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太陽の簒奪者 の商品レビュー

4.1

69件のお客様レビュー

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    16

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2014/06/15

青春時代から50代になるまで、宇宙に魅せられ続けた女性の話。 太陽が遮られ、加速的に衰退し始めた地球の人間が、生存をかけて未知との遭遇を試みる。 好奇心こそが知性であるって決めつけるのは人間のエゴなのかな? SF用語が多かったけど、ラノベ並に改行が多かったせいか、思いのほか早く...

青春時代から50代になるまで、宇宙に魅せられ続けた女性の話。 太陽が遮られ、加速的に衰退し始めた地球の人間が、生存をかけて未知との遭遇を試みる。 好奇心こそが知性であるって決めつけるのは人間のエゴなのかな? SF用語が多かったけど、ラノベ並に改行が多かったせいか、思いのほか早く読み終わった。 でも面白かったのかどうか微妙なところ。 前半は良かったんだけど…… まあ後半もある意味リアリティはあったけど…… 最終的に、「フーン」という感じになったような気がしなくもない。

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2014/04/02

同作者『ふわふわの泉』もそうだけれど、なんでもない普通の学生時代から始まり、大人になって本気で宇宙を相手にできるまでに成長する主人公。子供が子供のままでセカイを救う話との違いは、自分の将来に希望が持てること。歳をとるのもいいかもしれない、と思わされる。

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2014/02/24

この作者のテーマは、未知との遭遇。「ピアピア」も「ふわふわ」も。 ただ、交流できない存在との遭遇は初めてかな。読んだ順番では。 おそらく、地球に存在している自分達人類と、同様の進化をしてきた宇宙人。その行き着く先。それは結局のところ、自分達の行き着く先。 個が集まって、全体と...

この作者のテーマは、未知との遭遇。「ピアピア」も「ふわふわ」も。 ただ、交流できない存在との遭遇は初めてかな。読んだ順番では。 おそらく、地球に存在している自分達人類と、同様の進化をしてきた宇宙人。その行き着く先。それは結局のところ、自分達の行き着く先。 個が集まって、全体となる。一は全、全は一。そうはいうけれど、貴方たちのようになってしまうの? バッドエンドと思うような状況を眼にしてしまった亜紀の切なさ。 積極的な敵対でないけれど、決して相容れない存在との遭遇。 なかなか悲劇的な未知との遭遇。

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2014/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

NHK FM の「青春アドベンチャー」でラジオドラマ化されています、天文部部員の主人公が水星の太陽面通過という地味なイベントを見ている最中に水星で起きている異変に気が付き、その後、異星人が作り上げようとしているダイソン球の破壊任務を成功させ、その異星人とのファーストコンタクトを自我を持つ人工知能を通して成功させるといった SFマニアなら涎を垂らして半狂乱になるほどの良作です

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2013/11/17

ーーー西暦2006年、水星から突如として噴き上げられた鉱物資源は、やがて太陽をとりまく直径8000万キロのリングを形成しはじめた。はたしてリングの正体は? 人類の運命は? 異星文明への憧れと人類救済という使命の狭間で葛藤する科学者・白石亜紀は、宇宙艦ファランクスによる破壊ミッシ...

ーーー西暦2006年、水星から突如として噴き上げられた鉱物資源は、やがて太陽をとりまく直径8000万キロのリングを形成しはじめた。はたしてリングの正体は? 人類の運命は? 異星文明への憧れと人類救済という使命の狭間で葛藤する科学者・白石亜紀は、宇宙艦ファランクスによる破壊ミッションへと旅立つが…。 野尻抱介2冊目。 ジャンルとしてはファーストコンタクトもののSFになるのか。 この手の物語にありがちなご都合主義 (例えば熱気バサラの唄がプロトデビルンに有効だとか。いや、マクロス大好きですけどね…笑) はほとんど見受けられず、ある意味冷徹な視点から描かれている。 自分自身、先入観を持って読んでいたために、作中の人物の「あなたはバランスを失していませんか」という言葉にハッとさせられた。 物語のなかでも語られる、心とは、知性とは何かという問いかけも含め二度三度と読みたい作品だ。 「機関士には機関士の仕事があるんです。まあ、いろいろと」

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2013/10/08

正統派ファーストコンタクトもの。 斬新な設定とか奇想天外なアイディアがあるわけではありません。 でも、面白い。 人類の危機であるはずの異星人の襲来。 それでも白石亜紀は異星人との意思疎通を諦められません。 未知への憧れと探究心が命の危機に勝るのです。 この知的欲求がSFの面白さの...

正統派ファーストコンタクトもの。 斬新な設定とか奇想天外なアイディアがあるわけではありません。 でも、面白い。 人類の危機であるはずの異星人の襲来。 それでも白石亜紀は異星人との意思疎通を諦められません。 未知への憧れと探究心が命の危機に勝るのです。 この知的欲求がSFの面白さの原点なのかなと改めて思いました。

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2013/09/09

前半はまだ見ぬ異星人に対する憧れが募りつづける主人公に、読み手も異星人に会いたい、文化交流したい気持ちが高められた。 でもラストはあっさり。主人公のがっかり感をよく表しているといえば、そうだけど。 もっといろいろあってもよかったなあ

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2013/07/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

基本的にゆるふわハードな世界観で描かれる尻P作品の中で、 異色のハードさを誇っているのが本作。 敢えて硬派、あるいはハードボイルドと形容したい。 他のゆるふわ感がクラーク的とすると、本作はホーガン的だろうか。 その硬質観を構成しているのは何と言っても来客の「無関心」、 これに尽きるでありましょう。作中のギミックに関わるので詳細は省く。 本作をソリッドに書きすぎたバックファイアがあーやさんだったりして・・・

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2013/06/27

徹底的な迄の理性派で在り乍ら、異星生命体とのコンタクトを望み続ける熱い魂を持つ女性の一代記、と云うのが印象です。最後の一行に至る迄じっくり味わうべき作品。この内容をよくこの頁数に纏めたなあ。。

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2013/06/16

水星に起きる異変、太陽の周りに構築されていくリング。日照が低下した地球の危機。なぜこんなことが起きたのか?どうすれば地球を救うことができるのか? 専門的な内容も多く難しかったが、すごく読ませる小説で、テンポよく楽しめた。 異星人とコンタクトしてからの話も面白い。主観を共有し、個を...

水星に起きる異変、太陽の周りに構築されていくリング。日照が低下した地球の危機。なぜこんなことが起きたのか?どうすれば地球を救うことができるのか? 専門的な内容も多く難しかったが、すごく読ませる小説で、テンポよく楽しめた。 異星人とコンタクトしてからの話も面白い。主観を共有し、個を持たずはるかに高度な思索を可能とした生物。進化の過程でいかにしてこうなったのかを詳しく書いてみても面白いんじゃないかと思う。

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