アドラー心理学入門 の商品レビュー
170624 15年以上も前に出版されていたのが驚き。 岸見先生と直接、会話している感覚になった。 200124再読 アドラー心理学の入門書 原因論と目的論の違いが説明できるようになった
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アドラー心理学にちょっと興味をそそられて読んでみたけれども、理解するのには私には難しかったかも。 難しい言葉が羅列されてあって理解できないというよりは、 言いたいことを完全に理解できないという感じ。 ただ、アドラーの生い立ちや著者自身の経験談の例は分かりやすかった。
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育児の行動面の目標として、 1.自立する 2.社会と調和して暮らせる そしてこれを支える心理的な目標として 1.私は能力がある 2.人々は私の仲間である という目標を提示する。行動は信念(ライフスタイル)から出てくる。 人間の悩みはすべて対人関係の悩みである。 私たちの言動は、...
育児の行動面の目標として、 1.自立する 2.社会と調和して暮らせる そしてこれを支える心理的な目標として 1.私は能力がある 2.人々は私の仲間である という目標を提示する。行動は信念(ライフスタイル)から出てくる。 人間の悩みはすべて対人関係の悩みである。 私たちの言動は、相手役がいてその相手役から何らかの応答を引き出そうとしている。目的論。 優越性の追求、劣等感、注目を得ようとする行動、不適切な行動ではなく適切な行動に注目する。 ふつうであることを受け入れることができない人は特別であろうとする。 困難は克服できない障害ではなく、それに立ち向かい征服する課題。 喜びを共有すること、自分の気持ちを伝えることは勇気づけになる。「ありがとう」「うれしい」「助かった」 理想を一度頭の中から追い出し、目の前にいる子供、この人から出発する。生きているという事実そのものが喜びだし、どんなことでもプラスに見ることができる。 縦の人間関係は精神的な健康を損なう、横の対人関係を築く。 言葉による問題解決、自己受容、他者信頼、他者貢献。 ある状況は自分にとってどういうことなのかをまず考えるのではなく、皆にとってどういうことなのか、いいことor悪いことかを考えられること、その中で自分がどう貢献できるか考えていくことは健康なパーソナリティ、幸福であることの大きな条件。 人は等しく同じことを経験しているのではなく、自分の関心に従って世界を知る 人生の意味は自分で決める 他人を気にしない 失敗を恐れない そもそも相手を理解することは不可能である、だから言葉によるコミュニケーションを重視する ・目的論 何か問題が起きたら、それは何らかの目的を果たすためにおこなわれたと考えます。 つまり、私たちの思考や行動は、どのような目的に向かっているのかによって変わってくるということです。 そのため「本当はどんな目的のためにこの行動をしているのかな?」「どうやったら、うまくいくかな?」と問いかけてみると、その思考や行動の目的を見出す手がかりになります。 ・課題の分離 課題の分離とは、自分の課題と相手の課題を分けて考えるということです。 相手の課題に対して、それは私の解決すべき課題ではないと切りはなすことです。 私たち一人ひとりの人生はそれぞれであり、相手の人生を必要以上に抱え込まなくてもいいということです。 ・劣等感 劣等感とは、主観的に自分の理想に達していないと感じることです。 アドラー心理学では、私たちは理想があるから劣等感を抱くとしています。そして劣等感があるから、それを克服して理想を実現しようとがんばれると考えました。つまり劣等感を、自分の理想に向かってよりよく生きるためのシゲキととらえたのです。 ・共同体感覚 共同体感覚とは、自分は共同体の一部であると感じられることです。 アドラー心理学では、以下の3つをその感覚を持つために必要なものとして挙げています。 ほかの人を無条件に信頼する ほかの人のために役に立ってみる ありのままの自分を受け入れる 誰かの役に立っていると思えることで、自信が持てたり、自分の価値を実感できたり、自分の居場所を感じられたりすることができます。 ・ライフスタイル ライフスタイルとは、その人の考え方や行動のクセを言います。 私たちは、性格を変えるのは簡単ではないというイメージを持っていますよね。しかし、性格ではなくライフスタイル、つまり私たちの考え方や行動のクセと考えれば、変えることができそうですよね。 ただそれは、生まれたあとに自分でつくりあげたものです。そのため、満足いくものでなければ、今からでも自分で変えることができます。もちろん、変えないという選択をすることもできます。
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アドラーの生涯、基礎論理、著者の意見が述べてある。以下、印象に残った7点。 p41 人の性格は変わりにくいものではない。「ライフスタイル」である。変わらないでおこうと決心しているだけで、ライフスタイルを変えることは可能。 p48 「原因論」と「目的論」 今まで自分は原因論の視...
