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海辺のカフカ(上) の商品レビュー

4

1238件のお客様レビュー

  1. 5つ

    378

  2. 4つ

    416

  3. 3つ

    269

  4. 2つ

    54

  5. 1つ

    17

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2023/04/29

話がつながっていくと面白さがどんどん増していった。カフカとナカタさんがどう関係してくるのか、その後の展開が楽しみ。 大島さんが印象的。賢くて親切で芯があって穏やか。素敵な人だね。

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2023/03/28
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村上春樹の文章は特徴的で引き込まれる。 田村カフカ、さくら、魚が降ることを予言したタムラさん、図書館の佐伯さん、大島さん、そして田村カフカの父親と母と姉。 最終的にどのような結末に結びつくのが気になる。 思わず鉛筆で線を引きたいところが何箇所もあった。 明日に下巻を読む予定、鮮やかな伏線回収と最後に乞う期待。

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2023/03/19

力をつけたい少年の描写が印象的だった。21の自分よりも15のカフカの方がずっと多くのことを考えてるし、強いんだろうなと感じる。 ストーリーの内容への感想よりも、カフカ少年の生き方やストイックさに憧れが大きかった笑

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2023/02/27

10年ほど前にも読んだけど、多分それより時間をかけて読んだ。象徴的な比喩表現が大小多くあることによって、詩的だが現実的なイメージが作られてくる。様々な人間関係を経たからこそ、思春期の少年に共感しやすい部分もあった。生きていくのに重要なこともいくつかあったように思う。

Posted byブクログ

2023/02/21

主人公がオナニーしまくってて健全な読み物。 体育館のジムで、自分の組んだ筋トレメニューをサボらずこなして汗を流し、図書館で読書に没頭するエリートニート。

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2023/02/17
  • ネタバレ

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 めちゃくちゃ良かった。In dreams begin the responsibilities. 想像力のないところに責任はない。  佐伯さんのパートナーは想像力のない学生たちに殺され、誰も責任を問われない意味の無い死によって失われる。想像力のないひと達は無垢に無意識に無感情に無責任なんだと理解した。  ナカタさんは想像力を失った老人だけど、

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2023/02/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

舞台が図書館ということもあり、様々な文豪、作品が登場しました。重要人物としてタイトルにもあるようにフランツ・カフカが物語の鍵になるような気がします。 私個人としてフランツ・カフカの作品を読んだことがあり、どのような人物かも少しだけ知っております。 フランツ・カフカは恋人とは文通することを好み、直接会うことを避けていた節があるそうです。本作の登場人物である佐伯さんとその彼氏によってなされていた文通がその事と重ねられているのかと思いましたが、「海辺のカフカ」の歌詞から考えるとカフカの作風に寄せて作られているため、違ったようです。 本作を読む前にフランツ・カフカの作品を読んでおくことをオススメします。「変身」だけでも読んでおけば、カフカがどのような人であるかは大体わかると思います。 『海辺のカフカ』は中高生の頃に読んでおけばまた違った印象を受けたことでしょう。大人になった今、本作を読むには少々歳をとりすぎたように感じました。 まだ、上巻を読み終えたところですので全て読み終えたらまた考えが変わっているかもしれません。物語としては点と点が繋がり始めたところなので、どのような結末になるのか今から楽しみで仕方ありません。

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2023/02/08

初めての村上春樹がこの本とはいささか変わってるかもしれませんが、僕はこの本を手に取って良かったと心から思っています。 寄生獣という漫画が好きで似たような物語がないかと探していたところ、この本に出会いました。 ゲーテやイェーツ、カフカなど様々な思想家が出てくる本書は僕には少々難解な...

