気持ちも突き動かしてくる感じ……が好。 「まだ、だめだ。もっと僕の知らない君を見てからだ」 これやばすぎだろ。僕の知らない君。 僕の知らない君……。 こんなこと言う男絶対好きになっちゃうだろ。 好きになっちゃいけないな〜と分かりつつも沼るやつだろ、これは。 知ってる。わかる。(恋人いない歴=年齢のくせに!?) 先生と生徒ってところは冷静になるときも……アレだけど、まあうまく書いてるなぁと。絶妙な距離感なんだよな。先生が好きとか以前に良い先生なんだよな。女性だからやっぱり気持ち悪くなく書けるのかな。けど謎のリアリティがあり、少々ドキドキする。 いや先生と生徒って属性をついきめぇと思うのは私が柚子ちゃんたちと同い年の高三だからなんだろなと。 いや学校の先生と同級生が毎日仲良さそうにしてたら気になるわ普通に。誰よその男ってなるわ。 ってか柚子ちゃんが死んじゃったのシンプルに悲しいな。 まあ世間ってああいうもんだよな。理不尽な悪は唐突に善良な人の日常に侵入してきて、避ける手立てもない。 話が逸れた。 終わり方が切ない。 忘れて、普通に幸せになるって決めたのに。 できてたかなって思ったのに、結局な…… 忘れられるわけないんだよな。 ってか先生も好きだったんじゃん!なあ!定期に写真…………写真……好きだったんじゃん。 もっと早く言ってよ。もっとめちゃくちゃに愛してくれよ……先生……。 奥さんとか小野くんとか、二人は割と周囲の人を裏切るような恋愛をしてるんだけど、そこで全部ふりきって一緒にいられるような二人じゃないんだよな。 けどだからこそ惹かれあったんだろうな。 優しさなのか弱さなのかわからないけど。若い恋愛は勢い任せなんて言う人もいるけど、いつまでも若いままじゃいられないもんね……。けど心の痕は多分ずっと新鮮なまま残っちゃうんだな。 全部わかったあとで最初の現在軸の文章を読むと胸いっぱいになる。全部回想だったんだなって。 こんな濃密な時間を過ごして、それをじっくり思い出してたんだなって……この小説は全部『ナラタージュ』なんだってわからされる。 思い出すことで現実から切り離す。けど、『思い出さない』なんて選択肢はない恋だったんだと感じた。

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2022/06/06

著者、島本理生さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 島本 理生(しまもと りお、女性、1983年5月18日 - )は、日本の小説家。 東京都板橋区生まれ。母は舞踏家・鍼灸師の長岡ゆり。島本が幼少期に実の父と離婚。その後すぐに母は再婚するが高...

著者、島本理生さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 島本 理生(しまもと りお、女性、1983年5月18日 - )は、日本の小説家。 東京都板橋区生まれ。母は舞踏家・鍼灸師の長岡ゆり。島本が幼少期に実の父と離婚。その後すぐに母は再婚するが高校進学以降に両親が離婚し、母子家庭になる。母子家庭の経験はのちに『リトル・バイ・リトル』に反映されている。 で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです) 壊れるまでに張りつめた気持ち。ごまかすことも、そらすこともできない-二十歳の恋。これからもずっと同じ痛みを繰り返し、その苦しさと引き換えに帰ることができるのだろう。あの薄暗かった雨の廊下に。野間文芸新人賞を最年少で受賞した若手実力派による初の書き下ろし長編。 本作は2005年刊行なので、著者が21歳位の時に書かれた作品になります。 若い女性ならではの視点で書かれた、恋愛小説になりますか。 ブクログで、本作を登録されている方が多かったので、手にしてみましたが、61歳男の私には不向きでした。 当然かね。

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2022/05/25

『ファーストラヴ』がとても良かったので、島本さん二冊目。話が淡々としていて途中で飽きて読み進めなくなった。時間を置いて再読しようと思う。

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2022/04/14

恋愛小説初めて読んだ。過去の振り返りから始まる。初恋って重いな。ちゃんと恋愛したことのない自分にはわからないことが多いが、初恋でいきなりこれは重い。。 時は進むが、過去が忘れられるわけもなく、ふとした瞬間にその場所に戻る。それを繰り返しながら、それでも2人は先に進み続けるのでしょ...

