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レキシントンの幽霊 の商品レビュー

3.8

352件のお客様レビュー

  1. 5つ

    64

  2. 4つ

    138

  3. 3つ

    100

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    2

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2019/09/02

村上春樹の昔の短編集 僕の中では村上春樹の評価はある程度決したので、自分で手にとって買おうとは思わないけど、機会があれば読むのに忌避感はないという程度 「レキシントンの幽霊」が一般的な村上春樹の表現イメージの通り 気取った比喩表現が満載 ただ、やはり僕にはその比喩表現がまったく...

村上春樹の昔の短編集 僕の中では村上春樹の評価はある程度決したので、自分で手にとって買おうとは思わないけど、機会があれば読むのに忌避感はないという程度 「レキシントンの幽霊」が一般的な村上春樹の表現イメージの通り 気取った比喩表現が満載 ただ、やはり僕にはその比喩表現がまったく響かない… よかったのは「沈黙」と「トニー滝谷」かな 沈黙は人の性質というか業というかが描かれていてよい トニー滝谷はどこがよかったかな? アルバイトの子に断りの電話をするあたりの雰囲気は好き 何かの代わりなんてものはないものですよ 総じて、今までの村上春樹への評価を変える程の作品はなかった まぁ、好きな人は好きなんでしょうね

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2019/07/29

本書に収められている『沈黙』は、村上春樹らしくない作品だと思った。なぜなら、私の抱く彼の作品のイメージは、抽象的でファンタジーなのだが、『沈黙』は具体的で実際的な内容だからだ。最近、彼の別の短編集も読んでみたのだが、彼の作品の場合、もしかしたら私は長編よりも短編の方が好きなのかも...

本書に収められている『沈黙』は、村上春樹らしくない作品だと思った。なぜなら、私の抱く彼の作品のイメージは、抽象的でファンタジーなのだが、『沈黙』は具体的で実際的な内容だからだ。最近、彼の別の短編集も読んでみたのだが、彼の作品の場合、もしかしたら私は長編よりも短編の方が好きなのかもしれない。

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2019/07/22

どこか不思議で奇妙な雰囲気を纏う7つの短篇集。 タイトルに幽霊とついてるからか、どの話も幽霊またはそれっぽいものを感じる。 幽霊や死者が出てない話は「緑色の獣」「氷男」かな。 どの話も印象的だったけど、村上春樹っぽい世界だなと感じたのは「レキシントンの幽霊」「氷男」「トニー滝谷...

どこか不思議で奇妙な雰囲気を纏う7つの短篇集。 タイトルに幽霊とついてるからか、どの話も幽霊またはそれっぽいものを感じる。 幽霊や死者が出てない話は「緑色の獣」「氷男」かな。 どの話も印象的だったけど、村上春樹っぽい世界だなと感じたのは「レキシントンの幽霊」「氷男」「トニー滝谷」。 「七番目の男」は、台風や波の描写がリアルでこわくて、主人公の夢に出てくるようなKの描写にも寒気を感じ、その後の展開が切なくて泣ける。

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2019/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

村上作品に挑戦しようと短編集から入りましたが... まだまだ自分の読む力が不足しているのですね。 内容(「BOOK」データベースより) 古い屋敷で留守番をする「僕」がある夜見た、いや見なかったものは何だったのか?椎の木の根元から突然現われた緑色の獣のかわいそうな運命。「氷男」と結婚した女は、なぜ南極などへ行こうとしたのか…。次々に繰り広げられる不思議な世界。楽しく、そして底無しの怖さを秘めた七つの短編を収録。

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2019/05/06

怖さを秘めたファンタジーと現実とを行き交う短編集 村上春樹作らしい現実と非現実の微妙な境界で広がる7つの物語。 そのうち「沈黙」は群衆(匿名・無批判)の罪深さを痛烈な批判性を持って表現している。声にしない無言の暴力がいかにひとを傷つけるのか・・・、本当に怖い。

Posted byブクログ

2019/03/22

村上春樹の小説に初挑戦。いくつかの有名な長編小説ではなく7話の短編集から入ったのですが、はっきり言って無理。 7話とも何がいいのかさっぱりわからないのは、自分の感性が世の中について行かないのかと思って落ち込みそうです。 何とか理解するために有名な長編小説を読んでからもう一度読み直...

村上春樹の小説に初挑戦。いくつかの有名な長編小説ではなく7話の短編集から入ったのですが、はっきり言って無理。 7話とも何がいいのかさっぱりわからないのは、自分の感性が世の中について行かないのかと思って落ち込みそうです。 何とか理解するために有名な長編小説を読んでからもう一度読み直してみようかなとも思っているところです…。だいぶ先になると思いますが。

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2019/01/18

レキシントンの幽霊 緑色の獣 沈黙 氷男 トニー滝谷 七番目の男 めくらやなぎと、眠る女

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2018/12/19

村上春樹さんの短編は初めて読んだのだけど、とても面白い。短編は実験的、「タネ」としての試みにもなっているのかもしれない。長編に比べ物語に重厚感はないが、その分歯切れがとても良く長編で時々感じる冗長さを全く感じないのもたのしい。 特に氷男、こんな眼差しを、小説家は小説にするんだ、...

