海辺のカフカ(上) の商品レビュー
あらゆる箇所をむやみに繋げて考察するのは何だか見当違いな気がしてくるし、やっぱり村上春樹の作品は異質だなぁ。 物事を一つに、より簡潔に考えることが癖になってるけど、こういう作品を読むと文章の細部隅々までを味わいたくなる。 想像力の中で生まれる責任感について。 「僕はその輝く夜空...
あらゆる箇所をむやみに繋げて考察するのは何だか見当違いな気がしてくるし、やっぱり村上春樹の作品は異質だなぁ。 物事を一つに、より簡潔に考えることが癖になってるけど、こういう作品を読むと文章の細部隅々までを味わいたくなる。 想像力の中で生まれる責任感について。 「僕はその輝く夜空の下で、再び激しい恐怖に襲われる。息苦しくなり、心臓の動悸が速まる。これほどすさまじい数の星に見おろされながら生きてきたというのに、僕は彼らの存在に今まで気づきもしなかった。ーーどこまで行っても僕はそんな無力さから逃げきることはできないのだ」 反対に、想像力を欠いた狭量さ、非寛容さ、無責任さについて。 大島さんはそういった連中を〈うつろな人間たち〉と呼ぶ。 そしてその両方にも属さない、想像力がすっぽり欠如していながらも、主義主張を持たないナカタさん。 これからの展開に期待が膨らむところだけど、小さな図書館のどこを探しても下巻が見当たらないので帰国するまでおあずけ。
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ナカタさんと田村カフカの物語、二つは関係性があり、田村カフカは、15歳のタフな青年でナカタさんは、頭が悪くなってしまった老人 田村カフカが家出をして、佐伯さんや、大島さんに出会う。また、ナカタさんは、猫と喋れる そして、出会ってしまう。猫を殺す男に、そして、ナカタは殺してしまう。...
ナカタさんと田村カフカの物語、二つは関係性があり、田村カフカは、15歳のタフな青年でナカタさんは、頭が悪くなってしまった老人 田村カフカが家出をして、佐伯さんや、大島さんに出会う。また、ナカタさんは、猫と喋れる そして、出会ってしまう。猫を殺す男に、そして、ナカタは殺してしまう。 血が服につく、時間が経つと消える。すると、田村カフカの方に血が移っていた。
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東京の神保町でオトナ買いシリーズ2 大島さんの、体は女で心と見た目は男で、恋愛対象は男という珍しいゲイの設定いいな~! 1Q84よりは短く、ねじまき鳥クロニクルよりは簡単で、さくっと読めちゃった。
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村上春樹さんの作品を読むのはこれが2つ目ですが、1Q84よりは馴染みやすかったです。下巻も気になります。
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カフカ少年とナカタさんのおそらく(←というのは下巻未読のため)面識のない2人の物語が交互に展開される構成で、読み進めるうちに少しずつ繋がっていって面白い。 カフカは15歳の少年とは思えないくらい世界を冷めた目で見ているけども、時おり顔を赤らめたりするところにやっぱり少年なんだな、とほっとする。 「トーメイ高速道路にはどのようにして行けばよろしいのでしょうか」 と尋ねるナカタさんに至ってはどうしたって親近感が湧く。(方向音痴なので) 「はい、ナカタはウナギが好物であります」 こんなにも愛おしい50代...だっけ?にわたしは今まで出会ったことがなかったなあ。美味しそうにウナギを頬張るナカタさんが見てみたい。 そんな愛嬌たっぷりの2人の周りには心優しい人が沢山いてそれもまた魅力的。 図書館で働く大島さんの哲学者のような言い回しも好きだし、皮肉たっぷりに論破した場面は気持ちの良いものでした。 ナカタさんは四国に向かうためヒッチハイクをするのだけど、それはそれは次々に良い人と巡り合うのです。 中盤で残虐な場面があって思わず目を背けたくなったけれど、そこから急展開して面白くなってきたので早く下巻を買わないと。
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村上文学のなかでは、自分探しをしながら、他人と関わって、自分を成長させていく、ノルウェイの森やねじまき鳥クロニクル系の小説。いつもながら、主人公の孤立が中央にでんと座って、さまざまなモチーフが絡み合って物語が複雑化していますね。 オィディプス王に似た父親殺しから、母親との姦通も...
村上文学のなかでは、自分探しをしながら、他人と関わって、自分を成長させていく、ノルウェイの森やねじまき鳥クロニクル系の小説。いつもながら、主人公の孤立が中央にでんと座って、さまざまなモチーフが絡み合って物語が複雑化していますね。 オィディプス王に似た父親殺しから、母親との姦通も匂わせるエディプスコンプレックスらしきものを大きな筋として、主人公カフカが自分と向き合っています。幻想世界の中には、源氏物語や雨月物語の生霊が加わり、対役のナカタさんが親近感高く描かれています。突飛だが、妙にリアリティーのあるナカタさん、好きだなー♪ 物語があっちの世界に行ったり、こっちの世界に帰ってきたり、村上ワールド全開に楽しめます。
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下と合わせてレビュー。 やはりストーリーは何が起こっているのか判然としないが、1ページ1ページが面白くどんどん読み進められる。 やっぱりキャラクターが魅力的。さくらさん、大島さん、ナカタさん、星野さんが好き。 途中から話がすごく観念的になってよくわからなくなった。 決められ...
下と合わせてレビュー。 やはりストーリーは何が起こっているのか判然としないが、1ページ1ページが面白くどんどん読み進められる。 やっぱりキャラクターが魅力的。さくらさん、大島さん、ナカタさん、星野さんが好き。 途中から話がすごく観念的になってよくわからなくなった。 決められた世界の仕組みや流れがあって、その一部として動く人間たちの話だった気がする。違う気もする。 読み返す時はナカタさんにまた会いたい時だと思う。
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大好きな作家、村上春樹さんの小説家の中でも1番読み返している本です。 読み返すたびにその時の心境が反映されて心への響き方が変わります。
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※このレビューにはネタバレを含みます
再読。世界一タフな15歳のカフカ、ネコとおしゃべりできるナカタ、戦時中の奇怪な出来事関連の3つがかわるがわる出てくる。以前もそうだったが、猫殺しの場面はえぐい。噛み締めて読んでいると苦しくなって途中休憩してしまった。 難解な言葉がたくさん出てくるが、いちいち考えていると前に進めなくなりそうで、さらりと雰囲気だけ汲んで読んでいく。文章は読みやすい。今後の展開は全く読めず。(再読なのに覚えてない)
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久しぶりに村上春樹を読む。 所々にハッとさせられる文章や言葉があり、読み応えというよりも見逃せないという感じ。 メタファーという言葉が何度も出てくるけれど、出てくるごとに何を指しているのか分かりにくくなり、下巻でスカッとするのかな?いや多分、スカッとはしない笑 書きたい、同じ本を...
久しぶりに村上春樹を読む。 所々にハッとさせられる文章や言葉があり、読み応えというよりも見逃せないという感じ。 メタファーという言葉が何度も出てくるけれど、出てくるごとに何を指しているのか分かりにくくなり、下巻でスカッとするのかな?いや多分、スカッとはしない笑 書きたい、同じ本を読んだ人とは話したいことは山ほどあるのだけれど、感想とは違うものになりそうで。 とりあえずいろいろ空から降ってくるのは、映画マグノリアを思い出して仕方がない、、 気分が悪くなったり、良くなったり、とりあえず混乱するストーリーで、掴みどころがない。 でも続きは読みたい、変な話だなー
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