詩的私的ジャック の商品レビュー

森博嗣(著者)

2012/03/12

S&Mシリーズ４作目。今までのに比べてあまり納得がいかない。というのも、理系用語がこれまで以上に専門的過ぎて、自分の中で消化しきれなかった部分があるからだと思う。それでもこの小説を読みたいと思い挫折もせず、いつの間にか読み終えてしまっていて、しかも読後気持ちがいい、てことが一番のミステリーです。

今作で犀川と萌絵の距離感が近くなったと感じました。そっちの方の展開も予想を付けにくくて楽しみですね。
「相手の思考を楽観的に期待している状況・・・・・、これを、甘えている、言うんだ。」痺れる台詞です。

2012/06/18

とりあえず…「怖かった」の一言。

何が怖いか。
前3作と比べても、ストーリーや事件の描写等を含めて
もしかしたら突出したところはないかもしれない。
（すべてが共通してすごすぎるので）

むしろ悍ましさや、人間が抱く限界に達した時の狂気などは
前作までの方が描かれている気もする。特に1作目と2作目。

それでも夜中まで一人で読み進めるのを止めようかと思ったくらい
怖くて仕方なかった。

怖くて仕方ないのに途中で中断できないのが
この著者の作品の魅力だとも思う。

理解出来ない狂気ほど怖いものはないし、
この世で一番怖いのは人間だな、と改めて思った作品。

「怖い」以外の言葉で言うなら「面白い」の一言に尽きる。
それ以外の言葉は見つからない。

2012/02/19

面白くて、先を急いで読んでしまった。
男と女とか、趣味と仕事とか、進学と就職とか、夢と希望とか、考えながら、もう一度じっくりと読みたい。

2012/02/17

S&Mシリーズ第4弾。

4つの中ではあまり好きじゃないな。
犯人のナルシストぶりとか。
犀川先生の出番が少ない気がするし。

2012/02/10

　トリックとか犯人とかは、最初から考える気にもならない。このシリーズは犀川先生のセリフのためだけに読んでいるなぁ。それだけでも価値があると思えるシリーズだからそれでいい。
　ただ、やはりどうしてもこのシリーズに対する反感とか腑に落ちなさというか、そういうものが拭えないのはなぜだろうと考えていた。
　もしかしてこのシリーズが「理系」だからだろうか。文系100％の私は、無意識のうちに「やはり理系の書く小説はつまらない」と無理矢理にでも思い込んで虚栄心を保っているのではなかろうか。……などと疑って暗澹たる気持ちになった。が、読んでいくうちに原因は別のところにあると分かった。
　「先生、私のこと、馬鹿だと思っているでしょう？」酔っ払った萌絵のセリフだ。犀川に「思ってない」と言って欲しいし実際にそう言ってもらうのだけど、酔ったときに出たこの言葉は萌絵の本音だと思う。犀川先生に「馬鹿」の烙印を押されることほど、萌絵にとって恐ろしい事はないのだろう。
　しかし、馬鹿で何が悪いのだろうか。確かに天才の思考は素晴らしい。犀川も萌絵もチートなくらい頭がいい。その素晴らしさを描くのはいいけど、馬鹿を馬鹿にしている感じ（この表現自体が馬鹿みたいだけど）がそこここに滲み出てていて、それがどうしても気持ち悪いのだ。そう、たとえば「煮ものみたい」などといわれて首をかしげる鵜飼刑事をあざ笑っている感じ……。
　まあ、以上はたんなる凡人の僻みにすぎないのだが、少なくとも鵜飼に「どういう神経してるんだろう」とかいう資格はあんたにはないだろうよ萌絵ちゃん。あと彼女のファッションセンスのなさで、やたらモテるのはわけわかんない。

2012/02/10

お風呂の中で読了。
やー、久々森ミステリでした。
トリックがどうとか、アリバイがこうとか、そう言うのはおいといて（というか、あんまり分からないから面白く無い。。そそそそうだったのかーっ！っていうすっきり感が少ない）けど、文章が好きだな。そしてキャラクタ。
文章の端々から拘りを感じる作家が好きです。

それにしたって今回は後半のドきゅんが半端じゃない。なにあれ。ちゅうされるかと思ったじゃんかよー。犀川先生のばか。
あれがキス（マツモトトモ作品）の五嶋×カエちゃんでもいけちゃう。いいな先生×生徒って。

2012/02/02

二人は数字の11よりも接近した。この後の展開は実に犀川先生らしい（笑）S&Mシリーズ4作目。今回の相手は普通の天才かな？特に今回は犀川先生と萌絵がぐっと近づく内容。萌絵が犀川先生を予約（笑）独特の言い回しが多くいけど、それが結構お気に入り。

2012/02/01

購入もの。

詩的私的ジャック
グーグル日本語入力は楽です。

本内容は犀川＆萌絵シリーズ第四作目
キャラクターが成立して久しい感じです。
1作目3作目とは違い、どちらかというと2作目に近い一般的な感じです。
1と3は、すこし登場人物たちがトンデモっぽい感じがあるので。

それでも最後まで読めましたので良いと思います。

2012/01/27

S&Mシリーズ第4弾。四季シリーズを読みたいが為に読み始めたこのシリーズ、発売日の順を追って四季を読むためにはVシリーズを含めあと16冊読まないと～
第1弾～4弾までの中では、この作品が2番目によかったです。
1番は今のところやっぱり「すべてがFになる」ですねー。

2012/01/09

犯人の動機にいまいち納得できず…
でも頭の良い人の中にはそういう人いるのかも？

トリックとかのミステリーの部分よりも、所々に出てくる独特の言い回しや考え方に魅力を感じます。