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海辺のカフカ(上) の商品レビュー

4

1241件のお客様レビュー

  1. 5つ

    380

  2. 4つ

    416

  3. 3つ

    269

  4. 2つ

    54

  5. 1つ

    17

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2023/08/08

カフカが最初に出会う人たちが全員女の人であることによって生まれる効果は何なのだろうか。 また、「ナカタ」が自分の名前を含め、必ず名前を呼びたがるのは、「あなた」「わたし」のような抽象的な人称表現を理解する能力がなくなってしまったことを表しているのか、それともそれ以外の意図がある...

カフカが最初に出会う人たちが全員女の人であることによって生まれる効果は何なのだろうか。 また、「ナカタ」が自分の名前を含め、必ず名前を呼びたがるのは、「あなた」「わたし」のような抽象的な人称表現を理解する能力がなくなってしまったことを表しているのか、それともそれ以外の意図があるのか。 『オイディプス王』の話がでてきて、カフカの母親・姉が今どこにいるかわからないという設定と重ねると、「あれ?もしかしてそういうことか?」と今後の展開を想像してワクワクしてしまうのだが、おそらく外れそうなので邪推は辞めておこう。

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2023/08/07

村上作品で一番好きな本。 15歳の少年カフカの青臭く初々しいところ、甲村記念図書館のスタッフの大島さんや佐伯さん、不思議ななかたさん(笑)、みんな愛しく思える。

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2023/07/30

自分にとって村上春樹の作品は縁がないと思っていて読まず嫌いでしたが、初心者でも楽しく読むことができました。読み終えた後の余韻が良かった作品です。

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2023/07/30

村上春樹の代表作とあって、ドライブマイカーから入って2作目となります。全くあらすじも知らない状態から読み始め、世界で1番タフな15歳というフレーズからその少年のストーリーかと思いきや、2つのストーリーが同時並行で進んでいく面白さがあります。2つの話を行ったり来たりとなるため、ちょ...

村上春樹の代表作とあって、ドライブマイカーから入って2作目となります。全くあらすじも知らない状態から読み始め、世界で1番タフな15歳というフレーズからその少年のストーリーかと思いきや、2つのストーリーが同時並行で進んでいく面白さがあります。2つの話を行ったり来たりとなるため、ちょうど良いテンポで気持ちの切り替えもでき非常に読みやすく引き込まれました。下巻まで読んだ上での感想となりますがまた、気になる点や理解できない点が多く残ったままとなりました。自分としては読み切れたので退屈とは思いませんでしたが、人に勧めることはないといった感じです。

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2023/07/17

読み始めは難解すぎてどうしようかと思ったけど、頑張って読み進めていくうちにすごく面白くなっていった! 続きが気になる‼︎

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2023/07/17

冒頭からは思春期に反発していきがって家を飛び出した少年の成長ストーリーかと思っていた。 が、ナカタさんと猫の世界や殺人事件、主人公の身の回りで起こることの点と線、歌詞との奇妙な符合。 上巻後半につれてグッとつかまれた。 「紫式部の時代に比べ外の世界の闇はすっかり消えてしまったけ...

冒頭からは思春期に反発していきがって家を飛び出した少年の成長ストーリーかと思っていた。 が、ナカタさんと猫の世界や殺人事件、主人公の身の回りで起こることの点と線、歌詞との奇妙な符合。 上巻後半につれてグッとつかまれた。 「紫式部の時代に比べ外の世界の闇はすっかり消えてしまったけれど、心の闇はほとんどそのまま残っている。」このフレーズが印象的。 物質的な成長と精神的な成長の相反を感じた。 下巻が楽しみ。

Posted byブクログ

2023/07/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分のことを苗字で常に呼ぶナカタさん。たったそれだけで記憶を全て失う前の知能の高いナカタさんを表現していて素敵。 トラック運転手とナカタさんのやり取りに、温かさを感じた。 山小屋で数日過ごした少年の思考はまるで登山家のよう。用心深く簡素であるための思慮深さ。 さてこの先どのように展開するのだろう。

Posted byブクログ

2023/06/29

作中で主人公の田村カフカ君が夏目漱石の坑夫の魅力について言語化しようと試みますが、その魅力はまさしく村上春樹さんの小説で体現されているように感じます。勿論、海辺のカフカ自体が家出少年の話しを軸として、村上春樹的な坑夫の部分もあるのかもしれませんが、全体として現実で起こる様々な出来...

作中で主人公の田村カフカ君が夏目漱石の坑夫の魅力について言語化しようと試みますが、その魅力はまさしく村上春樹さんの小説で体現されているように感じます。勿論、海辺のカフカ自体が家出少年の話しを軸として、村上春樹的な坑夫の部分もあるのかもしれませんが、全体として現実で起こる様々な出来事を受け入れ、流されていく。そこには教訓的な何かがある訳でも、誰もが感心する劇的なオチがある訳でも無い。捉え所のない物語の中に人々を惹きつける何かがあるのが共通しているように感じます。

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2023/06/24

佐伯さんの大切な人を咎めてしまったのは当人の想像力が足りなかったから。安倍さんを殺害した人もきっと同じ。 想像力が足りなくてそれが全てだと思い込んでしまう。 ノルウェイの森と似たような喪失感を感じさせられる場面はあったけど、ミステリー系な部分もあったからノルウェイの森ほど気分が...

佐伯さんの大切な人を咎めてしまったのは当人の想像力が足りなかったから。安倍さんを殺害した人もきっと同じ。 想像力が足りなくてそれが全てだと思い込んでしまう。 ノルウェイの森と似たような喪失感を感じさせられる場面はあったけど、ミステリー系な部分もあったからノルウェイの森ほど気分が落ち込まず読めた。下巻に期待!

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2023/06/16

村上春樹のイメージとは違う、文章の表現が印象深いというより割とシンプルにストーリーを追う作品。 こんな作品も書けるのねーと思いながら下巻に続きます。

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