初めての村上春樹がこの本とはいささか変わってるかもしれませんが、僕はこの本を手に取って良かったと心から思っています。 寄生獣という漫画が好きで似たような物語がないかと探していたところ、この本に出会いました。 ゲーテやイェーツ、カフカなど様々な思想家が出てくる本書は僕には少々難解な文章もありましたが、難しい部分をゆっくりと理解できるようにまた読むという試行は正しかったと思います。 物語が複雑に絡み合い、繋がりが少しずつ紐解けていくミステリーさは、読み手を引き込んで逃がさない魅力があります。後々知りましたが、このような手法をクリフハンガーというみたいです。 ハルキストと呼ばれる人々の気持ちが少しはわかる気がします。 僕も村上春樹が好きになりました。引き続き下巻も読んでいきたいです。

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2023/01/22

(2回目)小中学生に文学を紹介する「文学談議」最終回は村上春樹。村上春樹の中で一番好きな作品だとか、一番推したい作品だとか、そういうわけではない。単に15歳の少年が家出をするストーリー、ということで選んだ。果たしてこれは正解だったのか。R-15。うーん、なかなか難しい。15歳の少...

(2回目)小中学生に文学を紹介する「文学談議」最終回は村上春樹。村上春樹の中で一番好きな作品だとか、一番推したい作品だとか、そういうわけではない。単に15歳の少年が家出をするストーリー、ということで選んだ。果たしてこれは正解だったのか。R-15。うーん、なかなか難しい。15歳の少年にとって,性の問題は避けては通れないだろう。しかし、それをいかに伝えていくか。ここまで性描写が多いとは思っていなかった。文庫になってすぐ読んでいるから、前に読んだのは20年近く前か。まだ僕も40歳ころ。岡持先生の経血のシーンと田村カフカが佐伯さんと交わるシーン、この2つくらいしか印象に残っていなかった。まだまだあった。さくらのベッドに招き入れられるシーンなどはちょっと照れ臭く感じるくらいだった。自分も歳をとったのだろう。三島などを読んでいるとかなりオブラートに包んで描写しているので、何があったのか気付かない場合もある。しかし、村上春樹にとって、意識の深いところに入っていくにはセックスを描かざるを得ないということなのだろうか。夢の中の話か、意識の中だけのことか、現実に起こっていることか、それはよく分からない。区別もできない。しかし、それらは当人にとってはすべて現実に起こっていることなのだろう。そうして、そういう体験を踏まえて成長をしていく。実は前回読んだときもそうだったが、僕はカフカ少年のことより、星野ちゃんが成長していく方により魅力を感じる。カフカは15歳にしては出来過ぎている。星野ちゃんはポンコツだった。なんにも考えずに生きてきた。それがナカタさんと出会って、初めてまともに本を読んで、「大公トリオ」を何度も聴いて、そしてその良さを誰かと共有したいとまで思うようになる。いままで全く知らなかった世界に触れていく。そういうのがいいなあと思う。モデルになった図書館があるのなら訪れてみたい。高松に行ってうどんも食べてみたい。本当においしそうに食べている。解放されて、自由になって、はじめて1人で食べたうどんだからこそ余計においしく感じたのかもしれない。

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2023/01/22

海辺のカフカはいつか読むつもりで、気づけばもうかれこれ10年以上本棚にしまっていた。正直言ってファンタジー色が強すぎるものは苦手だと思っていた。でもふとしたときに、異世界や精神の繋がりといった超自然的なものを著すのにはファンタジーほど適したものはなく、あの村上春樹はどのようにして...

海辺のカフカはいつか読むつもりで、気づけばもうかれこれ10年以上本棚にしまっていた。正直言ってファンタジー色が強すぎるものは苦手だと思っていた。でもふとしたときに、異世界や精神の繋がりといった超自然的なものを著すのにはファンタジーほど適したものはなく、あの村上春樹はどのようにして描くんだろう?と興味がわいた。 海辺のカフカは、15歳の少年が東京から四国へ家出をし、図書館の片隅で暮らし始める話だ。その過程で主人公は自分の内側と外側の世界を知る。猫と会話することのできるナカタさんの登場。血の付いた服と、思い出される予言。そして海辺のカフカ。物語が交錯してゆく。 村上さんは現実と非現実的な世界を、シームレスに、自然に、行ったり来たりする。 文体は平易で透明感があって、同時にしっとりとしている。まるで落ち着いたクラシック音楽を聴いているかのように、静かに物語に入り込める。 各章の終わりが、読者の興味をそそるようにクリフハンガーになっているところもさすがというか感心した。下巻が気になる。

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