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太陽の簒奪者 の商品レビュー

4.1

69件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    31

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

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2013/05/05

凄まじい。 異星から飛来しようとする生命体。それに対する地球人の感情や情勢が、主人公が生命体へ馳せる期待や憧憬とは逆に恐怖や懐疑の方向へ向かっていく様子は現実味を覚えた。 ただ、ハードSFとされるだけあって、科学ド素人の私には想像の及ばない点もあった。しかし、それすら軽く消し飛ば...

凄まじい。 異星から飛来しようとする生命体。それに対する地球人の感情や情勢が、主人公が生命体へ馳せる期待や憧憬とは逆に恐怖や懐疑の方向へ向かっていく様子は現実味を覚えた。 ただ、ハードSFとされるだけあって、科学ド素人の私には想像の及ばない点もあった。しかし、それすら軽く消し飛ばすストーリーテリングや心理描写に焦燥を掻き立てられ、全編を通して愉しめた。

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2012/08/25

エイリアンとのファーストコンタクトをまじめに書いたお話。SF の設定を使ったミステリの要素も含んでいる。「星を継ぐもの」みたいに。水星の構造物の謎とか、その謎がわかったことによる新たな謎。ちゃんと解き明かされていて読後感はいい。 しかし、主人公の白石亜紀は優秀すぎる気がするけど...

エイリアンとのファーストコンタクトをまじめに書いたお話。SF の設定を使ったミステリの要素も含んでいる。「星を継ぐもの」みたいに。水星の構造物の謎とか、その謎がわかったことによる新たな謎。ちゃんと解き明かされていて読後感はいい。 しかし、主人公の白石亜紀は優秀すぎる気がするけど。 どことなく、「幼年期の終わり」とか攻殻機動隊のタチコマを思わせる。 「思考」って何なんでしょうね。

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2012/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ファーストコンタクトもの。異星人となかなかコンタクトできないもどかしさが、リアルな感じがして面白い。 それだけに、最後のコンタクトがちょっと拍子抜けというかご都合主義っぽいというか、ちょっと残念な感じもする。 が、秀逸な作品だとは思う。 白石亜紀が、どうしても白亜紀に見えてしまうのは私だけ?

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2012/10/14

内容(「BOOK」データベースより) 西暦2006年、水星から突如として噴き上げられた鉱物資源は、やがて太陽をとりまく直径8000万キロのリングを形成しはじめた。日照量の激減により、破滅の危機に瀕する人類。いったい何者が、何の目的でこの巨大リングを創造したのか?―異星文明への憧れ...

内容(「BOOK」データベースより) 西暦2006年、水星から突如として噴き上げられた鉱物資源は、やがて太陽をとりまく直径8000万キロのリングを形成しはじめた。日照量の激減により、破滅の危機に瀕する人類。いったい何者が、何の目的でこの巨大リングを創造したのか?―異星文明への憧れと人類救済という使命の狭間で葛藤する科学者・白石亜紀は、宇宙艦ファランクスによる破壊ミッションへと旅立つが…。 ---------------------------------------- 『南極点のピアピア動画』がサイコーに面白かったので、同じ作者の作品ということで読んでみた。 実に面白い! ファーストコンタクトを描いたハードSF。和製ハードSFで、ここまでしっかりとした作品は久しぶりに読んだ。 小飼弾氏がブログでハードSF2.0と呼んでいるが、同感。(http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50843006.html) 傑作である。

Posted byブクログ

2012/08/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なかなか.よかった ファーストコンタクトもの.迫りくる害が意思を持っているかわからない,というのはよく見るパターンではあるけれど,この作品の中では,その視点が揺らぐことでおもしろくなっている. 全体をみると,バーーーーーーーーっと流れに乗ってしまった感じ. 悪くはないが,軽いのか.

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2012/06/25

ファーストコンタクトもの。 ラストはまぁ、いいんじゃないかな。一番良かったのは、向こうが徹底的に無関心であるということ。こちらは必死に呼び掛けるけど、徹底的に無視される。勝手に不安になった人類は、どんどん攻撃的になっていく…。ハードSFとなっているが、そこまでではないかな…。

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2012/01/28

太陽をとりまくリングを作った異星人〈ビルダー〉との ファーストコンタクト。 地球人は、希望より疑念を重く扱う。 地球人は、自らより優れた存在を危険視する。 地球人は、生に執着する。 友好、懐疑、希望、恐怖、様々な問題や謎があるなかで、 偏見にとらわれず真実をつきとめようとする...

太陽をとりまくリングを作った異星人〈ビルダー〉との ファーストコンタクト。 地球人は、希望より疑念を重く扱う。 地球人は、自らより優れた存在を危険視する。 地球人は、生に執着する。 友好、懐疑、希望、恐怖、様々な問題や謎があるなかで、 偏見にとらわれず真実をつきとめようとする主人公の姿勢が良かった。

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2012/01/22

地球外知的生命とのファーストコンタクトを扱った作品。物語は2006年11月9日に始まり2041年8月1日2時頃終る。作品中での時間はほぼ均質に流れる為、十頁足らずで一年が経過することになる。『深海のYrr』の著者なら二千頁は費やしたであろうテーマを敢えて三百頁内に収めた著者に粋を...

地球外知的生命とのファーストコンタクトを扱った作品。物語は2006年11月9日に始まり2041年8月1日2時頃終る。作品中での時間はほぼ均質に流れる為、十頁足らずで一年が経過することになる。『深海のYrr』の著者なら二千頁は費やしたであろうテーマを敢えて三百頁内に収めた著者に粋を感じる。超光速やワープ航法を用いず異星船の巡航速度を光速の六%に設定したことが却って物語に疾走感を与えている。最後に異星人とのコンタクトが描かれるが個人的には最後まで理解も意思疎通も不能な存在のまま太陽系の彼方に去ってほしかった。

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2011/12/14

異星人とのファーストコンタクト物。専門的なSF用語が説明無しにポンポン出てきますが、多少読み飛ばしても何とか読み進められました。 速いテンポでストーリーが展開し、グイグイ物語に引き込まれます。 特にナノ建築のテクノロジーや異星人の知性に対する考察が燃えます! 対して登場人物の...

異星人とのファーストコンタクト物。専門的なSF用語が説明無しにポンポン出てきますが、多少読み飛ばしても何とか読み進められました。 速いテンポでストーリーが展開し、グイグイ物語に引き込まれます。 特にナノ建築のテクノロジーや異星人の知性に対する考察が燃えます! 対して登場人物の心理描写は少な目で、ちょっと物足りなく感じました。筆者の別の著書は人物を深く描いているものもあるので、本書はハードSFに寄っていると思われます。 惜しむべくは読み飛ばしてしまった断片。そこを楽しめれば読後の感想も違った物になる気がします。いつかSF経験値が貯まったら、再読してみたいです。

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2011/10/03

古典的な「ファーストコンタクト物」にスペースオペラをミックス。 新味はないが、説明が尽くされていて平易なところがよい。 最後にあの人物を登場させる構成もにくい。 たしかに話題になっただけのことはあるが、 盛り上がりに欠けるというか、全体的に薄味かもしれない。

Posted byブクログ