アドラー心理学入門 の商品レビュー
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目的論で感情について考えるのはすごく新鮮だった。感情ありきの行動ではなく、行動すること自体が目的で、感情はその行動を取るために創り出されたもの。
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「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」からはまった岸見先生によるアドラー心理学。共著の古賀史健さんを感銘させ突き動かせたきっかけになった本。アドラー心理学を知る上で必要なことが簡潔にまとめてあり、非常にわかりやすい。とてもいい本だと思う。
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《一般的な人生の意味はない。人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ。》『嫌われる勇気』の原点でもあるアドラー心理学についての入門本。もう買ったことすら忘れるくらい昔に買って読まずに本棚に放置してたのを今になってようやく読んだ。積読本があまり に多すぎる。買って満足するの辞め...
《一般的な人生の意味はない。人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ。》『嫌われる勇気』の原点でもあるアドラー心理学についての入門本。もう買ったことすら忘れるくらい昔に買って読まずに本棚に放置してたのを今になってようやく読んだ。積読本があまり に多すぎる。買って満足するの辞めたい。ちゃんと読め。 アドラーの生涯・人物像についての解説から始まって、アドラー心理学とはいかなるものかについてまでが書かれた本当に入門!って感じの本。岸見さんが噛み砕いて説明してくれてるから内容が入ってきやすいし、読者を置いてけぼりにしないように書いてるのが伝わってくる。かなり教育論・育児論強め。教育や育児に携わる人はいちどアドラー心理学について学んでみるといいかもしれない。なるほど、と思うところがかなりある。褒めるという行為は上下関係の上に成り立つ、無意識のうちに相手を下であると認識したうえでの行為、とか。たしかに目上の人に「すごい」「よくできました」「上手」とか言わんもんなぁ。褒められるのは嬉しいこと、だから褒められた側は相手に褒められようと行動するようになる。それは自分を見失い、相手の人生を生きていくようなもの。心当たりがありすぎてつらい。「子どもが勉 強しない」という課題があったとして、「勉強しろ」はもちろんだめ、「勉強したら褒める」もだめ、あくまで「勉強する」という課題は子ども自身のためにあるのであって、親や教師の課題ではない。その上で、そんな子どもたちに、親や教師として何ができるのか考えていく 必要があるんだと思う。でもまあ哲学だけではどうしようもないところもあるので、各々が自分なりに折り合いをつけながらやっていくのが一番。アドラー心理学は良くも悪くも、とことん「自己責任」を重んじている。自分の人生は自分のもの、他人の願望・期待を満たすため に生きてはいない。そしてそれを認めるならば、他人も同じように、私の願望・期待を満たすために生きてはいないということも認めなければならない。わたしは結構アドラー心理学好きなんだけど、実践するのは本当にむずかしい。褒めたいし、褒められたいし、時には人に「変わってほしい」と思うし、「愛されたい」と思うし...。そういうのを全部とっぱらうのって、けっこう、ねえ。難しいよねえ。でもとっぱらえちゃったら本当の意味で自由に生きられるんだと思う。
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3章までスルスル読める。劣等コンプレックスの記述が自分には一番興味深い内容だった。 4章の基礎理論はやや言い回しが難しい。ゆっくりスピードを落として、わからなければ飛ばして後で戻ってこよう。 5章は筆者の経験を始め、色々な事例を交えたアドラー心理学を人生で「実践」する内容。共...
3章までスルスル読める。劣等コンプレックスの記述が自分には一番興味深い内容だった。 4章の基礎理論はやや言い回しが難しい。ゆっくりスピードを落として、わからなければ飛ばして後で戻ってこよう。 5章は筆者の経験を始め、色々な事例を交えたアドラー心理学を人生で「実践」する内容。共感しやすく、自分も人に説明して実践していこうという気持ちにさせる。インプットしたらアウトプットしたくなる、そんな名著です。
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岸見一郎氏。 認知論…「私たちは経験によって決定されるのではなく経験に与えた意味によって自分を決めるのである」。 すなわち、どういう経験をしたのかということよりもそこから何を感じ、どう意味づけしていくかで個性がつくられるし、個性が表れるのだと思います。 目的論…「例えば怒りによる行動も、怒りという原因により行動を起こすのではなく、行動を起こす目的のために怒りがある」という考え方。 自分の生き方を見直すきっかけになる一冊になります。
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#アドラー心理学入門 哲学者の岸見一郎 氏の著書です。 1999年に初版が出版された新書です。 アドラー心理学について、簡潔にまとめられています。 「嫌われる勇気」の副読本としても良いと思います。 【本書で学べること・考えること】 ・アドラーとはどんな人だったか ・フロイ...