アドラーの生涯、基礎論理、著者の意見が述べてある。以下、印象に残った7点。 p41 人の性格は変わりにくいものではない。「ライフスタイル」である。変わらないでおこうと決心しているだけで、ライフスタイルを変えることは可能。 p48 「原因論」と「目的論」 今まで自分は原因論の視点しかなかったから、目的論的考え方は自分にとってとても新しかった。 p56 親子 の愛情不足は愛情過多の場合も。十分愛されてるのに愛情飢餓のケース。これはつまり、愛情だけでは十分でない。いいコミュニケーションがあるから愛の感情は生まれるのだ。 p75 「課題の分離」 子供が勉強しないことが気になるのは親の課題。子供の課題ではない。 p92 ジッハー「進化」 進化を目指して人は「前」へ進むのであり「上」へ進むのではない。前を歩む人もいれば後ろを歩む人もいるが、両者は優劣の関係にはない。 p170 男性は火星人で女性は金星人だったという寓話がある。2人はめでたく結婚し地球に移住した。子供が生まれた、その子は地球人である。そうすると2人も自分たちは地球人だと思い始める。それまでは異星人だからと許せていたことが、許せなくなってしまった。初めはお互い理解できないことを前提にわかろうと努力していたはずなのに。 p183 コモンセンスが誤っていることはあり得る。民主主義が自殺しないためには、自分で考えて正しい判断をしなければならない。
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※このレビューにはネタバレを含みます
私たちは民主主義が自殺することがないように絶えず気を配り、誰かに強制されたり与えられたものを正しいものとして無条件に受け入れるということなく、自分で正しい判断をしていかなければなりません 岸見先生からのメッセージ「私たちは民主主義が自殺することがないように絶えず気を配り、誰かに強制されたり与えられたものを正しいものとして無条件に受け入れるということなく、自分で正しい判断をしていかなければなりません。私たちのしていることは何らかの形で全体に繋がっていきます。 私たちに何ができるのかを考えて生きていくと少しは何かが変わるかもしれません。一人の力は意外に大きい、と考えて自分ができることから何か始めて欲しいのです。アドラーが提唱しているような生き方を選んで実践していけば、私たちの人生は変わります。」 岸見先生が『嫌われる勇気』で書かれている「課題の分離」の部分を読むと、スティーブン・R・コヴィー博士が『7つの習慣』の「真の自立を達成することによって、効果的な相互依存の状態ができあがる」という部分を、「相手の課題に関与する前に、先ず自分自身が真の自立を達成せよ!」と言われているようにも理解できる。 民主主義の目的は、私たち人間が存続し成長するための活動を統治することではないでしょうか?そのためには、個々も短期的な欲望に突き動かされるのではなく、長期的に何を目的に活動してゆけば良いのか理解しておかなければなりません。 どのような状態が自分にとって快適な状態なのか、自分が引き継ぎ子孫に引き継いでもらわなければならない社会は、どのようになって行けば良いのか、時々立ち止まって真剣に考える機会が必要でしょう。そしてそのような環境をつくるために、需要のある人を目指すことが大事なのだと思います。
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個人心理学講義も読んでみたくなる入門書。特に生い立ちから、基礎理論、人生の意味を求めての項目が、振り返りに役立った。
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急に時間ができたので衝動的に買ったんだけど、 これは自分にはダメだったよ。 最初はアドラーの生い立ちみたいなのから始まるんだけど、これがたるくていきなり飛ばし読み。 その後も入り込めなかった。 アドラーの言葉の、かいつまんだ解説だから、二次、三次情報になっちゃうんだよね。 ...
急に時間ができたので衝動的に買ったんだけど、 これは自分にはダメだったよ。 最初はアドラーの生い立ちみたいなのから始まるんだけど、これがたるくていきなり飛ばし読み。 その後も入り込めなかった。 アドラーの言葉の、かいつまんだ解説だから、二次、三次情報になっちゃうんだよね。 それをこの薄さの本で理解しようとしたのには、そもそも無理があったかな…
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アドラーという人間の話から基礎理論、そして人生の話へと続くとても面白い本です。何度でも読み返して自分の中に咀嚼していこうと思っています。
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おそらく多くの方と同様、『嫌われる勇気』を読んでからの読了。正直、『嫌われる勇気』の方が内容はストンと入る。ただ、「アドラーはどんな人だったか」は本書が詳しい(第一章)。自己受容⇒他者信頼⇒他者貢献で共同体意識を持つ。他人を気にせず、「自分が人生を創っている」。心の態度として沁み...
おそらく多くの方と同様、『嫌われる勇気』を読んでからの読了。正直、『嫌われる勇気』の方が内容はストンと入る。ただ、「アドラーはどんな人だったか」は本書が詳しい(第一章)。自己受容⇒他者信頼⇒他者貢献で共同体意識を持つ。他人を気にせず、「自分が人生を創っている」。心の態度として沁み込ませよう。
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ちょっと前にはやったアドラーを、筋道立てて読みたくなって。 ちょうどよいさじ加減の入門書でした。 多分、いきなりこの本を読んでも、右から左に流れていったと思います。けど、主なキーワードは既に知っていて、端切れとしての知識があったので、さらさらっと読めました。点と点で知ってい...
ちょっと前にはやったアドラーを、筋道立てて読みたくなって。 ちょうどよいさじ加減の入門書でした。 多分、いきなりこの本を読んでも、右から左に流れていったと思います。けど、主なキーワードは既に知っていて、端切れとしての知識があったので、さらさらっと読めました。点と点で知っていた知識を、面にして、大まかな球にできたのは大きな収穫。 アドラー先生の生い立ちや、アドラー心理学の成り立ち、発展の流れが説明されていたのはありがたかったです。どういう必要性でつくられたものなのか、知ることができました。アドラー心理学って「何」だろう、っていうのが疑問だったので。 この本を読んで思ったのは、アドラー心理学は学問というより、宗教と哲学の間にある、よりよく生きるための知恵っぽいなあと。既存のものでいえば、仏教哲学みたい。 もとは子育て論だっていうので、すごい腑に落ちました。鬱の人が回復するための理論としては、要求がハードだなぁと思っていたので。今でも、アドラー心理学は、自己価値観が低い人にとっての劇薬だと思っています。でも、親が子を育てる時に「子にどう育ってほしいか」を考えるための理論だっていうのは、とてもしっくりきました。 『嫌われる勇気』の抜粋をチラ見した時は、アドラー理論は私には厳しすぎて、根本的に合わないなぁって思いました。でも、この本で、自分がしっくりくる形のアドラー心理学に触れることができて、楽しかったです。これはこれで、ありな考え方かなぁとは思うようにはなりました。
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