海辺のカフカ(上) の商品レビュー
中学生の時読んであまりの良さに学校でも友達と話さず読んでた。印象的なシチュエーションをよく覚えてる。フェミニスト団体とのやりとりとか…
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記憶がはっきりしているうちに、少しでも詳しく書き留めておかなくちゃいけない。記憶がいつまで正しいかたちでそこに留まっているものか、それは誰にもわかりはしないんだから。(279ページ)
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キノコ狩りで倒れる子供たち。見てはいけないもの。 生理を恥ずかしく思い、生徒を殴った先生、それを手紙で告白。 猫と会話するナカタさん。猫を殴る猫。口調。 車内の、シューベルトの音楽。 猫を殺し、食べるジョニーウォーカー。 山小屋の生活。自然の音。裸。雨を浴びる。 海辺のカフカ。意...
キノコ狩りで倒れる子供たち。見てはいけないもの。 生理を恥ずかしく思い、生徒を殴った先生、それを手紙で告白。 猫と会話するナカタさん。猫を殴る猫。口調。 車内の、シューベルトの音楽。 猫を殺し、食べるジョニーウォーカー。 山小屋の生活。自然の音。裸。雨を浴びる。 海辺のカフカ。意味もなく殺された男。 猫探しをするナカタさん。感謝する家族。お惣菜。 空から降るイワシとアジ。こうもり傘. 図書館を開ける手順。 女性差別を嫌う2人組。言い返す大島さん。 ヒッチハイクをするナカタさん。助ける人々。 父を殺し、母と姉と交わる。 頬杖をついて、絵を見つめる、青いワンピースを着た少女。幽霊。
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結構カオスだと聞いてましたが、『風の歌を聴け』読んでたときの???感は全くないですね。ストーリーライン自体はとてもわかりやすく組み立てられていて面白く読んでいます。 原点となる古典をあまり読んだことも知識もないので、諸所引用される作品の意味するところは深く理解できないのですが、作...
結構カオスだと聞いてましたが、『風の歌を聴け』読んでたときの???感は全くないですね。ストーリーライン自体はとてもわかりやすく組み立てられていて面白く読んでいます。 原点となる古典をあまり読んだことも知識もないので、諸所引用される作品の意味するところは深く理解できないのですが、作品中でのオイディプス王のお話などを読むかぎり、これは現代の古典、神話の原点のような作品なのではないかとも思えます。構造自体はとてもシンプルなものだと思います。少年の葛藤もとてもわかりやすく描写されていて、メタファーはややもすればわかりにくく思えますが、ぼんやりと意図するところはこうだろうと自分のなかで解釈はできています。 カフカについては、ある程度知っておこうと『変身』も読んでおります。こちらもまだ読み始めですが非常に良い作品ですね。 村上春樹は「魂の深い部分の暗い領域を理解するためには明るい領域の論理では不足だ」と説明しているとWikipediaにありましたが、これは村上春樹に限らずこういった古典作品でも表れているのではないかと思うのです。 結局、じゃあカフカの『変身』が主人公が虫になっていなかったらどうか?ただただ精神がおかしくなったり、ただただ家中の厄介者と思われていたりとさまざま主人公の思いはあるかと思いますが、それを直接明るい世界の論理で描いても、それは物語とはならないのでしょう。 自らが虫へと変身することで周りの扱いが「変身」するのが面白いところであります。 カフカが小説のカバーに「絶対に虫の絵や写真を載せないでくれ」というのも大変趣深いところです。これはたしかにこだわるでしょう。 以下、作品からの印象的な部分のセリフの引用です。 P334「幸福は一種類しかないが、不幸は人それぞれに千差万別だ。トルストイが指摘しているとおりにね。幸福とは寓話であり、不幸とは物語である。」 村上春樹の小説のいいところってこういうところだと思います。物語としてストーリーが難しくてもキャラクターの台詞がめちゃくちゃ本質を突いている。 幸福とはたしかに皆のあこがれるシンデレラストーリーであって、不幸とは人それぞれの物語なんですよね。
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質の良い稠密な不完全さは人の意識を刺激し、注意力を喚起してくれる。 ある種の完全さは、不完全さの限りない集結によってしか具現できないのだと知ることになる。 恋をするというのは自分自身の欠けた一部を探すことで、愛というのは世界を再構築すること。
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村上春樹作品の、詳細な性表現がどうも苦手なんだけれど、広い知見から紡がれる登場人物の教養のある会話はとても面白くて好きだ。 後半、話の繋がり方が急スピードで判明していくのが面白かった。下巻ではここからさらに因果が絡まっていくのだろうか。
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田村カフカとナカタさんの視点で物語が進んでいく。一見まったく接点のない二人がどう交わっていくのか、とても興味深いところ。残虐なシーンもあるが、そこも含めて目が離せなかった。
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今更ながら、この作品を読んでいます。 著者の一番メタ的な、感性が凝縮された作品だと 私は感じています。下巻が楽しみです。
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別々ののストーリーが徐々に繋がっていくところに興味を持つが、一部にリアリティのない内容があって個人的にはやや興味を失う。
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あまり村上春樹の作品には興味なかったが 『ドライブ・マイ・カー』を読んだり 映画を観たりして身近になったのだろうか。 『本は10冊同時に読め!』(成毛眞)の中に 村上春樹の『海辺のカフカ』を読んで その後1週間ほど会社に行けなくなった という記述があった。 本作のことは以前から知...
あまり村上春樹の作品には興味なかったが 『ドライブ・マイ・カー』を読んだり 映画を観たりして身近になったのだろうか。 『本は10冊同時に読め!』(成毛眞)の中に 村上春樹の『海辺のカフカ』を読んで その後1週間ほど会社に行けなくなった という記述があった。 本作のことは以前から知っていたが その後何か琴線に触れたのか 読んでみようという気持ちが湧いてきた。 こういうタイミングは大事なので 衝動、直感にしたがってみた。 甲村図書館での大島さんの対応に フェミニストが指摘しそうな箇所が 確かにあった。 ナカタさんは将棋の中田功八段を想起する。 ナカタさんが段々四国に近づいていくのを 息を呑んで見守っている。
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