#アドラー心理学入門 哲学者の岸見一郎 氏の著書です。 1999年に初版が出版された新書です。 アドラー心理学について、簡潔にまとめられています。 「嫌われる勇気」の副読本としても良いと思います。 【本書で学べること・考えること】 ・アドラーとはどんな人だったか ・フロイトとの関係 ・育児と教育の目的 ・対人関係の中で考える ・目的論と原因論 ・罰しない、褒めない ・劣等コンプレックス、優越コンプレックス ・勇気づけ ・課題の分離 ・横の関係 ・自己受容、他者信頼、他者貢献 ・自分が意味づけした世界 ・人生の意味 読んでみての感想です。 アドラー心理学のエッセンスがコンパクトにまとめられており、非常にわかりやすかったです。 ベストセラーになった「嫌われる勇気」は、物語り形式ゆえ、読み返して整理しないとアドラー心理学とは何ぞやという部分がぼやけてしまう面がありました。 本書は、読者の理解を助けるという意味で、副読本的な使い方をするとアドラー心理学の良さに近づけると思います。 1999年出版ですか・・・ もっと、早く読んでおきたかったです。
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知人に勧められたので。アドラー本人も言っていたようだが、彼の理論自体は非常に明快で分かりやすいものだった。現代、ビジネスやカウンセリングでよく唱えられている考え方はアドラーが源流だと分かった。ただ本書に関して言うと、アドラー心理学は理論よりも啓発思想に近いという印象を私は感じた。...
知人に勧められたので。アドラー本人も言っていたようだが、彼の理論自体は非常に明快で分かりやすいものだった。現代、ビジネスやカウンセリングでよく唱えられている考え方はアドラーが源流だと分かった。ただ本書に関して言うと、アドラー心理学は理論よりも啓発思想に近いという印象を私は感じた。また本書の中にはアドラー本人がカウンセリングした例がいくつか挙げられているのだが、カウンセリング相手が子供にも関わらず物分かりが良すぎて違和感を感じた。とはいえ、アドラー心理学は現在の自分にとってかなり共感できるものであった。
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読む前は若干の警戒心を持っていたのですが、読み進めるうちに自分がわりと目的論的に生活している気がして、それはそうだろうなぁと感じる部分が多かったのは意外でした。自分の行いすべてに責任を持つというのは、個人的には許容できる考え方でしたが、精神的に疲弊している人が読むと、強く打ちのめ...
読む前は若干の警戒心を持っていたのですが、読み進めるうちに自分がわりと目的論的に生活している気がして、それはそうだろうなぁと感じる部分が多かったのは意外でした。自分の行いすべてに責任を持つというのは、個人的には許容できる考え方でしたが、精神的に疲弊している人が読むと、強く打ちのめされて自分の人生を考えるどころか諦めかねないドライさも感じたので、どのタイミングで読むかはけっこう重要な気がしました。
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アドラー心理学の本を読もうと思ったきっかけはVoicyのモンテッソーリ教師あきえさんのお話の中に、「アドラー心理学」というキーワードが出てきて気になっていたから。どんなお話で出てきたかは忘れてしまったけれど、モンテッソーリ教育についていくつかのインプットがある私にとってはすっと落ちる内容でした。人には上下がない。横の関係で見ること。人生の目標とは。人への働きかけとしての叱る褒めるにはどんな裏のメッセージがあるか。子どもに対しては上下関係があると思っていなくても無意識のうちに、しつけなければとか、ここは強く叱らなければなどと思いがちだったと自分のことを反省した。子どもに対しては勇気づけ(励まし)が大事であることが分かった。相手を評価するのではなく、喜びの共有・自分の気持ちを伝えることでよい。例えば「ありがとう」「うれしい」「助かった」誰に対しても、こんな接し方ができると良いと思った。もう少しアドラー心理学について学んでみたいとも。近年のベストセラーでもアドラー系があるようなので、近いうちに手を出してみたい。
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『嫌われる勇気』を既に読んだ後で、敢えて同じ著者の別の作品を読んでみた。 大体内容は被っているだろうと思っていたが予想通り。『嫌われる勇気』の方が断然分かりやすく、こちらは入門書だけれどきっと先にこちらから読んでいたら難しく分かりづらかったと思う。 内容が被っていたならば、途中で...
『嫌われる勇気』を既に読んだ後で、敢えて同じ著者の別の作品を読んでみた。 大体内容は被っているだろうと思っていたが予想通り。『嫌われる勇気』の方が断然分かりやすく、こちらは入門書だけれどきっと先にこちらから読んでいたら難しく分かりづらかったと思う。 内容が被っていたならば、途中で判断して被っていない章だけ読むようにすれば良かった。
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