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レキシントンの幽霊 の商品レビュー

3.8

352件のお客様レビュー

  1. 5つ

    64

  2. 4つ

    138

  3. 3つ

    100

  4. 2つ

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2023/09/12

理解できない話が多かったです。しっかり読み込めば何か意味深いものがあるのかも知れないけれど。 「沈黙」と「めくらやなぎと、眠る女」は私には面白かったです。「トニー滝谷」は映像化されているらしいので観てみたいです。

Posted byブクログ

2023/09/10

再読になるが、好きな短編集。 「氷男」「トニー滝谷」「7番目の男」は他で最近再読したのでカット。 (めくらやなぎと、眠る女」は同様に他の短編集での最近既読だが、注がある~   ”1983版は400字詰め80枚ほど、1995年に内容をダイエットさせて45枚ほどにした。 オリジナルと...

再読になるが、好きな短編集。 「氷男」「トニー滝谷」「7番目の男」は他で最近再読したのでカット。 (めくらやなぎと、眠る女」は同様に他の短編集での最近既読だが、注がある~   ”1983版は400字詰め80枚ほど、1995年に内容をダイエットさせて45枚ほどにした。 オリジナルとは少し違った流れと意味合いを持つ作品になったので違う版としてこの短編集に載せ、題名も変えて途中に点を入れてある” 私のようなレベルの人間にとっては、全体的な印象が大きく変わったと認識できなかった。 全体的なイメージとしては冷たい、水色・・悲哀や感傷を持ったものであったり、人間界と異形モノの世界のはざまで揺れたことどもが描かれている。 今回、心に残った作品は「沈黙」 逡巡しつつ語り始める男 大沢。 物静かで 出しゃばらない外見、人に押し付けるタイプではない。 だから20年近く、ボクシングを続けてきたようには見えなかった。 ボクシングという格闘技に課せられた規律は「リングの外では人を殴ってはいけない」 その彼が立った窮地、真剣に怒り、殴った・相手は青木。 後年、青木は周到に復讐の機会を狙っていて・・対する大沢・・落ちた懊悩地獄。 生きていれば一度ならず、こういったことは経験あるのじゃないかと思わせる展開は息をつめて読んだ。 人がいまい皮がむけて斉唱していく過程を無駄のない筆致で綴った、心現れる掌編だった。

Posted byブクログ

2023/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何冊か読んだ短編集の中では、一番読みやすかった。好きな話は表題作と「めくらやなぎと、眠る女」。「氷男」も、ひんやりと白い世界が広がり、それがなんともいえない孤独感と合わさってよかった。「緑色の獣」はちょっと可哀想な気もしたが、よく考えると厄介なストーカーなので仕方ない。私は村上作品に出てくる男女の醸す雰囲気が得意ではないのだが、本書はそれが気にならず、幻想小説を読んでいる感じに近かった。

Posted byブクログ

2023/08/22

村上Tを読み、トニー滝谷が読みたくなり図書館で借りて読了。 10年以上前に読んだことがあるはずだが内容は全く覚えておらず新鮮な気持ちで読んだ。 正に村上ワールド。寝る前に読むのが自分にはちょうど良かった。 読了感は良くはないが、サッとこの世界観に入れる感じが割と好き。

Posted byブクログ

2023/07/16

丁寧で上質で心地よい読みくち。けっこう悲しかったり辛かったり、どうしようもない気持ちになる。 鬱の星新一

Posted byブクログ

2023/06/11

七番目の男が印象的でした。恐いと感じるものでも、案外自分の思い込みに過ぎないのかも。と思わせてくれました。

Posted byブクログ

2023/05/13

 初、村上春樹。短編集だったがストーリー毎に飽きずに読み進めることが出来た。今度は長編にも挑戦してみたい。

Posted byブクログ

2023/02/13

著者の短編集を読むのは久しぶり。おもしろかった。ただ、入院中のベッドの上で読むものではないなと思った。小説の中に潜んでいる果てしなく深い闇のようなものに、すとんと落ちこんでしまいそうな気持ちに何度もなった。 1番印象に残ったのは「沈黙」である。そんな話をしそうもない人からこんな...

著者の短編集を読むのは久しぶり。おもしろかった。ただ、入院中のベッドの上で読むものではないなと思った。小説の中に潜んでいる果てしなく深い闇のようなものに、すとんと落ちこんでしまいそうな気持ちに何度もなった。 1番印象に残ったのは「沈黙」である。そんな話をしそうもない人からこんな話が出てくる時点で「きたな」と思うのだが、個人的には2回大きなどんでん返しが感じられ、そのたびにため息をついた。ディック・フランシスの「度胸」というミステリを思い出したりもしたのだけれど、ミステリとは違う鮮やかな流れにカタルシスを感じ、感じたかと思ったあとで、さらにもう一度違う世界が落とし込まれた感じで、読後にもう一度ぞくぞくとしてきてしまった。ものすごく「上手」な短編だとも思うのだけど、それ以上に、触れてはいけないものにうっかり触れてしまい、どんなに手を拭いても元には戻らないような不思議な印象が強く残った。まいった。 他の作品も、本から目を上げて周囲を見回した時に、読む前とは違った世界がチラリと自分のまわりにみえてくるような作品ばかり。まいった。

Posted byブクログ

2023/01/15

ホラーとかではないけどゾワっとドキドキする感じがレキシントンの幽霊だけではなく何作か続いていて読み応えあった

Posted byブクログ

2023/01/12

不思議な世界観も本当にありそうな話も詰まってて、怖さ、絶望的な感情、救い、色々な感情も詰め込まれてる。自分があたかも体験したような知ってる景色、感情がひろがって、なんていうか本当に村上春樹の世界観に引き摺り込まれた、、! やっぱり村上春樹の短編集は好き

Posted byブクログ