海辺のカフカ(上) の商品レビュー

村上春樹(著者)

2022/06/20

あまり村上春樹の作品には興味なかったが
『ドライブ・マイ・カー』を読んだり
映画を観たりして身近になったのだろうか。
『本は10冊同時に読め！』（成毛眞）の中に
村上春樹の『海辺のカフカ』を読んで
その後１週間ほど会社に行けなくなった
という記述があった。
本作のことは以前から知っていたが
その後何か琴線に触れたのか
読んでみようという気持ちが湧いてきた。
こういうタイミングは大事なので
衝動、直感にしたがってみた。
甲村図書館での大島さんの対応に
フェミニストが指摘しそうな箇所が
確かにあった。
ナカタさんは将棋の中田功八段を想起する。
ナカタさんが段々四国に近づいていくのを
息を呑んで見守っている。

2022/06/10

読み進めていく内にカフカとナカタさんの繋がりが見えてきて面白かった。ナカタさんがすごく好きになった。カフカは村上春樹っぽいキャラだと思った。
猫を虐殺する描写がきつかったけど全体で見れば好きだったので星5。これから下巻も読む。

2022/06/07

村上春樹の文章力の高さに衝撃を受ける。一つ一つのシーンがリアルに、おそらく映像以上にリアルに伝わってくる。文章ってこんなにも具体的に、その場にいるかのように伝えることができるのかと思う。カラスと呼ばれる少年って何なんだろう。旅する話かと思ったが、想像以上に複雑で難しい日本文学の話も出てくる。それらの知識があったほうが楽しめるのではないかと思う。続きが気になる。

2022/06/07

面白くなかった。｢風の歌を聴け｣から受けた衝撃を期待して見たら思いのほか違った。
ナルシストっぽい雰囲気が終始鼻に刺さった。

2022/06/02

主人公と同じくらいの年齢で読んだときには、難しくてページが進まなかったが、今読み返すと、入り組んだストーリーを俯瞰して読むことができて、ドンドン読み進めることができた。作者の中では比較的明るい印象で、ところどころに散りばめられたレトリックや引用が、心地よく感じられた。

2022/06/02

面白かった。中学生の時に一度読んでいたので一応再読である(内容はほとんど覚えていない)。15歳のタフな少年が主人公。少年は思慮が深く、身体も健康的だ。17歳以上に見えないこともない。否、思考の深さだけで言えば十分子供ではない、15歳相応のものではない、と思わせるのだが、時折彼が見せる思春期の特性が好きだ。この作品が村上春樹の作品の中で一番自分に訴えるものがあったと思う。

2022/05/01

去年、宿曜占星の本を読んでいたので、生きながらにして「業」とか「胎」を行き来するという感じなのだろうか、とおもった。
大島さんの、「この世界において、退屈でないものには人はすぐに飽きるし、飽きないものはだいたいにおいて退屈なものだ」という言葉が印象深かった。

2023/01/03

少し風変わりな登場人物達に魅力を感じる。
出てくる言葉や会話には興味深さや教訓になるようなものがある。何度も読み込み心に刻みたい。

全体に漂うミステリアスさが、途轍もない面白さを引き出している。

2022/03/07

村上春樹作品では一番好きだったはずなんだけどさっぱり覚えていない。
(次点のハードボイルド〜は結構覚えているのに、不思議)

好きだったはずだから今度もう一回読もうね。

2022/03/06

村上春樹作品に出てくる主人公の雰囲気が好きです。四国の海辺でゆっくり読書することを想像してみると次の旅先は決まり☺︎