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詩的私的ジャック の商品レビュー

3.6

415件のお客様レビュー

  1. 5つ

    48

  2. 4つ

    157

  3. 3つ

    145

  4. 2つ

    22

  5. 1つ

    0

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2012/08/15

S&Mシリーズの「笑わない数学者」まで読み進めて、すっかり惚れ込んでしまったので、古本屋で購入して(10年以上前の本を定価で買うのはちょっと恥ずかしい)読了。密室のトリックよりも、犯人が誰なのか、どうしてわざわざ密室にしたのか、そしてそもそもの連続殺人の動機は何か。それを...

S&Mシリーズの「笑わない数学者」まで読み進めて、すっかり惚れ込んでしまったので、古本屋で購入して(10年以上前の本を定価で買うのはちょっと恥ずかしい)読了。密室のトリックよりも、犯人が誰なのか、どうしてわざわざ密室にしたのか、そしてそもそもの連続殺人の動機は何か。それを想像していくのがとても面白かったですね。ネタバレになるので、はっきりとは言いませんが、従来と違って、事件現場の見取り図がなく、あまり殺人のトリックに物語の比重を置いているとは思いませんでした。また二人の探偵役の関係性がはっきりとしていき、個人的には二人の距離感がだんだんとに縮まっていくのが、読んでいてこそばゆいというか、微笑ましいというか、とにかくこの二人の間に漂う雰囲気が好きです。この作品以降も、まだまだこのシリーズは続いているので次回作もまた読みたいと思いました。評価は密室部屋5部屋中4部屋です!

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2012/07/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

確かコレだったかな、「衣食住の、食は分かりますが、衣、住の違いは何でしょう」って犀川先生が言って、場面が切り替わったのが印象的。 簡単そうで難しい質問だなと思っていたけど、まあそんな難しくないんだろうなと思う。 歌詞ぶっ飛んでた。 でも森さんらしいなと思う。 タイトルが好き。

Posted byブクログ

2012/07/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

S&Mシリーズ4作目ですが、密室(に近いシチュエーションでの)殺人事件をN大工学部助教授の犀川創平とその生徒である西乃園萌絵が(もどかしい恋愛エピソードを少々絡めつつ?)解決していく、というパターンは相変わらず。 悪く言うとワンパターンなのだろうけど、個性的な登場人物たちの絡みがやっぱり面白く、まだまだ飽きませんね。今回は突然ウブな気持ちに陥ってしまった萌絵が、犀川助教授の助手の国枝桃子女史に相談する場面が良かったですね。あとがきでも取り上げられていた、国枝女史の冷静を通り越して冷徹とも言える言動もですが、これまで割と押しの強い印象のあった萌絵がモジモジしている姿が妙にウケました。 ただ、ほかのキャラについては国枝&萌絵に比べるとインパクトがかなり弱い印象。警察の捜査員には前作に登場した荻原警部のようなクセのある人物はいなかったし、一瞬「コイツおもしろいかも?」と思った篠崎も、犀川先生との最初の会話は良かったのですが、それ以降はパッとしなかったのが残念。 面白さ的には「悪くはない」と思いますが、これまでの3作に比べると新鮮みにかける気がしました。そろそろ1作目「すべてがFになる」くらいインパクトのあるものを読みたいなと思いますが…

Posted byブクログ

2012/05/16

【一回目感想】森博嗣作品はミステリィ要素、恋愛要素よりも色々な考え方、言葉の言い回し、会話の掛け合いなどを楽しみに読んでいる。今作も刺激的で良かった。 【二回目感想】 前回読んだときから一年は経ってないはず。 この約一年で多くの森博嗣作品、そして多少の他作品を読んできたが、やは...

【一回目感想】森博嗣作品はミステリィ要素、恋愛要素よりも色々な考え方、言葉の言い回し、会話の掛け合いなどを楽しみに読んでいる。今作も刺激的で良かった。 【二回目感想】 前回読んだときから一年は経ってないはず。 この約一年で多くの森博嗣作品、そして多少の他作品を読んできたが、やはり森博嗣作品は面白い。 そもそもなぜこのタイミングで森博嗣作品を読み返そうと思ったかというと、あまり面白そうな、読んでみたい本が無かったからだ。読んできた他ミステリィ作品も「とりあえず叙述トリック」みたいなものが多かった印象。その「とりあえず叙述トリック」ものが多いのと「厚い本に手が伸びにくい」という最近の僕の感覚は無関係ではないだろう。叙述トリックというオチだけを求めて本を読んでいるから早く最後まで読みたい、途中経過なんてどうでもいい、なんて感情が生まれる。今回、森博嗣作品を読み返したことでそのことに気づくことができたことは大きい。「森博嗣作品、読み返したいけど読み返すには分厚い……」なんて思っていたけど、これで他のにも手が伸びそうだ。 それと。「二人は数字の11より近づいた」という表現をみて思わずニヤリとしてしまった。森博嗣風にいえば口を斜めにした。「面白い表現に触れればそれだけで一週間は良い気分でいられる」みたいな文章が作中にあったけど、まさにその通りだと思う。

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2012/04/16

オチの割にはやや冗長かなぁ。 他の作品のような切れ味も乏しい気がするし。ちょっとラノベテイストな味付けがお好みなら楽しめるのかもしれない。

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2012/04/03

森さんのS&Mシリーズ、4巻目。 今度は連続密室猟奇殺人の謎を主人公ペアが解き明かすと言うストーリーです。 と言っても、ペアの片割れである犀川助教授の方は途中、中国出張に出かけますので、残った西之園萌絵が頑張ることになり、その為、本巻は事件の真相に迫ると言う要素だけでな...

