黒い家 の商品レビュー
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怖いのは何よりも人であるという話。本当にこういった描写がうまい。面白かったです。 人をカテゴライズしてしまう怖さは確かにあるけれど、サイコパス、化物、としか言い表せない人はいると思うので、恵の考えには賛同しかねるな、と。でも、そういった考え、強い信念がなければ、恵みは壊れてしまっただろうなとも思うし、そういう考えの人がいない世界はやはり恐ろしいのだろうね。
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気持ち的には3.5 最後のバトルはハラハラしたし、強いと思ってた人がどんどん殺されていくのが怖すぎた
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貴志祐介さんの小説が好きで、評価が高かったので期待して読みましたが、前の方が書いているように期待しすぎていたんだと思います。 専門用語?のような難しい話を延々と話している場面は退屈で読み飛ばしてしまいました。 個人的に、「面白くなってきた」と思えたのは四分の三読み切った当た...
貴志祐介さんの小説が好きで、評価が高かったので期待して読みましたが、前の方が書いているように期待しすぎていたんだと思います。 専門用語?のような難しい話を延々と話している場面は退屈で読み飛ばしてしまいました。 個人的に、「面白くなってきた」と思えたのは四分の三読み切った当たりからで前半が退屈でした、、。 終わり方も「?」という感じでモヤモヤ
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超有名ホラーのイメージがあるが、読んだことがなかったので。 ほんとに怖いのはやっぱり人間だよね。もう読みたくない。
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シンプルに怖かった。 途中であぁ〜女の方がサイコパスか!と気付いたけどそれでも面白かった。 襲われる場面はなんかものすごいスピードで読んじゃった。 中年おばさんにそんな簡単に殺されるかなぁとも一瞬思ったけど、殺してきた数考えたらまぁ容易かな、と勝手に判断しました。フジコとかも慣れてたし、サイコパス殺人慣れてる説。 サイコパスこわい系だけど、人を勝手に決めつける人間が怖いという話もあり。 結局人が1番こわい…というお話でした。。。 主人公は早い段階で仕事辞めるべきだろ…と思ってました(笑)それか遠くに行くべき…そしてこんな事件に巻き込まれたのに部署も変えて貰えずまた新たなサイコパスとやり合う展開で終わるという…。保険会社ブラックすぎてこわい… いい感じのサイコパスで、なかなか好きな小説でした!
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想像がつかない経緯で被害を与えてくる人間の怖さ。『羊の木』を思い出す。ドキドキした。犯人は予想通り。しかし、そんなこと関係なく、読んでいて心拍数があがる描写がたくさんあり、なるほど、「ホラー」だ、と思う。 また、キャラクターに信念があり、読んでいてキャラクターと向き合っている気がしてくる。リアリティでスッと自分の中に入ってくる。 素敵な作品に出会った。
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個人的に衝撃だったシーンは、強キャラ感全開だった三善が頭だけになり、幸子にあっさり殺されたのが判明するシーンだ。ハンターハンターのカイトとピトーのくだりを思い出した。そして、終わり方もインパクトが大きかった。幸子はいうても中年のババアだしどうにかなる感じはあるが、190センチ超えのパワー系のサイコパスはやばいでしょ…。
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とにかくリアルな怖さを演出している作品。 本当に恐ろしいのは人間だということを知らしめている。 初めて貴志さんの作品を読んだが、どんどん人が死んでいくのはかなり衝撃的。しかも、描写力が高く、頭の中で想像しながら読んでしまうためめちゃくちゃ怖い。夜には読めない。
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友人からの勧めで読み始めた本。 和製ホラー特有の「お化けなんかよりも人間が一番怖いよね」を体現した作品。 背景描写や心理描写が丁寧に書かれていてとても引き込まれた。 また、主人公である若槻は保険会社に務めるごく普通の会社員である。そんな彼が些細なことから事件へと巻き込まれてい...
友人からの勧めで読み始めた本。 和製ホラー特有の「お化けなんかよりも人間が一番怖いよね」を体現した作品。 背景描写や心理描写が丁寧に書かれていてとても引き込まれた。 また、主人公である若槻は保険会社に務めるごく普通の会社員である。そんな彼が些細なことから事件へと巻き込まれていく様は非日常でありながらも、私達の身近でも起こり得る可能性を示唆しているようで、そんなじっとりとした後味の悪さは流石だとしか言いようがない。 余談ではあるが 1999年に公開された映画「黒い家」では、原作者である貴志氏が営業マン役で出演しているらしく、いずれ機会があれば見てみたいところ。
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日々雑多な仕事に追われている保険会社勤務の若槻。 ある一本の電話をきっかけに、子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。 子供の父・菰田重徳の挙動に不審な点があり 彼が子供を殺したと確信を深める若槻。 一方重徳は子供に掛けていた生命保険の支払いの催促で毎日彼の元へ訪れるよう...
日々雑多な仕事に追われている保険会社勤務の若槻。 ある一本の電話をきっかけに、子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。 子供の父・菰田重徳の挙動に不審な点があり 彼が子供を殺したと確信を深める若槻。 一方重徳は子供に掛けていた生命保険の支払いの催促で毎日彼の元へ訪れるようになる。 蜘蛛の巣に絡め取られるように、彼の圧力に追い詰められていく若槻。 およそ常人とは思えない、感情がないというサイコパス。遂には殺人事件まで引き起こす。 --------------------------------- 包丁を持って追いかけてくる精神異常者を恐ろしく描いているのは言わずもがな だけどさすが貴志さんだなぁと思うのは 精神異常者という決めつけで犯罪を片付けてしまう危険性などにも触れられており、物語に厚みを出している。 若槻の恋人、恵がその語りを担う。 彼女と正反対の思考を持つペシミストの研究者・金石との対比も面白い。 恵の最後の語りも面白かった。 厭世的な考えの人物は決して他の人間と心を通わせたりしない。 自分に不利なものにはレッテルを貼り、自分が傷つきそうになれば容赦なく排除。 精神を病んでいる者より、そう言った普通の人の方が社会に大きな害を及ぼしていると。 そしてそんな人間が急激に増えてきた現代社会、どう彼らと向き合っていくかというメッセージも含まれている。 「人間が一番怖い…」というレビューをよく見かける本書。 そうですね、他人の心だけはどうしたって分からないものね… ギャーッ怖い怖い、血塗れーーー ていうサスペンスだけならまだ良かった バックグラウンドの部分が余計にゾッとさせました!
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