村上春樹さんの短編は初めて読んだのだけど、とても面白い。短編は実験的、「タネ」としての試みにもなっているのかもしれない。長編に比べ物語に重厚感はないが、その分歯切れがとても良く長編で時々感じる冗長さを全く感じないのもたのしい。 特に氷男、こんな眼差しを、小説家は小説にするんだ、と。アーティストならこれを作品にするんだろう、と。僕はこの世界にどんなまなざしを持ち、何をつくるだろう?と思索しながら周りのものごとを見始めないわけにはいかなかった。 トニー滝谷は、映像もとてもいいと友人からきいたので、見てみよう。その他「沈黙」もお気に入りでした。

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2018/10/23

何度目かの再読。 「沈黙」や「七番目の男」は、何度読んでも心が動く。 この2作品は比較的ダイレクトなメッセージを感じるのだが、その他の作品も、心の世界へ迷い込んだり、そこからやってくるものたちをうまく描いていると感じる。 小説は、言葉で説明しきれないものを伝えることができるのだ、...

何度目かの再読。 「沈黙」や「七番目の男」は、何度読んでも心が動く。 この2作品は比較的ダイレクトなメッセージを感じるのだが、その他の作品も、心の世界へ迷い込んだり、そこからやってくるものたちをうまく描いていると感じる。 小説は、言葉で説明しきれないものを伝えることができるのだ、ということを、ひしひしと感じさせてくれる。 蔵書が多くなってきて、処分しようかな、と思い、最後の1読のつもりで読んだのだが、捨てられない・・・

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2018/10/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分にとって、とても面白い作品と、あんまりオモロないなあ、、、という作品が見事に入り混じっている短編集、という感じでございました。好きな話は、すっげえ好き。さっすが村上さん!という評価になる。全然グッとこない話は、なーんじゃこりゃ?わけわからん。ゴメン、、、という評価になる。そんな、ちょっと不思議な短編集でした。 「レキシントンの幽霊」 これ、実は実話なんだけど、、、という語り口で始まる、いわゆる「回転木馬のデッドヒート」収録作品的テイストの?お話ですね。うーむ。よく分かりませんでした。ケイシーの家で、村上さんが?泊まった時に一夜だけ開催されたみたいな、あの幽霊たちの夜のパーティーは、なにを意味しているのか?謎です。うーん、わからん。映画版「シャイニング」で、ジャック・ニコルソンが、オーバールックホテルで遭遇した、幽霊たちのパーティーの図を、思い浮かべちゃいました。 あと、最愛の人を失った人間が、ひたすらひたすら、日々眠り続ける、眠り続けて、悲しみを癒す?自らを再びなんとか取り戻す?みたいな描写は、なんだか、とても、グッときました。 「緑色の獣」 でえれえ可哀そうだなあ~緑色の獣よ。可愛そうだなあ、、、と思いました。あとは、うーん。なんだか、よお分からん話でした。女性とは、全然好きでもない、不細工な男に言い寄られたら、とことん残酷になっちゃうんだよ、という比喩?よお分からんお話でしたね。緑色の獣さんが、可哀そうだと思いました。 「沈黙」 めっちゃくちゃ好きです、この話。めっちゃくちゃ好きです。なんだか、とてつもなく、深い気がします。気のせいかしら?とにかく、大好きですね。サイモン&ガーファンクルの大名曲「サウンド・オブ・サイレンス」のイメージを感じました。いやしかし、青木みたいな存在が怖いのではない。本当に怖いのは、彼を盲目的に信じる人々のほうだ、という述懐。これって、無知な大衆批判?うへえ、生意気な表現言ってすみません、、、偉そうな言いかたで、なんか、すみません、、、全体主義批判?うう、大げさで、すみません。いやしかし、とにかく好きだなあ。大沢さんの、ボクシングに対する認識と愛し方は、即ち村上さんの、ボクシングに対する認識と愛し方と等しいのかしら?どうなのかしら?とにかく、とても好きな話です。 「氷男」 うーん、、、全然、わからん、、、なんだこりゃ?ってお話でした。氷男は、いったい、なんなんだ。何故に氷なんだ。男なんだ。謎です。不思議なお話です。自分には無理だった。すまん。 「トニー滝谷」 好きです。むう、、、好きです、なにか、こう、好きですね。市川準監督、イッセー尾形&宮沢りえ主要出演の、映画版は、まだ未見なのですが、映画版も観てみたい。うむ、観てみたい。それにしても、作品中に、ただそこだけが太字で表記される「ただただ単純に我慢ができなかった」という気持ち。なんという人間的な。これぞ人間そのものの感情なのだろうなあ。すっげえなあ。とりあえず、トニー滝谷の、お父さんであるところの滝谷省三郎は、役得っつーかなんつーか、良い人生だったんでしょうね。羨ましい。いっちゃんええやん、とおちゃん。いいなあ~って思いましたね。 「七番目の男」 これも、なんだか、好きです。とても深い気が、する。本当のところは、どうか分かりませんが、なんだか深い、気がします。恐怖からは、逃げてはいけない、のか。そうなのか。「沈黙」では、青木みたいな人間に会ったら、逃げろ、と言っていた。でもこの話では、恐怖からは、逃げるな、と、言っている気がする。むう。どうしたらいいんだ。人生とは、難しいですね。 「めくらやなぎと、眠る女」 全然わかりませんでした。何が言いたい話なんだ。何を伝えたい話なんだ。ごめん、、、わからなんだ。ごめん。そんな話でした。

Posted byブクログ