森さんのS&Mシリーズ、4巻目。 今度は連続密室猟奇殺人の謎を主人公ペアが解き明かすと言うストーリーです。 と言っても、ペアの片割れである犀川助教授の方は途中、中国出張に出かけますので、残った西之園萌絵が頑張ることになり、その為、本巻は事件の真相に迫ると言う要素だけでなく、西之園の自己への問い掛けと言う内面描写も物語の大きな要素になっています。 では、前置きはこの位にしてあらすじをご紹介。 犀川が非常勤講師を務めることになった私立S女子大で殺人事件が起きる。 被害者はS女子大とは無関係である他の大学の女子大生。 遺体の発見場所は密室。 しかも被害者の衣服が脱がされ、遺体に謎の傷が付けられていた(ただし性的暴行の形跡はなし)事により、捜査は困難を極める事に。 この状況の中、いつもながら西之園に引っ張られる形で犀川も殺人事件捜査に関わりを持つことになる。 そんな折、第2の密室殺人が起こり、人気ロックシンガーが容疑者として浮かび上がる。 しかし、ロックシンガーに警察の監視がつく中、彼の義理の姉である大学教員が被害者の第3の密室殺人が発生。 加えて同じ現場で他殺体となったロックシンガー自身も発見され、捜査は振出しに戻る。 事件が発生する最中、中国へ出張に出かけた犀川。 日本に残り、自身の内面への問い掛けを行いつつたった一人で事件の真相に迫ろうとする西之園。 そんな彼らに事件の謎は解き明かせるのか? 上記しましたが、本巻は犀川の不在により、西之園の内面描写に重点が置かれた内容となっています。 その為、物語の厚みが増しており、推理小説ファンだけでなくそれ以外の人でも楽しめる内容となっているのではないでしょうか。 普通の推理小説とは一風変わった感じがする本作。 お時間のある時でも一読あれ。

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2012/04/01

面白かったなー 引きこまれて、一気に読んでしまいました。 僕は森博嗣にはスカイ・クロラシリーズから入ったのですが、彼の本は表現がすごく素敵で、読んでいて癖になります。 犀川先生や西之園さんも相変わらず。登場人物が魅力的なのも、このシリーズの魅力だと思います。 続きが早く読みたく...

面白かったなー 引きこまれて、一気に読んでしまいました。 僕は森博嗣にはスカイ・クロラシリーズから入ったのですが、彼の本は表現がすごく素敵で、読んでいて癖になります。 犀川先生や西之園さんも相変わらず。登場人物が魅力的なのも、このシリーズの魅力だと思います。 続きが早く読みたくなりました。

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2012/04/24
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※このレビューにはネタバレを含みます

犀川創平・西之園萌絵シリーズ四作目。これまですべて、こてこての密室殺人。 本作は三ヶ所で事件が起きる。 実は「謎解き」が主題なミステリーはあまり好きではない。 解説によると全十作だがすべて密室系らしい。それから動機にあまり注目していないらしい。 本文にも出てくるが、殺人を何故起こしたのかそれは本人にもきちんと表現できるかわからないし、それを他人が聞いてもわからない、と主人公の犀川に言わせている。 確かに言えてるのだが、ミステリーとしてトリック探しだけだと読むのにきつい。 が、犀川・萌絵の二人のキャラクターが面白く、二人の会話が面白く、電車の中で吹き出すこともあるくらいなので、もう少し読み進めることにする。

Posted byブクログ

2012/03/28

このシリーズを読んでいると、なんか密室というのはいくらでも量産できるように思えてしまいます(笑)「動機に主眼をおかない」と解説で言及されていますが、そんなに突飛な動機とも思えなかったなあ。もちろん「そんなことで」と思わないでもないですが、そういう気持ちになるのはよく分かります。

Posted byブクログ

2012/03/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

女子大生の連続殺人事件と,捜査線上に浮かぶひとりのロック歌手 彼の歌詞になぞらえた殺人事件に,いつもの二人が挑みます ・・・とは言っても,犀川先生は出張ばっかりで出番少な目 事件に絡むのは,萌絵メインです しっかりしているとばっかり思っていた萌絵も,普通の人みたいな悩み方をしていて笑ってしまう 全てがFになるの頃から考えると,えらい変わりようだなぁ ていうか,最近は犀川先生に対する好意を隠してないしね(笑)読んでてニヤニヤしてしまいます トリックは理系的だけど,どちらかというと工学部的な内容で,作者の専門知識全開って感じですね 犯人が消去法でなんとなくわかってしまうのはアレだけど,全体を通してまぁまぁ面白かった

Posted byブクログ