詩的私的ジャック の商品レビュー
世の中は「そんな理由で?」 と思うことで溢れ返っている。人間の心理状態の脆い崩れやすい不安さほど、この世で何より馬鹿馬鹿しいことはない。他人の真理ほど、当事者以外、その信念は到底知る良しは許されていない。 ハイホー・ゴールド! ハイホー・マネー! 洪水の夜にはもってこいのステ...
世の中は「そんな理由で?」 と思うことで溢れ返っている。人間の心理状態の脆い崩れやすい不安さほど、この世で何より馬鹿馬鹿しいことはない。他人の真理ほど、当事者以外、その信念は到底知る良しは許されていない。 ハイホー・ゴールド! ハイホー・マネー! 洪水の夜にはもってこいのステップさ 詩的な君は、死んで、死んで! 顔を洗って一昨日おいで なけなしのキッス! 風に舞って 抜け駆けのキッス! 夢を見るように 踏切に残るハイヒール 凍りついたシネマショー あんなに柔らかいサスペンション ハイホー・ゴールド! ハイホー・マネー! 殺人の夜にはもってこいのステップさ 私的な君は、死んで、死んで! 顔を洗って一昨日おいで 溶けだしたキッス! 繰り返して 閉じこめたキッス! 思い出すように 踏切に残るハイヒール 凍りついたシネマショー もう動かないサスペンション (エクスプレッション/作詞:結城稔)
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最後の犀川の解説読んでて、なんかこんがらがって来ちゃったよ(再読なのに…)。そこまで入り込めなかったのかな 犀川同様、犯人の心理が理解しづらい話は解答よんでても今一頭に入ってこないところがあるね。 一般的なミステリに登場する探偵と犀川先生の決定的に違うところって、殺人事件自体はそんなに重要視していないところだよね トリックさえ解けば他はどうでもいいって感じで、犯人の心理なんてさらさら理解しようとしない感じが不思議でよい …とりあえず酔っ払った萌絵いいよね。酔った勢いで逆プロポーズとかしちゃってさ。で、翌日やっぱりアレはなしでとか言っちゃって 『萌絵は犀川に近づく。二人は、数字の11よりも接近した。』 こういう表現も好きです。
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S&Mシリーズ4作目。密室で女子大学生が殺されるの巻。 密室のネタは面白くなかった。背景も前作などに比べインパクトに欠ける印象。
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事件についてはあまり印象に残らず。 解説ではジェンダーについて書かれていたが、確かにこの小説に登場した女性は魅力的でした。特に国枝先生のセリフはかっこよかった。
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S&Mシリーズ4冊目。 密室は小説の中でこそ当たり前のように登場するけど、実際は費用対効果が非常に悪い。 犯人が安全な立場にいるための「解かれるべき密室」「カモフラージュとしての密室」というのが新鮮。 犀川先生は「自分が犯人だったら」思考だからこそ真相がわかるのかな。意味のないことはしないから。合理的。こういうところが理系、ともいえるのかな。 (あれっでも、じゃあ意味なしジョークは…?) 萌絵ちゃんは泣いたり笑ったり、怒ったり。 あんなに頭の回転が速いのに、犀川先生のこととなると ぜんぜん理論的になれないのが微笑ましいです。 犀川先生の最後のセリフにときめく。 今後、このふたりはどうなるのだろう~。
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シリーズ4作目でも安定した質を維持しています。 単に「理系」という設定の目新しさや萌絵のキャラクターに依存せず、シリーズを通して森氏の仕事観や人生観が窺えるようで奥が深い。 本作に関しては犯人探しやトリックよりも動機が非常に難解でイマイチすっきりこないのですが、完全解決より曖昧さ...
シリーズ4作目でも安定した質を維持しています。 単に「理系」という設定の目新しさや萌絵のキャラクターに依存せず、シリーズを通して森氏の仕事観や人生観が窺えるようで奥が深い。 本作に関しては犯人探しやトリックよりも動機が非常に難解でイマイチすっきりこないのですが、完全解決より曖昧さを残して考えさせられるところに妙な魅力を感じました。
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S&Mシリーズ第4段。 そして今年100冊目! 相変わらずの2人。 そして密室の謎。 3つも密室が出てくるとは。そして、西之園3年になってる‥笑。 このシリーズ、時間が進んでいるんだ。。。
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着実にはまっていく森博嗣ワールド。 人間の感情や思考の描かれ方がどんどん好きになっていく。 メインの人物は確かに「理系」なのだけど、読み進めるにつれて理系や文系といった区分がこの物語に対してそんなに重要じゃないかな、と思えてくる。 たとえ自分のことであったとしてもその気持ちや想...
着実にはまっていく森博嗣ワールド。 人間の感情や思考の描かれ方がどんどん好きになっていく。 メインの人物は確かに「理系」なのだけど、読み進めるにつれて理系や文系といった区分がこの物語に対してそんなに重要じゃないかな、と思えてくる。 たとえ自分のことであったとしてもその気持ちや想いを言語化しようとすると、混沌とした中の一部を掬い上げるしかない。ある文脈や流れに沿って取り出すから、取りこぼしだらけになるはず。 きっとミステリーの謎解きもそういうことでしかなくて、だから動機や感情に深く突っ込まない犀川先生を筆頭とする謎解きメンバーの手法は実はすごく受け入れやすい、と思う。 そして、謎の解き方だけじゃなく、人物の感情や思考の描かれ方も同じようにシンプルで、それなのに時々意味をすごく考えさせられる。 謎、人物の成長や関係、研究への姿勢、諸要素の描かれ方…どれもが気になるからまた続きを読むんだろうな。
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森博嗣のS&Mシリーズ4作目、2作目と同じく大学を舞台とした密室物 作者は前作を最高傑作と定めているようだけどこれのほうが好み 登場人物の心情は表層を描写する程度で相変わらずあっさり風味
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S&Mシリーズ第四弾。詩的私的ジャックとは作中に出てくるロック歌手の曲の名前。確かに詩的で私的な事件だけども、動機が不十分で「そんな理由で?」と思った。なんか全体的に流し読みしてしまった感じ。 他の人のレビュー見てると賛否両論で否定的な意見も少なくないね。自分もどっちかというと、それに近い・・・。
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