恋愛小説初めて読んだ。過去の振り返りから始まる。初恋って重いな。ちゃんと恋愛したことのない自分にはわからないことが多いが、初恋でいきなりこれは重い。。 時は進むが、過去が忘れられるわけもなく、ふとした瞬間にその場所に戻る。それを繰り返しながら、それでも2人は先に進み続けるのでしょう。先生と生徒、年齢とか関係なく、ちゃんとお互い想い合っていたのには感動した。

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2022/03/20

THE恋愛小説 普段読まないジャンルのため、不慣れで読み進めるのに時間がかかった ち○○○のことを海と表現する感性に脱帽 (たぶん海綿体から由来している?)

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2022/03/06

高校生時代の主人公(泉)の演劇部の顧問(葉山)への想いを中心に物語は進む。 子供だからそれが恋だと気付かなかった…なんて、あまりにも鈍感。周りを振り回すだけ振り回す行為は読んでいて不快。これは最後まで変わらなかった。 葉山も自分勝手な思考で、二人とも「面倒くさいヤツ」 これを...

高校生時代の主人公(泉)の演劇部の顧問(葉山)への想いを中心に物語は進む。 子供だからそれが恋だと気付かなかった…なんて、あまりにも鈍感。周りを振り回すだけ振り回す行為は読んでいて不快。これは最後まで変わらなかった。 葉山も自分勝手な思考で、二人とも「面倒くさいヤツ」 これを純愛と言われたら、うーん…って感じ。

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2022/03/13

・ 一度に2人の女を愛する主人公・葉山に対する、読者からのバッシングをよく見るけれど、むしろ現実的だと思う。 「ごめん」って謝るけど、何も変わろうとしないなんて話も吐いて捨てるほどあるよね。 それでも「恋なんてするんじゃなかった」って思えないから、この小説が純愛だと言われる...

・ 一度に2人の女を愛する主人公・葉山に対する、読者からのバッシングをよく見るけれど、むしろ現実的だと思う。 「ごめん」って謝るけど、何も変わろうとしないなんて話も吐いて捨てるほどあるよね。 それでも「恋なんてするんじゃなかった」って思えないから、この小説が純愛だと言われる所以かな。 泉ちゃんが小野くんとつき合うことを決める心情はちょっと分かるというか。この人のこと好きになりきれないけど、好きって言ってくれているからそこに逃げてしまうことって、若い頃の恋愛ではあったなぁ。 【本文より】 「そんなことを言ったら近くに知り合いがいても、そばに夫がいても、淋しいときはあるの。逆に人間がいるからこそ淋しいことだってあるでしょう。そんなのはどこに行ったって同じだし、それなら一番好きな男の人のそばがいいわよ。そりゃあ、まだ自分一人ではろくに言葉も通じなくて、ストレスや閉塞感もあるわよ。息が詰まって突発的に日本に帰りたくなるわよ。だけどそんな感覚はどこにいたってあるし、特別なことでもなんでもなくて当たり前なのよ。」p156 「あなたはいつもそうやって自分が関われば相手が傷つくとか幸せにできないとか、そんなことばかり言って、結局、自分が一番可愛いだけじゃないですか。なにかを得るためにはなにかを切り捨てなきゃいけない、そんなの当然で、あなただけじゃない、みんなそうやって苦しんだり悩んだりしてるのに。それなのに変わることを怖がって、離れていてもあなたのことを想っている人間に気づきもしない。どれだけ一人で生きてるつもりなの?あなたはまだ奥さんを愛しているんでしょう。私を苦しめているものがあるとしたら、それはあなたがいつまで経っても同じ場所から出ようとしないことです」

Posted byブクログ

2021/10/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

葉山先生の口調からなのか、内容の激しさよりも穏やかさや静けさのようなものの方が印象として強い。 あの後葉山先生は奥さんと暮らして上手くいったのだろうか。 私は人生経験値が少ないから、葉山先生がなんであんなに大切にしてた泉と一緒にいない選択をしたのか完全には理解できないけど、彼らは再会してからずっと結局はそうなると分かっていたのだろうと思った。 柚子ちゃんが亡くなったのも衝撃的。新堂くんのその後も気になる。 話の大筋としては泉と葉山先生の物語なんだろうけど、他の登場人物も深く描かれていると思った。

Posted byブクログ