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レキシントンの幽霊 の商品レビュー

3.8

352件のお客様レビュー

  1. 5つ

    64

  2. 4つ

    138

  3. 3つ

    100

  4. 2つ

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2022/10/24

「沈黙」は大学の授業で、「七番目の男」は高校の授業で読んだ。物語に出てくるのは自分が経験していないはずの出来事なのに、この主人公たちの抱いた感情を自分は確かに知っている。

Posted byブクログ

2022/10/18

長編断念した村上春樹作品でしたが、短編は合ってるようです。3冊目の短編集。 不思議な世界観の話が多いから、これが正解ってのはないんだろうなーと思ったのが何冊か読んだ感想。 空気感が好きとかこんな意味かなとか自分なりの解釈で楽しんでます。 表題作と七番目の男が好きでした。

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2022/08/05

「村上T」を読んだ時に「トニー滝谷」のエピソードがあって、読みたくなって10年以上振りに書棚から本書を引っ張り出した。 購入当時これを読んだ後に1983年に「文學界」に掲載された「めくらやなぎと眠る女」を読みたくて「螢・納屋を焼く・その他の短編」を買ったので恐らく読んだはずなんだ...

「村上T」を読んだ時に「トニー滝谷」のエピソードがあって、読みたくなって10年以上振りに書棚から本書を引っ張り出した。 購入当時これを読んだ後に1983年に「文學界」に掲載された「めくらやなぎと眠る女」を読みたくて「螢・納屋を焼く・その他の短編」を買ったので恐らく読んだはずなんだけど、全く内容を覚えていなかった。その時は全然刺さらなかったのかな。 やはり私にとって村上さんの作品はストーリーとか結末とかそんなことよりも独特の文章、それはもう芸術的といえると思うんだけど、その例えや会話を、心ゆくまで味わい、楽しむためにあるんだと思う。 写実的に、情緒的に、迫る風や波、箱の中で溶けるチョコレート、彼女の片方の胸ポケットの小さな金色のボールペンや、V字に開いた胸元から見えた平らな白い胸。 「トニー滝谷」はもちろん素敵で、映画にもなっていてそれをイッセー尾形と宮沢りえが演じ、坂本龍一が音楽を担当しているなら観ない手はないと思ったし、「めくらやなぎと、眠る女」では何故だかとても悲しくて泣きたくなった。 「ノルウェイの森」を読んだ時のような気持ちを思い出した。

Posted byブクログ

2022/07/20

緑色の獣の話、僕は可哀想でならなかった。 もちろん女性の立場になってみたら戸惑うかもしれないが、あそこまで残虐にならなくとも、と思う。 だが、実際に僕がそのような場面に出くわせば、残虐な面が出てくるんだろうな。

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2022/06/02

面白かった。この作品群には、物語の登場人物が物語る形式のものが多いと思った。そもそも、村上春樹の短編にはそういう傾向があるが。それにしても、相変わらず形容の跳躍力には驚かされる。あまりに突飛な比喩であるのに、自身の頭で想像を膨らませると嘘みたいにしっくりくる。緻密に練り上げられた...

面白かった。この作品群には、物語の登場人物が物語る形式のものが多いと思った。そもそも、村上春樹の短編にはそういう傾向があるが。それにしても、相変わらず形容の跳躍力には驚かされる。あまりに突飛な比喩であるのに、自身の頭で想像を膨らませると嘘みたいにしっくりくる。緻密に練り上げられた文章は想像力に乏しい僕にも鮮明にその情景を伝えてくれる。特に印象に残ったのは『七番目の男』。好きだったのは『レキシントンの幽霊』。

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2022/05/19

めっちゃめっちゃ面白かった。 文章の始めてから、ん?オモロってなって、その奇妙さに取り憑かれて、それで伝えたいことがあるという風に感じました。最高!

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2022/04/16

・不思議な夢を見た時の感覚に似てて、読み終わって数日経ってもふと思い出す。あの夢はなんだったんだろ?みたいな感じで。 ・緑色の獣や氷男は深層心理の夢って感じで、私は好きだったな。 ・レキシントンの幽霊とトニー滝谷は、現実であった事に自分の気持ちをうまく出せなくて、夢で見ちゃっ...

・不思議な夢を見た時の感覚に似てて、読み終わって数日経ってもふと思い出す。あの夢はなんだったんだろ?みたいな感じで。 ・緑色の獣や氷男は深層心理の夢って感じで、私は好きだったな。 ・レキシントンの幽霊とトニー滝谷は、現実であった事に自分の気持ちをうまく出せなくて、夢で見ちゃったって感じ。 ・七番目の男。幼いのに十字架を背負っちゃって、トラウマ的な表現なのかな。。 しっかり現実と向き合って、現実を受け入れながら成長して、十字架を置く場所が見付かったって感じがしました。

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2022/04/01

分からない。なぜ買ったのか?何か引かれる紹介文でも読んだのか? 読んでみても分からない。どの辺が評価されているのか? 文章は読みやすく素直で美しい。 不気味さや幻想的な雰囲気や不思議をさりげなく語るお話たちを、面白く読み進んだ。 でも、何も残らない。読み返したいと思わない。 文学...

分からない。なぜ買ったのか?何か引かれる紹介文でも読んだのか? 読んでみても分からない。どの辺が評価されているのか? 文章は読みやすく素直で美しい。 不気味さや幻想的な雰囲気や不思議をさりげなく語るお話たちを、面白く読み進んだ。 でも、何も残らない。読み返したいと思わない。 文学賞をいくつもとった人、受賞作を読んでみるべきだな。

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2021/12/19

十代の頃に何かで読んで以来ずっと頭の片隅に残っていたお話と再会した。 タイトルは忘れていたけど、「緑色の獣」だった。 他のお話に覚えはないので、何か別の本か雑誌で読んだのかな。 十数年ぶりの再会だけど、当時の感じ方とさほど変わっていなかった。 まぁずっと頭の中にあったからか。

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2021/10/04

少なくとも四回は読んだと思うのだけど、七番目の男、は好きで、この本の並びで読むのはまた良かったです。レキシントンの幽霊、沈黙、との並びからの。

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