1,800円以上の注文で送料無料

太陽の簒奪者 の商品レビュー

4.1

68件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    31

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

ハードSFの王道、異…

ハードSFの王道、異星人とのファーストコンタクトを描いた作品です。野尻さんらしい、知性とは何か、という問題に取り組んだ秀作と言えます。ちなみに、距離のスケールが大きい宇宙でのコンタクトや戦闘を逃げずに書いた(これでも数字は意図的に甘くしてあるらしいですが)という点でも読みがいのあ...

ハードSFの王道、異星人とのファーストコンタクトを描いた作品です。野尻さんらしい、知性とは何か、という問題に取り組んだ秀作と言えます。ちなみに、距離のスケールが大きい宇宙でのコンタクトや戦闘を逃げずに書いた(これでも数字は意図的に甘くしてあるらしいですが)という点でも読みがいのある作品です。

文庫OFF

太陽の変化により地球…

太陽の変化により地球に及ぼす影響がうまくかけてると思います。

文庫OFF

2024/04/16

「トップを狙え!」が見たくなった。宇宙スケールでランデブーや攻撃に時間がかかったりする展開がたまらない。Terra Invictaというゲームでも描かれる、異星人が来るまでに地球人の意思統一で悶着するという流れも好きです。

Posted byブクログ

2022/11/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

王道も王道のテーマを扱ったSF。 ファーストコンタクトものでありながら、ミリタリーな興味に頼らず、思考として面白さを表現できたのは近年のAI研究などの成果があってこそとしても最高のエンターテイメントであると感じた。主人公が科学者の女性であったことや時間経過も含めて描くことで物語に落ち着きを与えており、独特の余韻を残すこととなったと思う。

Posted byブクログ

2021/04/09

もう、この手の本は圧倒的に好き。 幼少のころから本好きではあったが、社会人の一時期は読書の習慣から離れていた。その後、ポツポツと復活したときに手にした一冊が、野尻さんの「沈黙のフライバイ」。「なんて面白い短編集なんだ!!」と感動して、親や友人に貸してみたが、そこまでの反響は得られ...

もう、この手の本は圧倒的に好き。 幼少のころから本好きではあったが、社会人の一時期は読書の習慣から離れていた。その後、ポツポツと復活したときに手にした一冊が、野尻さんの「沈黙のフライバイ」。「なんて面白い短編集なんだ!!」と感動して、親や友人に貸してみたが、そこまでの反響は得られず。しばらくして、「自分はSFというジャンルが人よりかなり好きなんだ(思い返せばガンダムとかも超好きだし)。」と自覚するに至る。 前置きが長くなったが、そんなSFとの出会いの一冊をプレゼントしてくれた野尻さんの代表作。いつか読みたいと思いながらはや15年ぐらい?ついに手を取ったが、やっぱり面白かった。 テンポよく進むストーリーの中にちりばめられたいくつもの科学トピックにページを繰る手がとまらなかった。最後、「ん、この宇宙人は結局何だったんだ」というところはやや消化不良であったことは否めないが、それはそれとして、人類や宇宙探索への未来に対する思いが否応なく掻き立てられた。 幸い、老衰まで生きることができれば、あと30年から40年程度の余生か。 生きているうちに地球外の知的生命体に合うのはよほどの幸運がない限り困難なのかもしれないが、月や火星への入植、太陽系における他の生物の発見ぐらいまでは見届けたいな。 そんなことをみんなが夢見れるようになれば、世界だってもっと平和に、もっと住みやすくなるとのにね。

Posted byブクログ

2019/03/28

スペシャルサンクスの多さに驚いた。やはりこれだけ綿密な科学的な展開、情景描写をしようと思ったら、それだけ専門家の意見が必要となるものなのか。本書でいちばん気に入ったのが、やはり高次元の知性体であるビルダーの意識だ。種族全体で意識を共有している彼らは、自分の意識について自由にコント...

スペシャルサンクスの多さに驚いた。やはりこれだけ綿密な科学的な展開、情景描写をしようと思ったら、それだけ専門家の意見が必要となるものなのか。本書でいちばん気に入ったのが、やはり高次元の知性体であるビルダーの意識だ。種族全体で意識を共有している彼らは、自分の意識について自由にコントロールできない。しかし不慮の事態で意識の結合が解けた場合は、適応的な(自然物としての)人間とコンタクトできる。しかしその独立した意識も、やがて高次元の意識へと回帰して、人間の意志を認識できなくなってしまう。そういうあり方が非常に面白かった。

Posted byブクログ

2019/03/19

ハードSFの常としてキャラクターが弱いし、ご都合主義ではあるが、次々と繰り広げられる華麗なイメージはそれを補ってあまりある。エイリアンが重力井戸である惑星に拘泥する生命体に宿る知性を無視したのはやむを得ない(万能のナノマシンに冗長度を付与し暗号化すれば外部から手出しできなかったろ...

ハードSFの常としてキャラクターが弱いし、ご都合主義ではあるが、次々と繰り広げられる華麗なイメージはそれを補ってあまりある。エイリアンが重力井戸である惑星に拘泥する生命体に宿る知性を無視したのはやむを得ない(万能のナノマシンに冗長度を付与し暗号化すれば外部から手出しできなかったろう)、それがあまりにも敵対的でコンタクト不能とされたというのも、悲劇的だがありそう。すなわち幕末の幕臣の、西欧人に対峙するイメージか。アメリカSFには集合的知性と個人主義との対決は悲劇的に終わることが多い、対比して極めて日本的結末

Posted byブクログ

2018/11/04

ああ、王道のファーストコンタクト物って久しぶりに読んだけど、まだまだ新境地があったのね。SFっていいわあ。SFが加賀くん可能性を指摘し、科学が発達したらまたSFも新たな地平が開かれるので、SFも科学も進んで欲しいところ。ところで、沈黙のフライバイ、南極点のピアピア動画 、ふわふわ...

ああ、王道のファーストコンタクト物って久しぶりに読んだけど、まだまだ新境地があったのね。SFっていいわあ。SFが加賀くん可能性を指摘し、科学が発達したらまたSFも新たな地平が開かれるので、SFも科学も進んで欲しいところ。ところで、沈黙のフライバイ、南極点のピアピア動画 、ふわふわの泉(再刊)、そしてコレと読んだ順番がアレになってしまった(^^;

Posted byブクログ

2018/10/08

10:水星に突如として現れた謎の建造物、それが誰によって、何のために造られたのかを解明するところから異星人とのファーストコンタクトまでが、丁寧に描かれています。異星人ビルダーの正体は先日読んだ「ハーモニー」にも通じる部分があり、決して難しくないながらも想像を超えており、まったく圧...

10:水星に突如として現れた謎の建造物、それが誰によって、何のために造られたのかを解明するところから異星人とのファーストコンタクトまでが、丁寧に描かれています。異星人ビルダーの正体は先日読んだ「ハーモニー」にも通じる部分があり、決して難しくないながらも想像を超えており、まったく圧倒されます。専門用語は理解できないながらも、2002年に発表されたこの作品がいま現在もリアリティを失っていないことに驚愕。 「沈黙のフライバイ」よりも若干ハードな印象でした。いや、面白かった!

Posted byブクログ

2017/06/15

野尻抱介の本を最初に見かけたのは子ども部屋で「ピアピア動画」という題名と表紙絵で引いてしまっていた。 しかし「沈黙のフライバイ」が好みにハマったので手にしたのがこれ…面白いじゃないか!( ゚Д゚) クレギオンってシリーズも読んでみたい。

Posted byブクログ