海辺のカフカ(上) の商品レビュー
正直あまり期待しないで読み始めたのだけど、思いの外面白い。村上作品特有の何かの喪失というものがテーマの一つではあるようだ。そして、とにかくナカタさんが愛おしい。彼の影が薄く、田村カフカとのつながりを示すようないくつかのエピソードは二人はニコイチなのかな?とか。佐伯さんとカフカの関...
正直あまり期待しないで読み始めたのだけど、思いの外面白い。村上作品特有の何かの喪失というものがテーマの一つではあるようだ。そして、とにかくナカタさんが愛おしい。彼の影が薄く、田村カフカとのつながりを示すようないくつかのエピソードは二人はニコイチなのかな?とか。佐伯さんとカフカの関係性とか。カフカの父の予言はどうなっていくのか?とか。とにかく分からないことがたくさんある。下巻が本当に楽しみ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
長年ノーベル賞候補といわれ、何となく難しい本なのかと思っていままで敬遠していきた本 前回読んだ短編が非常に良かったので、読み始めたらファンタジーといってもいいような内容で驚いた。アニメで言えばピンドラや残響のテロルを連想するような抽象的で引用の多い内容だが、無理にけむに巻くということもなく、淡々と語られる感じで読みやすい 作中で主に引用という形で、作品の核といえるような部分も比較的わかりやすく示されている p200「一人ひとりの人間存在は厳しく孤独であるけれども、その記憶の元型においては、私たちはひとつにつながっている」 235「退屈でないものには人はすぎに飽きるし、飽きないものはだいたいにおいて退屈なものだ」 278「夢の中から責任は始まる」 少年とナカタさんが今後どう絡むのか下巻の楽しみである
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村上春樹の本は1度短編を読んだことがありました。その時はそこまで惹かれず、、長編に手にする気が起きなかったのですが…職場でギリシャ悲劇の「オイディプス王」の舞台を観に行ったという話をしたところ、同僚がこちらの本をぜひ読んでほしいと貸してくれました。 読み切れるかな、、と一抹の不安...
村上春樹の本は1度短編を読んだことがありました。その時はそこまで惹かれず、、長編に手にする気が起きなかったのですが…職場でギリシャ悲劇の「オイディプス王」の舞台を観に行ったという話をしたところ、同僚がこちらの本をぜひ読んでほしいと貸してくれました。 読み切れるかな、、と一抹の不安を抱えて読み始めたのですが、第1章にしてその不安は吹き飛びあっという間に夢中に!! 図書館で暮らし始めた「僕」に今後どういう運命が待ち受けているのか…!下巻での展開が楽しみです♪
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もし村上春樹が家出ストーリーを書いたら、という印象。 家出ストーリーっていうメインがあって、それを村上春樹要素が包んでいるような感じ。なのでストーリーは案外ありきたりで単純だなと感じる。なので正直王道で奇抜な展開が少ないので少し退屈に感じる場面、ペースが落ちる場面もあったが、村上...
もし村上春樹が家出ストーリーを書いたら、という印象。 家出ストーリーっていうメインがあって、それを村上春樹要素が包んでいるような感じ。なのでストーリーは案外ありきたりで単純だなと感じる。なので正直王道で奇抜な展開が少ないので少し退屈に感じる場面、ペースが落ちる場面もあったが、村上春樹要素で苦はなく読み進められた。 毎度思うが今回も、暴力シーンの緊迫感とセックスシーンの昂りの表現は見事だと感じた。この2つのシーンを読んでいると感覚がまるで実体験のように心に想起される。
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続きが気になってどんどん読み続けたが、内容があまり理解できなかった。 ネットで考察をあさってみよう。
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思いもしないことが次々に起きて、考えたことないことに対する考え方や、会ったことないタイプの人がでてくる。 その独特の世界を受け入れたり、理解したりしようとしすぎると困惑するが、興味は湧くし、夢中になってしまう。
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カフカが最初に出会う人たちが全員女の人であることによって生まれる効果は何なのだろうか。 また、「ナカタ」が自分の名前を含め、必ず名前を呼びたがるのは、「あなた」「わたし」のような抽象的な人称表現を理解する能力がなくなってしまったことを表しているのか、それともそれ以外の意図がある...
カフカが最初に出会う人たちが全員女の人であることによって生まれる効果は何なのだろうか。 また、「ナカタ」が自分の名前を含め、必ず名前を呼びたがるのは、「あなた」「わたし」のような抽象的な人称表現を理解する能力がなくなってしまったことを表しているのか、それともそれ以外の意図があるのか。 『オイディプス王』の話がでてきて、カフカの母親・姉が今どこにいるかわからないという設定と重ねると、「あれ?もしかしてそういうことか?」と今後の展開を想像してワクワクしてしまうのだが、おそらく外れそうなので邪推は辞めておこう。
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村上作品で一番好きな本。 15歳の少年カフカの青臭く初々しいところ、甲村記念図書館のスタッフの大島さんや佐伯さん、不思議ななかたさん(笑)、みんな愛しく思える。
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自分にとって村上春樹の作品は縁がないと思っていて読まず嫌いでしたが、初心者でも楽しく読むことができました。読み終えた後の余韻が良かった作品です。
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村上春樹の代表作とあって、ドライブマイカーから入って2作目となります。全くあらすじも知らない状態から読み始め、世界で1番タフな15歳というフレーズからその少年のストーリーかと思いきや、2つのストーリーが同時並行で進んでいく面白さがあります。2つの話を行ったり来たりとなるため、ちょ...
村上春樹の代表作とあって、ドライブマイカーから入って2作目となります。全くあらすじも知らない状態から読み始め、世界で1番タフな15歳というフレーズからその少年のストーリーかと思いきや、2つのストーリーが同時並行で進んでいく面白さがあります。2つの話を行ったり来たりとなるため、ちょうど良いテンポで気持ちの切り替えもでき非常に読みやすく引き込まれました。下巻まで読んだ上での感想となりますがまた、気になる点や理解できない点が多く残ったままとなりました。自分としては読み切れたので退屈とは思いませんでしたが、人に勧めることはないといった感じです。
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